7月7日から主要国首脳会議、いわゆるサミット、今年は日本の当番、場所は北海道洞爺湖ということで、洞爺湖サミットが開催される。考えてみれば7月7日の七夕に符合させていますね。サミットの主な議題のうち環境問題、地球温暖化ガスの削減が大きな議題となっている。
日本が提案しているのは2050年に全世界の二酸化炭素を半分にすること。つまり2005年で262億トンの二酸化炭素を2050年に130億トンにすること。この原案は吉川弘之先生が座長の「クールアース エネルギー革新技術計画」答申であり信頼できると思うが、開発途上国のエネルギー需要は伸び続け、エネルギーを二酸化炭素に換算すると2050年で580億トンに相当する。従ってその差450億トンを再生可能エネルギーなどで代替する計画である。内容は風力など既存技術の再生可能エネルギー、次世代自動車、燃料電池やIT機器、水素製鉄・ガラスなど革新技術、革新的太陽光発電、先進原子力発電、二酸化炭素の回収・貯留で450億トン分の削減である(日経新聞3/2付など)。これを「革新エネルギー7分野」とでも呼びますか。その実現には財政的に裏付けのある政治、それを支える民意、技術とコストが相関するブレークスルーが必要です。それも血の出るような努力や格闘があってはじめて完結する。我々は各々技術課題の解決に取り組み、また政策実現に貢献しよう。
思い起こせばOO十年前、小生も学生時代は原子核物理とそのエネルギー利用の勉強からスタートしており、企業では「石油代替エネルギー」(以前はこういう言い方、現在では厳密には異なるが二酸化炭素(CO2)代替エネルギー、カーボンフリーエネルギーとでも言う)に直接あるいは間接に研究開発に係わり、革新エネルギー7分野にも全てなじみがあり係わりがあった。
次に、食料のエネルギー転換はノーという命題がある。アメリカのトウモロコシ、ブラジルのさとうきびのエタノール転換と食料不足を見込んだ投機の影響が大きく、第2世代のエタノール、ソフトバイオマス以外の転用は猛反発が予測され、洞爺湖サミットでも宣言があるはずです。バイオマスも廃棄物の有効利用は倫理的に許容されるが、廃棄物のみではエネルギー問題解決の貢献は少ない。今後は食料生産ができる土地で食料以外のエネルギー主目的の作物収穫さえも難しくなるのではないか。となるとヨーロッパのナタネのバイオディーゼルや日本のイネからエタノールなども食糧栽培に転換した方が良い、という議論が必ず起こる。但し、食料生産にはコストと補償保護の政治が絡むので問題も多く解答は難しいが、次のステップに行かざるを得ない。
さて洞爺湖サミットを機会に、食料とエネルギーの問題を考え、世に棲む日々(R)をどう生き抜きますか?
日本が提案しているのは2050年に全世界の二酸化炭素を半分にすること。つまり2005年で262億トンの二酸化炭素を2050年に130億トンにすること。この原案は吉川弘之先生が座長の「クールアース エネルギー革新技術計画」答申であり信頼できると思うが、開発途上国のエネルギー需要は伸び続け、エネルギーを二酸化炭素に換算すると2050年で580億トンに相当する。従ってその差450億トンを再生可能エネルギーなどで代替する計画である。内容は風力など既存技術の再生可能エネルギー、次世代自動車、燃料電池やIT機器、水素製鉄・ガラスなど革新技術、革新的太陽光発電、先進原子力発電、二酸化炭素の回収・貯留で450億トン分の削減である(日経新聞3/2付など)。これを「革新エネルギー7分野」とでも呼びますか。その実現には財政的に裏付けのある政治、それを支える民意、技術とコストが相関するブレークスルーが必要です。それも血の出るような努力や格闘があってはじめて完結する。我々は各々技術課題の解決に取り組み、また政策実現に貢献しよう。
思い起こせばOO十年前、小生も学生時代は原子核物理とそのエネルギー利用の勉強からスタートしており、企業では「石油代替エネルギー」(以前はこういう言い方、現在では厳密には異なるが二酸化炭素(CO2)代替エネルギー、カーボンフリーエネルギーとでも言う)に直接あるいは間接に研究開発に係わり、革新エネルギー7分野にも全てなじみがあり係わりがあった。
次に、食料のエネルギー転換はノーという命題がある。アメリカのトウモロコシ、ブラジルのさとうきびのエタノール転換と食料不足を見込んだ投機の影響が大きく、第2世代のエタノール、ソフトバイオマス以外の転用は猛反発が予測され、洞爺湖サミットでも宣言があるはずです。バイオマスも廃棄物の有効利用は倫理的に許容されるが、廃棄物のみではエネルギー問題解決の貢献は少ない。今後は食料生産ができる土地で食料以外のエネルギー主目的の作物収穫さえも難しくなるのではないか。となるとヨーロッパのナタネのバイオディーゼルや日本のイネからエタノールなども食糧栽培に転換した方が良い、という議論が必ず起こる。但し、食料生産にはコストと補償保護の政治が絡むので問題も多く解答は難しいが、次のステップに行かざるを得ない。
さて洞爺湖サミットを機会に、食料とエネルギーの問題を考え、世に棲む日々(R)をどう生き抜きますか?