YS-11・・・学生の皆さんは、さすがに知らないであろう、かつての国産旅客機(プロペラ機)のことです。何気に7/11という日の歴史を見ていたら、懐かしいワイエスじゅういち(ワイエスいちいち)の完成披露日(1962年)であることを知りました。
航空機製造が得意分野であった日本ですが、戦後、はじめて生産され、性能の高さから長らく活躍しました。高度経済成長期の象徴でもあったと思います。しかし、さまざまな要因から、旅客機製造は断念せざるを得ない状況となったのです。その理由の一つに販路開拓の問題もあったようです。
現在、独自に旅客機製造を行っていない日本ですが、実は、戦前から続くDNAが、その技術を高め、部品開発という形で継承しているのです。日本企業のBoeing767の製造担当比率は15%、続く777は20%、そして、まもなく登場する最新鋭機787では35%に達するのです。
そして、ついに、YS-11以来となる国産旅客機(90名規模)が開発・製造されることとなりました。非常に高い技術力によるこの航空機に対する期待はとても大きいものがあります。
果たして航空機産業が日本の産業として定着するか否か、それはYS-11がつまづく要因となったともいわれる販路開拓、取引、交渉力にかかっていると思います。
その時、活躍できる人材は、帰国子女の皆さんであると強く感じています。
さて、本日は参議院選挙でした。どう思ったか、どう感じたか、明日、学生の皆さんと話してみたいと思います。(Nas)