昨夜遅く、NHK・HIでクール・ジャパンを観た…今、テレビが流す、数少ない、テレビがやるべき番組、それこそがテレビのやるべき事…昨夜の内容は、日本の学校は“クール”だというものだった…銀座に在る中学校、どこかの農業高校、どこかの高校の文化祭…この三つを日本に留学したりして住んでいる各国の若者がリポーターとして取材し、各国の実態と比較して“クール”かどうかを決める、という番組。その他の題材も然り。
最初に言いましょう…今の日本の、特に民放テレビ局に居る人間達は、もはや犯罪者であることを。
己の高給、己の生活、己の人生、己の毎日の優雅さや、己の安泰だけの中にいて…史上最悪の番組を5局も揃って24時間、20年超垂れ流し…本来は、勤勉で世界でもまれな位、優秀だった日本人を、取り返しがつかないほどスポイルし…大馬鹿国民にして「失われた20年」を作り、国に、上下900兆円もの損失を与えた犯罪の張本人として全員、地獄の釜ゆで、第1級であることを。
一体、どこの誰が…どこの馬鹿が、今の様な阿呆な番組作りを始めたのか…常にそうだったように、真似るべきではない部分のアメリカ…資本主義の権化として商業主義に走り…「ダイハード」の終わりに、奥さんからパンチを食らうキャスターの様な有り様…を真似たのか。
昔は隠れて精神年齢13歳の層に照準を合わせていた…今は、堂々と為している…この信じ難い低能を、いつ、どこの阿呆が始めたのかは、あなたたちは検証すべきだ…速やかに。
先日、くりきんとんのTさんが、結構話題に成っている本を買ったと言って持って来た…見て吃驚した…スカスカなんてもんじゃない…なんじゃ、こりゃ、という代物だったからだ…僕なら5分で読めてしまう…1,500円前後だって。
思わず、馬鹿じゃないの、と言ってしまったが。
テレビがやっている事は、これの上を行っているのだから、もはや許し難い事なのだ…冒頭の番組なら、どんどん続いて行くこと…それが至極当然のこと…を、ブツ・ブツ切って、ひな壇に並べた、下らないと言う以前に、阿呆なタレントたちの顔を、一々、アップにして、挙げ句に、テロップを流す。
何と言う事も無い事を延々引っ張り、直ぐにCM…CMが終わったら、この、どうでも良い代物を、更に、数秒間、巻き戻して放映する。
一体、どこの誰が、どこの阿呆が、こんな番組作りを始めたのか…もはや筆舌に尽くし難いほど酷いテレビ局だが…僕の同級生の中にも、一人や二人は、中枢に居るはずだと思う…教えてくれないか。
一体、いつから、こんな番組作りを始めたのかを。
こんな番組を20年作り続けたテレビ局に居て…日本最高給を取り、休日のたびに、世界の名だたるリゾートに行っている様な連中が、今、はやりの作家たちを、一番読んでいる層…中核層なのだろうと僕は思う。
この国に今でも在る本質的な問題を糾さずして、どんな芸術も有り得ないと僕は思っているからだ。
そこに在るものは、ただ、エゴイズムだけであると、言っても良いのだ。しょうもない、かっこつけの探偵ものを翻訳してきたことが重要な基盤で在った様な人間が、蜃気楼の中に居るのは当然なのだ。
己の幸福だけを考えている人間は、世界中に、いつでもゴマンと居る訳で、そのような人間達が、ゴマンと読んだからと言って、ノーベル賞に値するとは、僕は思わない。
もし、彼が、そうでないならば、日本の国が、今、こんな有り様で在る訳が無いからだ。今の日本を作っているのは、彼の読者たちなのだから…偽善と欺瞞と阿呆に満ち満ちた日本だ。
本当に当たり前のことすら…余程の阿呆でもない限り…ありありと見えている事実を、皆で、見えないものだとしている日本の大新聞やテレビ。
彼らは、これら裸の王様を作って来ただけなのだ…そこに在る本質的な病を糾す事をせず、己の安泰、己の安穏…そういう生き方を選択したからだ。
僕は、僕の言葉は、2000年先にも生きていることを確信しているが、彼らの言葉は、彼らが生きている今…それに相応しい、見せかけの蜃気楼の豊かさの中で着飾り、世界を富裕層として飛び回って…世界を知ったと、知っていると勘違いして生きている、今だけの読者たちに相応しいのだろう。
だから、僕は、彼らを芸術家などとはみていないのだ。