秋の一泊旅行へ行ってきました。構想五年、ようやく実現といった感じです。
母の実家の近くの大金に「日本の歩きたくなる道500選」に登録されている道があり、下見に行ったのが2010年秋。ウォーキングコースを歩き、宿泊先の「こぶしが丘温泉」に2011年秋に予約を入れて下見は終了。あとは実施を待つばかりの状況だったのですが、東日本大震災で宿泊先が営業不能となり、2011年秋に訪れることはできませんでした。
「大金はよかったね!」「何とか行きたいね」という話を繰り返し、2014年秋に下見に行くことになりました。ウォーキングのコースは変更なしでも宿泊先の下見をしなければならなかったのです。
宿泊したホテルは日本経済新聞特別編集委員の野瀬さんがすでに連載を終えていた「野瀬泰申のチャブニチュード判定委員会」に載せたいと言っていたホテルだったので、下見をしなければ会員さんを連れてゆくことができません。
下見の結果あえなく却下!?喜連川のかんぽの宿との交渉で大金駅まで迎えに来てもらえることになり、ようやく実現にこじつけました。
写真:烏山線
母の実家の最寄り駅、宝積寺へ行くために子供の頃からよく烏山線に乗っていました。電車ではなく汽車です。ディーゼルなので。
今回は上野から東北新幹線で宇都宮へ。宇都宮から宝積寺を経由して滝駅まで。烏山線は宝積寺から烏山までの路線ですが、宇都宮、宝積寺間の宇都宮線に乗り入れている列車が数本あります。
今回乗ったのは汽車でなく、電車でした。烏山線が電化されたわけではなく、ACCUMという蓄電池電車です。小海線を走っているキハE200形がディーゼルエンジンと蓄電池のハイブリッド型で車に例えればトヨタプリウス。ACCUMは蓄電池のみで車に例えると日産リーフですね。キハE200形は2008年度に、ACCUMは2015年度にどちらもローレル賞を受賞しています。
写真:龍門の滝
滝駅から歩いて5分くらいに龍門の滝があります。とても滝なんかありそうもない田園地帯にこつ然と現れる不思議な滝です。
写真:遡上した鮭
滝のあるこの川は那珂川の支流で江川といい、滝により鮭はこれ以上遡上できないので滝からすぐ下の流れが産卵場となります。
写真:森田城やなの城定食
森田城やなには昨年交渉をして、龍門の滝 龍門ふるさと民芸館まで荷物を取りに来てもらいました。宿泊には必要だけど歩くときに不要という荷物を預けられると、ウォーキングの旅行は楽に楽しくなるのです。
定食は鮎の塩焼き二尾、フライ一尾にウナギのかば焼きがつきます。かば焼きの写真、ありませんでしたね。撮り忘れました。こんなメニューなので昼からビールが進みます。
写真:荒川
写真:小塙駅にあった案内
今回のウォーキングはこの荒川沿いを歩くことになります。この川も下流で那珂川に合流する、都民におなじみの荒川とは違う川です。東京湾に流れ込む荒川の源流は埼玉県、山梨県、長野県の三県が境を接する甲武信ヶ岳です。
森田城やなから小塙駅まで歩き、大金までひと駅烏山線に乗って、歩く距離を少しだけ短縮。それでもこの日は二万歩を超えました。
写真:烏山線
今度は期待通り汽車、キハ200形です。
大金駅から大金ウォーキングトレイル約6Kmを歩きました。荒川の土手に整備されたウォーキングコースで、自然のゆったりとした時間が流れるとても歩きやすいコースです。大金駅に予定より少し早く戻ってきたら、ちょうど宝積寺行きの汽車が泊まっており、日帰りの人たちは一本早い汽車に乗ることができました。ちなみに今回の旅行参加者は日帰り6名宿泊18名、総勢24名の大所帯でした。
宿泊用の荷物は時間に合わせて森田城やなの車で大金駅まで届けていただき、それを受け取りかんぽの宿喜連川の迎えのバスで宿へ向かいました。皆さんにいろいろとご協力をいただき、楽しい旅行が実現したこと、改めてお礼を言わせていただきたいと思います。ありがとうございました。
写真:夕食のアワビ踊り陶板焼き
かんぽの宿喜連川は部屋は広く清潔、風呂も広々でこれまで宿泊したどのホテルよりも好評でした。13,300円は高いかなぁと思っていましたが、それだけの価値がありました。
写真:喜連川の朝陽
部屋が東向きで、喜連川スカイタワーの向こうから朝陽が昇ってきました。タワーのある場所が喜連川城址なのですね。地震の影響で現在タワーに立ち入ることはできません。
写真:道の駅きつれがわと周辺の荒川
喜連川は昨日歩いた荒川の上流部にあたり、この日も荒川沿いに歩くことになります。道の駅近くでは鮎釣りの人がたくさんいました。
宿泊用の荷物は道の駅の温泉施設で預かったいただくことができ、ありがとうございました。
写真:喜連川スカイタワー
写真:那須連山
道の駅でストレッチをし歩き始めましたが、この日は東京でも木枯らし一号が観測された日で、上流から下流に向かって北風が強く吹いてとても寒かった。そんな風の中上流へ向かい歩きます。
写真:荒川養殖漁業生産組合
鮎やニジマスなど、淡水魚を養殖しています。我々がいけすの鮎に歓声を上げている間も、おとり用の鮎を買いに来ている人たちがいました。
写真:荒川土手
また荒川沿いに戻り、アゲインストの北風に向かって歩いてゆきます。土手にはソメイヨシノが植えられ、花見の時期はにぎわうことでしょう。そのほかにもアジサイなど、いろいろな季節を楽しめるように植物が植えられていました。
写真:ほほえみ仏
道路わきにひっそりとありました。ここで折り返し、下流に向かうのですが風がフォローに変わって楽に歩けそう。
写真:のどかな風景
のどかな田園風景の中を歩いていると、「こんなところで暮らせたらいいな」と思えてきます。
写真:寒竹囲い
写真:100年たっている木造の蔵
写真:御用堀
寒竹囲いの風景を見学していたら、地元の人が屋敷内の蔵も見せてくれました。寒竹囲いも御用堀も江戸時代の喜連川藩の様子を今に伝える風景だそうです。
ここで地元ガイドの人が観光客向けにいろいろと解説をしているところに出くわしました。曰く、「自分で解説をしている以外の団体客に会うのは初めて」。この風景を宣伝して観光客を集める気などさらさらないのでしょうが、我々から見ると始めてみる風景だったり、初めて聞く「喜連川藩」など、興味を惹かれることが多い武家町でした。
写真:喜連川神社
ケヤキでしょうか、立派ですね。
写真:さくら市役所喜連川支部
写真:街の情報館、和い話い広場
喜連川はJR東日本が温泉付きの分譲住宅地として売り出し、電車の中に広告があふれていたのでその地名の印象がある方は多いと思います。ただし温泉を掘り当てたのが1981年と比較的新しく、江戸時代からある近くの馬頭温泉郷と比べるとマイナーです。また、最寄りのJR氏家駅からも少し距離があり、観光客が大挙して訪れる場所ではなかったと想像されます。
そんな環境が、江戸時代の風景も残しつつ、農村のいい雰囲気も損なわない、興味深い街を残したのでしょうか。東京から一泊旅行ならお勧めできる穴場です。かんぽの宿があるので訪れる人は多いのでしょうが、街を見て回る人はあまりいないのでは?
日本三大美肌の湯とされる温泉は塩化物泉なので、かつては海だったのでしょう。大金でクジラの化石が発見されているので、間違いありませんね。
道の駅きつれがわへ戻り、ストレッチをして各自食事へ。私は喜連川神社付近で気になっていた中華料理の「やまと」へ行って餃子とビールを堪能しました。ラーメンも食べたのですが昔懐かしい中華そばです。地元のお馴染みさんが次々に訪れる食堂で食事をして、なんだか得した気分になりました。
道の駅から観光温泉バスに乗り氏家駅まで送っていただき、宇都宮線で宇都宮へ。新幹線では情緒が無いので湘南新宿ラインのグリーン車で渋谷まで。席を向かい合わせにし、ビールを飲んで楽しい時間でした。
渋谷のライオンでいつものように反省会。充実したよい旅行でした。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。
母の実家の近くの大金に「日本の歩きたくなる道500選」に登録されている道があり、下見に行ったのが2010年秋。ウォーキングコースを歩き、宿泊先の「こぶしが丘温泉」に2011年秋に予約を入れて下見は終了。あとは実施を待つばかりの状況だったのですが、東日本大震災で宿泊先が営業不能となり、2011年秋に訪れることはできませんでした。
「大金はよかったね!」「何とか行きたいね」という話を繰り返し、2014年秋に下見に行くことになりました。ウォーキングのコースは変更なしでも宿泊先の下見をしなければならなかったのです。
宿泊したホテルは日本経済新聞特別編集委員の野瀬さんがすでに連載を終えていた「野瀬泰申のチャブニチュード判定委員会」に載せたいと言っていたホテルだったので、下見をしなければ会員さんを連れてゆくことができません。
下見の結果あえなく却下!?喜連川のかんぽの宿との交渉で大金駅まで迎えに来てもらえることになり、ようやく実現にこじつけました。
写真:烏山線
母の実家の最寄り駅、宝積寺へ行くために子供の頃からよく烏山線に乗っていました。電車ではなく汽車です。ディーゼルなので。
今回は上野から東北新幹線で宇都宮へ。宇都宮から宝積寺を経由して滝駅まで。烏山線は宝積寺から烏山までの路線ですが、宇都宮、宝積寺間の宇都宮線に乗り入れている列車が数本あります。
今回乗ったのは汽車でなく、電車でした。烏山線が電化されたわけではなく、ACCUMという蓄電池電車です。小海線を走っているキハE200形がディーゼルエンジンと蓄電池のハイブリッド型で車に例えればトヨタプリウス。ACCUMは蓄電池のみで車に例えると日産リーフですね。キハE200形は2008年度に、ACCUMは2015年度にどちらもローレル賞を受賞しています。
写真:龍門の滝
滝駅から歩いて5分くらいに龍門の滝があります。とても滝なんかありそうもない田園地帯にこつ然と現れる不思議な滝です。
写真:遡上した鮭
滝のあるこの川は那珂川の支流で江川といい、滝により鮭はこれ以上遡上できないので滝からすぐ下の流れが産卵場となります。
写真:森田城やなの城定食
森田城やなには昨年交渉をして、龍門の滝 龍門ふるさと民芸館まで荷物を取りに来てもらいました。宿泊には必要だけど歩くときに不要という荷物を預けられると、ウォーキングの旅行は楽に楽しくなるのです。
定食は鮎の塩焼き二尾、フライ一尾にウナギのかば焼きがつきます。かば焼きの写真、ありませんでしたね。撮り忘れました。こんなメニューなので昼からビールが進みます。
写真:荒川
写真:小塙駅にあった案内
今回のウォーキングはこの荒川沿いを歩くことになります。この川も下流で那珂川に合流する、都民におなじみの荒川とは違う川です。東京湾に流れ込む荒川の源流は埼玉県、山梨県、長野県の三県が境を接する甲武信ヶ岳です。
森田城やなから小塙駅まで歩き、大金までひと駅烏山線に乗って、歩く距離を少しだけ短縮。それでもこの日は二万歩を超えました。
写真:烏山線
今度は期待通り汽車、キハ200形です。
大金駅から大金ウォーキングトレイル約6Kmを歩きました。荒川の土手に整備されたウォーキングコースで、自然のゆったりとした時間が流れるとても歩きやすいコースです。大金駅に予定より少し早く戻ってきたら、ちょうど宝積寺行きの汽車が泊まっており、日帰りの人たちは一本早い汽車に乗ることができました。ちなみに今回の旅行参加者は日帰り6名宿泊18名、総勢24名の大所帯でした。
宿泊用の荷物は時間に合わせて森田城やなの車で大金駅まで届けていただき、それを受け取りかんぽの宿喜連川の迎えのバスで宿へ向かいました。皆さんにいろいろとご協力をいただき、楽しい旅行が実現したこと、改めてお礼を言わせていただきたいと思います。ありがとうございました。
写真:夕食のアワビ踊り陶板焼き
かんぽの宿喜連川は部屋は広く清潔、風呂も広々でこれまで宿泊したどのホテルよりも好評でした。13,300円は高いかなぁと思っていましたが、それだけの価値がありました。
写真:喜連川の朝陽
部屋が東向きで、喜連川スカイタワーの向こうから朝陽が昇ってきました。タワーのある場所が喜連川城址なのですね。地震の影響で現在タワーに立ち入ることはできません。
写真:道の駅きつれがわと周辺の荒川
喜連川は昨日歩いた荒川の上流部にあたり、この日も荒川沿いに歩くことになります。道の駅近くでは鮎釣りの人がたくさんいました。
宿泊用の荷物は道の駅の温泉施設で預かったいただくことができ、ありがとうございました。
写真:喜連川スカイタワー
写真:那須連山
道の駅でストレッチをし歩き始めましたが、この日は東京でも木枯らし一号が観測された日で、上流から下流に向かって北風が強く吹いてとても寒かった。そんな風の中上流へ向かい歩きます。
写真:荒川養殖漁業生産組合
鮎やニジマスなど、淡水魚を養殖しています。我々がいけすの鮎に歓声を上げている間も、おとり用の鮎を買いに来ている人たちがいました。
写真:荒川土手
また荒川沿いに戻り、アゲインストの北風に向かって歩いてゆきます。土手にはソメイヨシノが植えられ、花見の時期はにぎわうことでしょう。そのほかにもアジサイなど、いろいろな季節を楽しめるように植物が植えられていました。
写真:ほほえみ仏
道路わきにひっそりとありました。ここで折り返し、下流に向かうのですが風がフォローに変わって楽に歩けそう。
写真:のどかな風景
のどかな田園風景の中を歩いていると、「こんなところで暮らせたらいいな」と思えてきます。
写真:寒竹囲い
写真:100年たっている木造の蔵
写真:御用堀
寒竹囲いの風景を見学していたら、地元の人が屋敷内の蔵も見せてくれました。寒竹囲いも御用堀も江戸時代の喜連川藩の様子を今に伝える風景だそうです。
ここで地元ガイドの人が観光客向けにいろいろと解説をしているところに出くわしました。曰く、「自分で解説をしている以外の団体客に会うのは初めて」。この風景を宣伝して観光客を集める気などさらさらないのでしょうが、我々から見ると始めてみる風景だったり、初めて聞く「喜連川藩」など、興味を惹かれることが多い武家町でした。
写真:喜連川神社
ケヤキでしょうか、立派ですね。
写真:さくら市役所喜連川支部
写真:街の情報館、和い話い広場
喜連川はJR東日本が温泉付きの分譲住宅地として売り出し、電車の中に広告があふれていたのでその地名の印象がある方は多いと思います。ただし温泉を掘り当てたのが1981年と比較的新しく、江戸時代からある近くの馬頭温泉郷と比べるとマイナーです。また、最寄りのJR氏家駅からも少し距離があり、観光客が大挙して訪れる場所ではなかったと想像されます。
そんな環境が、江戸時代の風景も残しつつ、農村のいい雰囲気も損なわない、興味深い街を残したのでしょうか。東京から一泊旅行ならお勧めできる穴場です。かんぽの宿があるので訪れる人は多いのでしょうが、街を見て回る人はあまりいないのでは?
日本三大美肌の湯とされる温泉は塩化物泉なので、かつては海だったのでしょう。大金でクジラの化石が発見されているので、間違いありませんね。
道の駅きつれがわへ戻り、ストレッチをして各自食事へ。私は喜連川神社付近で気になっていた中華料理の「やまと」へ行って餃子とビールを堪能しました。ラーメンも食べたのですが昔懐かしい中華そばです。地元のお馴染みさんが次々に訪れる食堂で食事をして、なんだか得した気分になりました。
道の駅から観光温泉バスに乗り氏家駅まで送っていただき、宇都宮線で宇都宮へ。新幹線では情緒が無いので湘南新宿ラインのグリーン車で渋谷まで。席を向かい合わせにし、ビールを飲んで楽しい時間でした。
渋谷のライオンでいつものように反省会。充実したよい旅行でした。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
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