連日寒い日が続いています。2013年1月4日の今日は関東地方では
この冬一番の冷え込みで日中の最高気温も東京では6℃でした。
この温度の単位は通常、摂氏と華氏がありますが、
世界の趨勢では華氏表記を用いているのはアメリカやジャマイカなどの
一部の英語圏の国です。
その英語圏の国でも、ニュージーランドやオーストラリアでは
完全に摂氏標記に移行しています。
カナダでは天気予報や報道機関では摂氏表記を用いていますが、
エアコンやキッチン機器では華氏表記が用いられているそうです。
こういうところはアメリカとの関係を示しているのかもしれませんね。
大学入試の物理や化学ではこの二つの温度単位の他に絶対温度という
表記を多用します。単位はK(ケルビン)を用いて、摂氏表記の温度に273.15
(入試問題では273とする場合もあります)を加えて求めます。
例えば、気体の状態方程式ではpV=nRT(Tが温度です)という公式により
圧力や体積などを計算しますが、多くの場合は計算の便宜を考えて、
「室温27℃における…」というような問題設定になっています。
そうすると温度をおよそ300Kとして加減乗除ができるからですが、
そのような場合のみとは限りません。
日本の大学入試は、このような計算を計算機を使わずに解かなければなりません。
一般入試とほぼ同内容の帰国生の入試も同様です。
できるだけ早い時期から「手で計算する」習慣をつけていただきたい、
というところです。
(yos)