東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

小さな勇気を 2.3 間ノ岳付近で出会った人

2020-10-04 | バイク・山歩き
 西穂から間ノ岳へ進んでいると反対の奥穂側から何人かの人が来た。

 最初の一番乗りは2人連れの男性で、30代ぐらいの先輩と後輩のようだった。
「奥穂からですか? 何時に出ましたか?」
「5時ごろです」
「(スピードが)随分早いですね」
それで終わり。2人連れだったのはこの一組だけ。後はソロ、みんな単独行者だ。

 イワヒバリに会った。2m位まで近付いても逃げない。人を恐れない。向こうに笠ヶ岳が見える。


 間ノ岳の頂上付近では全身を黒色でまとめた格好いいソロの女性と遭遇した。ヘルメット姿も凜々しい。20~30代の若手だ。岩影から急に現れた。ただ凄く緊張していた。イワヒバリの方が人懐っこい。対するボクはむさ苦しい男一人だ。山賊と間違えられるとかなわないので声をかけた。

「ココヘリに入っていますか」
「・・・」
「ひとりで歩いていると、万一に備えて心強いですよね。」
「別のGPSに入っています」
「気をつけて」
「お気をつけて」
会話はこれだけ、せいぜい数十秒。妙齢の女性に対して、実に味気ない会話だった。いきなりココヘリはないだろう。山賊に間違えられなくても、変な説教オジサンくらいには思われただろう。「いい天気ですね」ぐらいにしておけばと若干の後悔!
 
 私はフェイスブックで知り合いの先輩に教えられて、昨年からココヘリの保険に加入した。ヘリコプターによる遭難救助を受けられる保険だ。ソロの登山者には心強い。



 天狗の頭への登りで外国人のソロに出会った。30代くらいかな。ずいぶん軽装で、半袖半ズボンだ。寒くないのかな。荷物は5kg程度。一応、声をかけた。

" Where did you come from? "
" I came from France, フランスですよ”
予想どおり日本語を話せるのだった。
「荷物は軽そうですね」
「奥穂からの下りで西穂までイキマス。前回はテント装備で来たが、荷物が重くて大変でした。やはり荷物が軽いとサイコー!」
「私も次はもっと軽くしたいよ。Welcome to Japan!お気をつけて!」

(続)



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