社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

公務員の現在の環境

2007-06-20 16:56:13 | 社会常識と教育
 久々に中央官庁の先輩の所に挨拶(遊びor仕事?)に行って来ました。その入館が厳しくなっていて驚きました。10年ほど前はここまで厳しかったのは旧大蔵省だけではなかったかと思います。警察庁や旧防衛庁よりも厳しくなったと感じました。その先輩が言うには、「昼休みが60分から45分になったため外に昼食にも行けなくなった」と言われました。「また、外部の人間を来館しにくくした関係で、省内のレストランが撤退して、現在はコンビニか仕出し弁当が殆どになった」と言われました。
 民間会社でも昼食が楽しみでもあり、また福利厚生の1つでもある所が大多数です。「公務員は恵まれているから」「天下りをするのだからそのぐらい我慢するのは当然」等と言う妬み声が聞こえてきます。しかし、本当に大切なのは公務員に現在のその責務をこなしてもらうことです。現在の責務をきちんとこなしてもらえねば困るのは国民です。ここのところを勘違いしている方が多いのではないでしょうか。
 また、外部の人間の出入りが不便となり、省内の業者が逃げ出すようでうは、公務員は益々現場を知らずに政策を立案するようになります。
 数万円のワイロを取り締まるのために数千億円の政策が無駄になります。「小の虫を活かそうとし、大の虫も小の虫も殺してしまう」と言う結果になることが日本では多いようです。前回blogに書きましたように介護保険がその良い例でしょう。現在ニュースになっているコムスンは「要介護」の介護業務を中心にしてきた業者です。しかし対象が遥かに多い「家事介護」は、利幅が無くオーバーヘッドさえ出ませんので、大手の介護業者は撤退してしまいました。現状を知らないで作成された政策はこのように破綻して行きます。
 公務員が現状を知るには役所の外にどれだけ人脈を有しているかによります。公務員が良い仕事ができる環境はそのまま国民へ返ってくることになるのではないでしょうか。マスコミに騙されず自分で考えてみることが必要です。
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国籍

2007-06-19 19:55:32 | Weblog
2世部隊の活躍をご存知ない方が大半だと思います。ある一面はアメリカの暗部でもあります。第二次世界大戦においてヨーロッパ戦線で活躍した日系部隊422連隊や第100大隊のことなどです。家族をカルフォルニアの収容所に残し兵役に就いた2世の部隊です。この時ドイツ系およびイタリア系移民はそのまま通常のアメリカ市民として生活しています。しかし東洋系の日系移民は収容所に送られました。市民権(アメリカ国籍)を有している者も全て。戦後50年経過してアメリカ政府は謝罪しますが、当時のアメリカも病んでいた証拠の一つです。
 しかし徴兵制撤廃後は、市民権(アメリカ国籍)を有さない移民は国籍取得のために兵役につくことが多くなりました。先日blogに書きましたように国籍を有さないと将校になることができません。多くの移民がアメリカの国籍が欲しいために兵役に就いています。もちろん兵役だけが条件ではありませんが、「命をかけて国に尽くす」ということは国籍取得への有力な条件であることは間違いありません。
 そこまでして欲しいのが国籍であるのです。しかし日本人は生まれながらに国籍を有している方がほとんどで、その重要性に気がついてもいません。
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国家とは

2007-06-18 20:04:56 | 社会常識と教育
封建時代でもないのに国民はなぜ国家へ税金を納めるのでしょうか。
それは、国家が国民の「生命と財産」を守ってくれるという前提があるためです。しかし、北朝鮮に国民を拉致されたり、その共犯である朝鮮総連を野放しにしていたりと、国民の生命を守るという大原則を疎かにしている勢力が国会に存在します。また、朝銀問題で未だにその用途が不明な焦げ付いた融資に対し日本人の血税が注がれています。ここに、国家の存在意義の鼎の軽重が問われています。
 そもそも在日朝鮮人や韓国人の方は、なぜ日本に永住するのに帰化しないでしょうか。強制連行?自らもしくは親や昔の派遣業者にだまされて来日したのではないでしょうか。少なくとも「この世の楽園」等の滑稽なコピーは当時使用された形跡はありません。また、日本は戦後自由に帰国できる時期がありました。しかし、自らの意思で残留したのではないでしょうか。
帰化された方への差別は、これはもってのほかです。同じ日本人として恥ずかしいものがあります。しかし、他の国に居ついて帰化もせず、国家内国家を形成して日本に対する敵対行為を展開する者に何の遠慮がいるというのでしょうか。特に韓国は1965年に「日韓基本条約」を締結し、戦前の補償は一切放棄すると自ら言い出して批准した条約です。国家と国家のことで個人への補償とは別だとされる方は「わが国に内政干渉をしろ」と要望しているのでしょうか。このような問題をマスコミで議論するときに国際法の専門家がいません。いるのでしょうがその方の意見が放送されることはありません。
 韓国政府は在日韓国人を実質的には「棄民」扱いとしています。それなのになぜ帰化しないのでしょうか。柏レイソルの「李」選手が帰化した日にゴールを決めました。すばらしいゴールでした。そして彼は日本代表に選出されました。
それほど韓国や北朝鮮が良いのなら帰国してはいかがでしょうか。商売をやっておられる方は店舗を売却しドルに替え帰国されていかがでしょうか。為替レイトの関係で日本より数倍の価値になると思われます。
世界中どこの国でもofficerは自国の国籍が必要です。軍隊で言えば将校、役所で言えば幹部職員のことです。このことが理解できていない方がマスコミにも多いようです。もし幹部公務員で国籍の無差別登用を行っている国がありましたらお知らせください。
国家は日本では天下とされ永年お上に自由裁量権があるものとされてきました。主権者はお上でした。
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時代による風

2007-06-17 17:00:31 | Weblog
 国鉄が解体した時をご記憶でしょうか。京浜東北線の運転手がスポーツ新聞を読みながら運転をしていた記事は衝撃的でした。地方の駅では助役に掃除や雑務を押し着け国労の組合員が遊んでいる記事もありました。当時は社会党が国会の1/3の議席を占め、マドンナ候補花盛りの時代です。組合の力は現在と比べモノにならない程強力でした。「おタカさん」ブームなどリクルート事件等が重なっている時代です。まだ、ストライキで電車が動かない時代です。現在の組合とは比べモノにならない程強力でした。
 三公社が民営化され労働組合の力が弱くなりはじめました。今から12年ほど前会計監査を行なっていた公認会計士から、これらの民営化された企業の1つから「なぜ利益をださねばならないのか?」と質問を受けたと言うことで、驚いた記憶があります。それほどこれらの三公社から民営化された企業は一般社会とズレていました。それが利益第一主義に走り人命を軽んじたのがJR西日本の事故であり、時代が変わったことが改めて身に染みました。
 年金で問題になっている社会保険庁も同様に組合が強い職場でした。公務員は「公僕」であると言う考えなどは全く有せず、公務員は選ばれた人種であると「選民思想」で毒されているよい事例ではないでしょうか。この組合を強力にバックアップしていたのが旧社会党であり、共産党でもありました。丁度、組合が社会党系と共産党系が1つになり連合が作られた時代です。
 組合運動は本来労働者の権利を守るものです。しかし、政治に近づき過ぎてその力を失い、本来活躍すべき「サービス残業」等の行為に対する運動が殆ど機能していません。現在の労働組合は存在価値があるのでしょうか。
 また、組合の上層部(社会党や共産党)の言う通りしたらこのような結果になったわけですから、社会主義や共産主義の政権が如何にインチキなものか容易に想像できます。

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ニュースの見方

2007-06-16 22:24:01 | マスコミ批判
 教科書検定で、沖縄戦の時「民間人の自決を軍が強要した」と言う事実を外す決定がなされたことに対し、当時の生存者が異議を政府に訴えました。これは非常に重大なことです。旧軍部の生態がどのようなものか野間宏氏の「真空地帯」を読めばご理解できると思います。同時に10年ほど前の運動部や暴走族やチンピラの上下関係にその残照を見ることができます。日本にもこのような暗部があったことを歴史に残さないことには民族の進歩はありません。
 同様に沖縄戦の暗部はマスコミは多く取り上げますが、サハリンや北方領土での旧ソ連の暗部は全くといって良いほど取り上げません。ここに大きなベクトルを感じます。

 NHKの教育テレビで、ニュースを見る4つの基準をを放送していました。かなり画期的な放送だと思います。
1、映像は切り取られて使用される。
私が知っているのは左翼のデモなど下からの映像が多いのですが、上から映すと迫力がありません。若者の町といって若者のアップが映る場合周りに子供連れやサラリーマンがいるケースがあるそうです。
2、インタビューは編集される。
インタビューは放送時間内に納めねばならないため、編集されます。編集者の考え方によりニアンスが180度変わることもあります。
3、表やグラフに注意せよ。
表やグラフは特にメモリや単位に要注意です。
4、BGMに注意せよ。
同じ映像でもBGMにより受ける印象が大きく左右されます。

 このような事を放送すること事態NHKはさすがであると関心させられますと同時に民放の行きすぎた偏向報道に対する警鐘ではないでしょうか。
特に朝日新聞グループの偏向報道には目を覆いたくなることが多いようです。中国や韓国の言い分をあえて国際法に照らすこともせず報道するその姿勢に嫌悪感さえ感じる日本人は多いのではないでしょうか。同時に賛同する共産主義者や社会主義者と言うよりは、無政府主義者の方々が多いようです。本来の共産主義者の方であれば「赤旗」の読者であろうと思いますが、中途半端な左翼の支持する新聞が朝日新聞ではないでしょうか。それと連動するテレビ朝日ではないでしょうか。 
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1兆円

2007-06-15 20:36:28 | 外交と防衛
 「朝銀」事件をご記憶の方も多いと思います。そうです、北朝鮮系の金融機関です。バブル崩壊の例に漏れず多くの不良債権を残した金融機関です。その不良債権の処理に注ぎ込まれたのが、日本人の血税です。約1兆円を超えるお金が注入されました。朝銀の融資先は巧妙にカモフラージュされていますが朝鮮総連です。つまり北朝鮮の集金システムでした。10年ほど前パチンコ業界の雄である某社の会長が北朝鮮のために資金援助を年80億円ほどしていると新聞に載りましたが、テレビのインタビューでは「その半分くらいだ」と答えていました。この方はご自身の事業の利益を送金されているのですからまだ良いとして、朝銀は明らかに違法行為でした。今にも倒壊しそうな家に(朝鮮総連の会員家)数十億円の担保をつけコゲ着かせていました。この朝銀は信用金庫や信用組合と同じく各都道府県が認可権を有します。その総額が1兆円を超えていたわけです。東京の千代田区にある朝鮮総連の不動産が立ち退きになるのは当然ではないでしょうか。ここは日本であり日本の法律が適用されます。朝鮮総連が不動産を開け渡すのは当然ではないでしょうか。
 それを「棄民となる朝鮮人を救うため」などの寝言で、日本で起こった問題は日本の法律に従うのが当り前ではないでしょうか。この法のしたの平等さえも忘れた法曽は、歴史上初めての弾劾裁判の対象ではないでしょうか。
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大英博物館で

2007-06-14 22:17:44 | 外交と防衛
 伝聞で申し訳ありませんが、興味深い話を耳にしました。
 大英博物館に「中国の文化」と「日本文化」と言うコーナーがあるそうです。ここに人一倍見栄パリのあの国のコーナーがありませんでした。かなり憤慨したようで、かの国のコーナーができました。しかし、そのコーナーは人気が非常に低いようで、かの国の方しか訪れないそうです。また、偶に他の国の方が見学に訪れても評判が悪いようです。
 これが「大韓民国」の外国での評価です。朝鮮系以外のそれも少数の見学者の評価は、我々日本人がみても驚きの低さです。イギリス人の評価は、古代から近世までは「中国のコピーで近代以降は日本のコピーでしかない。キムチが文化かもしれないが、その唐辛子は近世に日本から伝わったもので、オリジナルがない。強いてあげればコピーの文化か、それも質の悪い。」とは強烈でした。なるほど、言われて見れば韓国が誇る世界市場で活躍する電化製品のオリジナルは「再生専用ビデオ」ぐらいです。
 現在は少しは良くなったようですが、198年代後半大々的に販売を宣言した「ネオン」と言う車はいつの間にかなくなりましたしね。
日本も三時代前までは「コピーの文化」と言われていましたが、出藍の誉れで現在は日本がオリジナルとするものが世界を席巻しています。20年ほど前にランボー3で有名になった、アフガンゲリラの越境したキャンプで(パキスタンのトライバルエリア)でのインタビューでゲリラが小銃に「MEDO in JAPN」と刻印していました。命中率が上がる「おまじない」だそうです。現在韓国製品はおまじないまで昇格してはいません。
 現在のような日本にタカルのが常では当分無理でしょう。
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テレビ朝日の変節

2007-06-13 22:05:13 | マスコミ批判
 つい2~3日前まで、「組合など持ち出して」という態度であった、テレビ朝日が、このたびの年金問題で組合のかかわりを無視できなくなくなったようです。
他局で「組合の不手際」を報道するためでしょうか、無視できなくなったようです。他局の二番煎じですが報道していました。
 どのような理由なのか説明もない、得意の第三者ブリです。この変節は視聴者の目を意識してのものとしか思えません。
これが、テレビ朝日をはじめとした「朝日新聞グループ」の手口です。私の6月6日のblogでもこの年金問題での「朝日新聞グループ」の対応につき書きましたが、変節するには意外と中途半端なタイミングです。
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信じられない韓国

2007-06-12 16:39:58 | 外交と防衛
 2006年にアメリカのF-15が韓国に供与されました。その前まではアメリカは韓国にF-16を供与していました。このF-16は世界のベストセラー機で、30カ国余で採用されています。フランスのミラージュ戦闘機が市場を大幅に喪う原因でもあります。このF-16Kが韓国がライセンス生産しているF-16です。しかし、韓国のF-16は墜落事故が多く、昨年飛行禁止処置がとられるほど危険な状況でした。
この間韓国の領空は旧型のF-5Aで防衛しなければならない状況でした。しかし、これほどの事故が起こっているのは韓国だけです。他の国ではF-16の事故はそれほど多くありません。これをどのように見るべきでしょうか。まず、韓国空軍のメンンテナンスが悪い場合、そして、韓国のライセンス生産が悪い場合とに大別できます。このようなバックグランドでいくらF-15を採用しても有効に使用できるか疑問です。
 更に、アメリカの下院が断罪したように、ブラックボックスを勝手に開け、他国にF-16もどきを輸出しようとしていたとは、驚きです。
アメリカが肩掛け式対空ミサイルスティンガーの韓国供与を渋るわけです。しかしフランスの肩掛け式対空ミサイルを採用することになりました。武器はどこからでも買えると言わんばかりに。フランスはミラージュ戦闘機の市場を失い、現在ミラージュ戦闘機の後継機ラ・フェール戦闘機が自国以外では採用されていません。しかし、F-16さえパクろうとする国です。肩掛け式の対空ミサイルぐらい直ぐにパクられてしまいます。
 昨年韓国の大統領が韓国の自主開発で、T-50超音速練習機を開発と発表しました。「この後この市場に参入する」と高らかに宣言しました。しかし、練習機の市場は過酷です。アメリカはT-38タロンを後15年ほど使用すると宣言していますし、イギリスのホーク、フランスとドイツのアルファジェット、イタリアのマッキ、ブラジル、アルゼンチン、中国、ロシア(チェコ製)、日本のT-4等の多くの中等練習機は自国で生産し市場を耕成しています。直ぐに中東練習機ではなく「超音速高等練習機だ。」との反論が聞こえてきそうです。が、高等練習機は本番の戦闘機のタンデム(2人のり)型を当て、中東練習機に訓練の多くを割くのが現代の空軍の方針です。と、言うことは韓国のT-50は世界市場から相手にされないと言うことです。さらに、韓国の自主開発と発表されましたが、設計はロッキードです。「自主開発」と言うことばの意味が、韓国人は理解できていないのではないでしょうか。まるで、ノベール賞の事件と同様の手口です。
 近所のお子さんが外国の学校に通っていたのですが、辞めまして日本の学校に戻ってきました。理由を聞きますと「韓国人グループが韓国人は世界で一番優秀な民族だと言って威張っているため、多くの日本人学生と共に辞めてきた」そうです。
「世界で一番優秀ね???」、タイが韓国への旅行を自粛するように勧告するはずですね。また、アルゼンチン、ブラジル、ペルーなどの南米諸国が「一番追い出したい外国人のNO.1は韓国人」と言う事実を日本のマスコミは報道しません。
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G8の基幹産業

2007-06-11 20:49:21 | 社会常識と教育
 フランスの基幹産業は、武器の輸出です。決してワインやファッションではありません。中東戦争の6日間戦争で名を馳せた「ミラージュ」戦闘機が世界中に市場を持っていました。また、1983年のフォークランド戦争の時、一撃でイギリスの駆逐艦を撃沈したエクゾセミサイルもフランスの大きな輸出品目でした。
 しかし、この当事、NATOの戦闘機トライアルでもアメリカのF-16戦闘機にミラージュ戦闘機は大きく溝を開けられたばかりでした。能力の違いが離陸直後のスナップノーズ(急上昇)でハッキリ分かるほどの差がありました。
 イラクはフランスのミラージュ戦闘機の顧客でした。しかも従来型のミラージュF1やⅤでは、アメリカの戦闘機には及びません。また理解に苦しむのですが、イラク空軍は、ミラージュとロシアのスホーイやミグも多数配備していました。メンテナンスや訓練の互換がとれないと思いますが、中東はなんでもアリですから。
 ゆえにフランスは最初多国籍軍にイラク戦争同様慎重でした。これは何も「平和を愛するため」ではありません。フランス経済はこれら戦闘機やミサイルに支えられているからです。ここでアメリカの戦闘機と空戦を行うと負けがハッキリしているためです。空戦に負ける戦闘機は市場を失います。戦闘機一機30億円相当です。ワイン何本に相当するでしょうか。またメンテナンス部品の市場も同程度以上あります。結果フランスは戦闘機の市場を失いました。それが現在のフランス不況の原因の一つです。日本に例えるなら自動車産業の市場が無くなりましたということになるでしょうか。
 しかし、フランスは強かな国です。湾岸戦争の地上戦ではAMX-10Cが目を引きました。6輪装甲車で105mm砲を搭載している、戦闘車両です。キャタピラが無いので戦車(MBT)ではありません。戦車は、キャタピラ走行で砲塔を持ち、自分の砲と同等の砲から撃たれても被弾しない程度の重装甲を施しています。AMX-10はこの定義から外れるため装甲車に分類されます。このAMX-10をフランスは湾岸戦争後世界中の陸軍に売りまくりました。
 しかし、日本のマスコミはフランス軍の「戦車」が時速100kmで走行していきました。と、どのテレビ局も報道していました。軍事音痴がハッキリ露呈していました。
 この程度の知識も無い方が安全保障についての議論をされているのです。ここにマスコミに対する疑問が生じるわけです。
 G8に出席している国で基幹産業が武器の輸出で無い国は日本だけです。このことをもっと世界にアピールすべき思います。
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