2015/10/29(木)
劉亜洲・空軍上将は共産党機関紙『当代世界』10月号に、日本の海上自衛隊の能力を評価する文章を発表。国内の「士気」を高める狙いがあるとみられる。
また、元中国軍高官は、兵士は心の堕落により「戦場にたどり着く前に破れる」と分析している。
「(中略)」
また劉氏は、日本の艦艇には、衛星で中国艦艇の位置を捕捉システムが備わっており、50年以上も稼働していると指摘。「自衛隊の航空機の稼働率は常に90%を維持し、アメリカの80%の稼働率を上回っている」と述べた。
日本海における海上自衛隊の能力は「数時間以内に中国海軍を壊滅できる」
という話が劉氏に伝わっており、これについて「もはや笑い話ではない」と強く警告した。
続き 大紀元日本
中国の殲-11
http://www.epochtimes.jp/2015/10/24679.html
韓国と違い分析が出来る人間がいるのが中国の怖いところである。しかしこの様な人物を政治判断や軍事判断を行う中枢に採用できるか?これが最大の問題である。
現在の人民解放軍海軍部や空軍部はその成立の歴史が浅い、いや無い。人民解放軍は陸軍中心で近代的な武器を持たない周辺国を襲い併合してきた。しかし空軍や海軍は実戦経験がない。陸軍もソ連やベトナムなどの近代兵器を有する国にはコテンパンにやられ、プロパガンダで国家の体裁を整えている。吉本新喜劇のボコボコにされて「今日はこの辺で勘弁してやる」を国際社会で実践している。しかしこの吉本新喜劇方式が適用できなかったのが、1996年の台湾沖ミサイル発射訓練である。
台湾で行われた総統選挙(中国の歴史で初めての選挙)を妨害する砲艦外交を強行した、結果米空母機動部隊2個により完全に封じ込まれて、その後人民解放軍の発言力が弱まる。
軍部を押さえきれない当時の江沢民元総書記には好都合であった。
その江沢民の上海藩(南京軍区を含む)と習近平総書記との内戦?が今回の南沙諸島問題の裏にある。習近平総書記は引くに引けない情況である。
そのような中日本の自衛隊にボコられては、習近平総書記は中国国内での地位を失う。故に尖閣には軍艦が未だ殆ど投入されていない。先日一隻近づく気配を見せたが、現在尖閣近海でウロウロしているのは中国の公船(非武装)である。
意外に思うかも知れないが、日本の自衛隊の実力を中国は充分認識している。仮想敵国として研究しているので当然である。ここが同じく日本を仮想敵国としている韓国と違うところである。
今回の南沙問題で人解放軍を生殺しにすれば、内戦がおきない場合、その後の日本の防衛は本当に厄介になってくる。ここで叩いておかねば次は沖縄がバトルステージになる可能性が高い。
しかし南沙問題で人解放軍を徹底的に叩けば、中国国内で誤魔化せないほどの損害を与えれば、中国は内戦へと進み日本や周辺国には安寧が訪れる。
TPPはこの南シナ海の安全航行が条件である。貿易は海運の安全があり初めて成立する。埋め立てた島に灯台まで建設しては、今後この海域の航行権を中国が支配することになる。国際海洋法の初歩である、このことが日米が最も問題にしていることである。「中国もよい事をする」と発言した評論家は、日本のTV内でしか通用しない発言である、恥を知れ。まあ無理だろうが!