気分転換にということで、神戸の須磨浦公園から鉢伏山に向うロープウエーに両親やカミさんたちと乗った。
高校時代は舞子に住んでいたので土地勘はあるが、ロープウエーに乗った記憶がない。また六甲全山縦走は垂水から宝塚に向かって山道を確か50数kmを喘いで歩き切るが、博士課程の最終年の3月に歩いたきりで、早朝の薄明かりの中を確か近くを通ったはずだがロープウエーの終点に行った記憶がない。
鉢伏山の頂上からは眼下に明石海峡大橋をはさみ淡路島が遠方に向かって繋がっている。六甲山系と淡路島の山なみは確かに繋がっている。十数年前にNEDOの仕事で関西空港から中国の青島に向けて飛んだとき、六甲と淡路の山系が同じなのだと機上で妙に実感した記憶がある。そのころ大震災がこの山系に沿って発生した。
高校の国語古文の先生は人丸神社の中?に住んでおられ、非常に存在感のある方だった。淡路島 通う千鳥の・・・と詠々と謡われたのに感激し、古典の世界に思わず引き込まれた。国語はそんなに得意でなかったが、古文の先生に教えられていたころ、普段はそんなに成績が良くないはずが古文のテストで満点近くなり、どうも古文が難問で成績の優劣が極端に差があったらしく、その結果、実力テストで1番か2番かになって、他人ごとだと級友たちにはやしたてられ、身分不相応の妙な感激を味わったことがある。
「 淡路島 通う千鳥の 鳴く声に 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守 」(源兼昌)
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