文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

今晩は。

2010年10月21日 23時15分30秒 | 日記

今週号の週刊朝日も本当に必読の書なのですが、その中に、室井佑月さんの…本人が眼前に現れる様な…そういう意味では見事な室井文体だと思う…彼女の話言葉をそのまま書いているだけじゃないか…と言われたら身も蓋も無いが…今、起きている民主主義とは全く違う有様…反民主主義そのものが横行している事を、大新聞の論説やテレビは、一体、何を報道しているのかを、これほど当たり前に書いた短文も、そうないと思う。

 

その意味では、嵐山光三郎氏の文章と共に、この件については、一番の…だけれども、本当に至極当然な…この至極当然な事が大新聞やテレビは言えない、伝えない…今の日本は、本当におかしい…大事な何かが狂っている…だから、今、何よりも重要な事で…そこに「失われた20年」の本当の原因も明瞭に在ると僕は思う。

 

明日まで、週刊朝日は買えるのでしょうから、是非、読んで下さい。

 

今日は、室井氏が書いた最後の言葉に対しての一番の参考に成ると思う文章をアップします。


ヤメ検、ヤメ判と生粋の弁護士の発想の違い

早川忠孝

提供:早川忠孝の一念発起・日々新たなり

201010201457


あくまで大まかな傾向として理解していただきたい。

ヤメ検とは検察官を辞めて弁護士になった人を言い、ヤメ判とは裁判官を辞めて弁護士になった人を言う。

ヤメ検は検察庁の捜査の実情を知っているから、検察官がどんなことに関心があるかに敏感である。

冤罪の発生を防止する、という観点から弁護に取り組むというよりも、事件の広がりをどこで食い止めるか、被疑者やその他の事件関係者が不当に長期間身柄を拘束されないようにするにはどうしたらよいか、ということが検察官出身の弁護士に期待されており、当然ヤメ検と呼ばれる人たちはこういうことが得意である。

刑事事件で元検察官の弁護士が重用されるのは、こういう背景がある。
刑事事件に特化すれば役に立つが、学者ではないので理屈の立て方は、割とサラッとしている。
判例や通説に従った物の見方をしやすい。

もともと検察官の仕事が過去の裁判例や内閣の有権解釈に基いた法令解釈を具体的事件に当て嵌める作業なので、法律そのものの解釈の仕方は極めてオーソドックスである。

裁判官出身の弁護士は、自分が裁判官になったような感覚で事件を見がちだから依頼者とはあまり上手く行かないことが多い。あの裁判官は間違っている、などと平気で言い勝ちである。

新しい判例を作るとか、学者の仲間入りをするときは裁判官の経験は実に有用だが、刑事事件の弁護は冤罪事件でもない限り、あまり元裁判官の弁護士のところには来ない。

真面目で役に立つが、融通が利かないところがある。
こういうことが分かっていると、これまでの小沢氏側の足りなかったところがよく見えてくる。

裁判所を説得するための準備が十分でないのに負ける戦いを始めてしまい、緒戦で負けてしまった、ということだ。
生粋の弁護士は裁判所を説得することが如何に難しいことかを知っているから、訴状も準備書面もこれでもかこれでもか、というくらいに書く傾向がある。試験だったら「書き賃」を払ってもいいか、と思うくらいに書く。

特に大きなローファーム、渉外事務所系の弁護士は膨大な判決例や学者の論文、外国の法制度などを並べ立てて裁判所をなんとか説得しようとする。

刑事弁護を専門にする弁護士も似たところがあり、緻密な論証が得意で、時間を惜しまない膨大な書面の作成を常としている。しかし、今回小沢氏が申し立てた差止請求等の書面は比較的簡明だったようだ。
分かりやすいが、裁判所を説得する材料が乏しかった、ということだ。

どんな仕事でも一人では大した成果は挙げられない。
仕事が出来る仲間を集めて、いいチームを作り上げることが肝心だ。

指揮官ばかり多くては仕事は仕上がらない。
雑兵ばかりでは、間違った方向に向かっているのが分からない。
どうやら出直した方がよさそうだ、と書いておいた。

今朝の新聞に、小沢弁護団の団長に生粋の弁護士が就任することになった、という記事が載った。
これで、これまでの検察OB主体の刑事弁護が大きく変わることになるだろう。
読者の皆さんには、そういう目でこれからの展開を見届けていただきたい。


早川忠孝

自民党所属の前衆議院議員、弁護士。

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今日、初めての外出。

2010年10月21日 16時24分43秒 | 日記

Ipodタッチを持って散歩に出た。

いつものスタバで風に吹かれながら音楽でも聴こうかと…Arcade Fireの或る曲が聴きたかったのだった…そう、これが聴きたかったのよ…ところが、次に流れて来たのが違うバンドの曲…良い曲だったから、まぁ良いか…その次である、何と…オーティス・レディングの♪I can’t turn you loose♪が流れて来たではないか…コーヒーも飲み終わり、そのまま歩く。

 

まるで海兵隊の様な軽やかな歩調…が、次の曲に変わった…前奏は…今度は、T-Rexかいな、と思ったのだが…パトリック・ウルフという歌手…長い事聴いて居ないから歌手名は忘れていた…の♪Magic Touch♪という曲だったのだが…人工的な曲だから歩調が合わない(笑)…この曲は日本人でも作れる…石井某は、こんな人工的な響きの曲を一杯作ってスターになったはず。

 

事務所に着いた時には…ビーチ・ボーイズが流れ出したが…これから海辺では無いので、終了。

 

さて、昨夜、メールを開けて見たら、迷惑メールに分別された宣伝メールが770通も有った…その中に、ドア通信という見慣れないのが…開けて見たら…絶対に報道されない収入格差というのが出て来た。

 

テレビ局は、お茶らけテレビNO1の、フジテレビの平均年収1,400万円超を筆頭に、軒並み、平均年収は、軽く1,000万円超。

 

一方、日本の繁栄をもたらして来たメーカーはNTTですら、800万円台、トヨタは780万円台、最後の不二家は480万円台。

 

テレビ局各社よ、駄目じゃん。日本一と言っても良い高給取りならば、もっとましな、番組を作らなければ、駄目じゃないか。でなきゃ、死んだら地獄よ…間違いなく、地獄の釜ゆで…天国には行けません。

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蜃気楼。

2010年10月21日 14時36分16秒 | 日記

何故、僕は週刊朝日を買って読むべしと何度も言及するのか…少なくとも、この週刊誌の発行部数が100万部なければ、日本は真の民主主義国家だとは、とても言えないのは、今、歴史的に証明されている事…それは、今、僕より10歳下から若い人たちに大人気の作家たちの本を買って読む事よりも、ずっと、大事な事だと僕は断言しても良いし…その発行部数に成れば、寄稿者たちへの原稿料もアップして、愈々、彼らの筆致も冴えてくるからです。

 

さて、今週号の読書欄を読んでいて、へぇーと思った事…上記の作家たちの中の多くの者が、ギリシャのロードス島に滞在して大ヒット小説を書いたり…仕上げはローマらしい…していること。

 

先日、弊社専務と…弊社の歴史を共に歩んでくれた戦友です…現状のままで行つた場合の、私たちの老後の生活を計算してみた…お互いに20数万円で、毎月を過ごさなあかんな…毎日、スーパー銭湯へ行くとして回数券で一回600円、地下鉄代金は往復で640円(定期を買えば少しは安いか)等々…しみったれた(笑)話をしていたのだった。

 

その様な状況で芥川は書き続け、彼らは、世界に名だたる観光名所に滞在して、日本の満ち足りた男女たちの今に相応しい感性…多分、散りばめて、次から次と大ベストセラー…等と苦笑したのでした。

 

ただ、僕は思うのですね…既述した様に、僕が読書を止めて…ル・クレジオが言った様に、本は、読んだらバケツの中に捨てるのだ…そして自分の人生を生きるのだ…を実践した訳ではなく、既述した…日本の宝物である大人(たいじん)たちや、世界の本物たちの魂はしかと受け継いで…生きて続けて来た僕の人生の中で、

 

今を時めく作家の事を目の前で口にした人間は一人しかいなかった…僕より15歳は年下の…当時は大企業社員だったが…僕が行きつけだった北新地のカウンター割烹の店で…御馳走した時に…若い女性二人を連れて来た…○○○○は良いよね、と、彼は若い女性二人に話していた…その後でOと言う俳優までほめそやした時には…オイオイ、それはないだろう、と内心思いながら、僕は手持無沙汰に一人、酒を飲んでいたのだが。

 

彼は、関西人が言う所の、良い格好しいでもあるが…ファッションセンスも見事な、良い男だった…本当の紳士なのだが…ただ、僕の一生の親友たちとは違って…とことん現実追従型なのである…僕は断言しても良いのだが、彼は絶対に現状に対して命がけで異議申し立てをしたり、変革したりするタイプでは無い。

 

世界最高のセンスに成った東京や大阪…豊かに成った日本を満喫し、その風景の中で、恵まれた10%の層に居る自分を愛しているのである。

 

今の日本の若く美しい女性たちは…東京には男に負けない高給取りも一杯いる訳ですが…大半は一生働いて年収300万円台だけど、世界有数に豊かに成った国で、美しくなった女の特権で、心も気分も生活スタイルも、感性も…10%の富裕層と全く一緒なのである…大半の食事は、この10%の層が…最高級レストランや穴場の店etc.に、何時でも連れて行ってくれるし…果ては豪華海外旅行御同伴だって日常茶飯事だし…一人でも、世界中の観光都市へ何時でも行けるし…現に、信じ難い海外旅行歴の御嬢さんは無数に居るのである。

 

 

けれども、僕は思うのだ…例えば、僕がこよなく敬愛している…アンリ・ミショーは、飛行機ではなく船の時代に、フランスから東洋を旅して、日本中もくまなく見て回り…「アジアにおける一野蛮人」という本を書いたり、

 

同様に、長い船旅をものともせず…当時は、今より遥かに辺境であっただろうし、易しい旅ではなかったのは無論…南米大陸の高地を歩き回り…決して余裕のある旅ではなかったと僕は思う…若者のバックパックの様なものだっただろう…そして「キトー」等に代表される…見事な詩の数々を書いた。

 

僕が、皆さん方の多くが読んでおられるのであろう、作家たちの本を全く読んでいない…これからも読む事はないであろうと思うのは…彼らとは根本的なスタンスが違うからだろう…僕は、日本の民主主義は、いまだ、全く完成されていない…それが「失われた20年」の根源に在る事を知りぬいているからだ。

 

本当に、日本が嫌になったら…月20数万円で暮らせる国に、移住するかもしれないが。

 

東京や大阪の素敵な街並みを彩るセンスに溢れた小説を書くだけなら、鼻歌まじりで書けるのは本当だが…僕は、それならば、例えば、日本の山脈、日本の森、日本の川、日本の海が輝く言葉を書く人間なのである。

 

そこに在った間違いと、それゆえの幼稚性を取り払う為に、神様から、この頭脳を授かったと思っているのです。

 

日本だけではなく、世界にも、蜃気楼を愛する人は一杯います…ましてや、実は、20世紀型の資本主義の限界が…世界中で…中間層の剥落…今、フランスで学生たちが暴れているのは…その事に対する抵抗=レジスタンスなのです。

 

御存じの様に、フランスは、人類史上初めて、自らの手で=人民の手で王様を打倒し、民主主義国家を作った最初の国ですから…歴史の節目、節目に、学生や労働者が立ち上がる国なのです。

 

パリは、芥川も、大好きな街ですが…フランス人は、決して、蜃気楼の中では生きていないのです。

 

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今週号の週刊朝日も…350円で、こんなに真実が分かっていいんかい。

2010年10月21日 12時48分37秒 | 日記
まだ、買えるはずですから、どうぞ買って下さい…真の民主主義を完成するコストは、たったの350円(笑)なのですから。

今週号は、特に、定期コラムニストの老若男女たちが、本当に良い記事を書いている…大新聞の論説員たちの論文が、どんなに欺瞞と偽善に満ちたものかも…一読で分かります。

その中から、嵐山光三郎氏の一文…そのさわりをご紹介します…この文章は、芥川が言ってきた事を嵐山氏一流のスタイルで見事にまとめてくれたと、僕は思う。

市民という妖怪  嵐山光三郎

 

小沢一郎氏の強制起訴を決めた検察審査会(検察審)って、ガキの井戸端会議じゃないか。と、先週の「週刊朝日」を読んで身震いした。


検察審じゃなくて検察犬ですよ。検察審は有権者のなかからくじで選定した
11人の審査員で構成され、任期は6ヵ月である。「検察官の公訴を提起しない処分が適当であったか」を監視する。検察官が独善におちいり、政党勢力によって動かされる事態になったときには、検察を見張る検察審が有効だが、今回のように与野党がねじれ状態のときに、検察審が独走するのは狂気の沙汰である。

 
平均年齢
3090歳(のち3391歳と訂正。37歳の審査員を計算に入れ忘れたという。さらに、これも計算間違いで、最終的に3455歳だという。オソマツ!)の11人が、人口1億2000万人の代表となって審査するというのがまずおかしい。検察審の会議録を年齢入り匿名で開示すべきだ。

 
くじで選ばれた人は、ドシロートで、東京都の
69歳までの有権者の平均年齢は約4366歳ですよ。公正に選定すれば、こんな年齢になるはずがなく、裏でなにか操作したんじゃないのか。20歳代のアンちゃんネエちゃんが半数以上いると思われるが、審査員は匿名で守られているため正確なところはわからないようになっている。これを暴走市民という。

 
審査員は
2000ページほどの膨大な捜査資料を読みこなさなければならない
が、1ヵ月程度で読めるはずもなく、つまりはテレビのニュースや、番組のコメンテイターの意見や新聞報道をもとに議決した。

いくら検察不信といっても、検察が事情聴取して2回も不起訴にした案件である。負けた検察が、腹いせに検察審を煽動した感情審査ではないか。
…以下略…

続きは、買ってお読みください。





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今朝の日経新聞1面を見て思ったこと。

2010年10月21日 12時43分55秒 | 日記

「民主主義を考える」第一部 噴き出す矛盾 6回目

 

5人の命を救うために1人を犠牲にするのは正しい行為だろうか?-(米ハーバード大教授のマイケル・サンデル氏)の著書「これからの『正義』の話をしよう」が話題だ。では、国土の0.6%にすぎない沖縄県に、在日米軍基地の75%が集中する問題はどうか。「国全体のために、沖縄は犠牲になるべきか?」 こじれにこじれた状況を…

 

これがサンデル教授の「正義」論の内容なら、日経新聞・コラムニストという土谷氏の…小沢一郎氏を悪役にした三段論法は、尚の事、駄目じゃん。…少し前の章を読み返して下さい。

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