およそ1ヵ月後の5月21日に金環日食が観測されます。日食は太陽が月の影に隠れておこる現象ですが、これは太陽の大きさが月の大きさの400倍、地球⇔太陽の距離が地球⇔月の距離の400倍という偶然の産物から生まれるものです。天体観測などの宇宙物理学(天体物理学)も高校までに学ぶ数学や物理の基本を用いることで、その初歩的なことを理解することは可能です。
2012年度、東京大学第2種外国学校出身者入試の理科一類の日本語小論文では、宇宙の起源の探求などの遠い将来を見据えた研究と産業に直結した研究とどちらを好みますか、という趣旨の問題が出題されました。
駿台国際の理系コースで学ぶ受講生も、昨今は後者の方が圧倒的に人気があるのですが、基礎理学もなかなか興味深いところがあると思います。
ちなみに、今回の日食は全国で部分日食を見ることができるほか、九州地方南部、四国地方南部、近畿地方南部、中部地方南部、関東地方など広範囲で金環日食を見ることができるそうです。
(yos)