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わたしが「彼だった頃」、自分は地元の小さな派遣会社に籍を置き、紹介があれば短期就業。条件の不利な中高年ゆえ、仕事のクチは若者やベトナム人どもに奪われがち。あぶれて紹介先がないときは「無職」・・・ そんな不安定キワまるパート労働者に甘んじてた。
満足などしてない。もちろん(まだ未婚のうちに脱サラに失敗して人生を転げ落ち、借金抱えて未婚独居な四十路へと墜ち果てた)当初は、職安に通って履歴書を書きまくったものだ。しかし、その履歴書を眺めりゃ「こんな一級の大学を出て外資IT系で高給取りだった貴方が、ナンで零細な会社から会社へ転職し続ける肉体労働者に❓」という疑問がトーゼン、沸き起こるだけ。不審がられ、ウサン臭がられて数十社、どこにも採用してもらえなかった💧のだ。
いっときは(若い時分に得たスキルを武器に)経営すら試みた糧₍かて₎であるIT技能も、技術の進歩や経年劣化が急速すぎて もう何の役にも立たない。昭和の昔「プログラマーは30歳定年⁉」などと憶測されショッキングに喧伝された未来図絵が、まさに❕自分の後生に降りかかる。重たく、耐えがたき長さで呪われてしまったのだった。
容疑者が連行されるさまを撮ったショットによれば、彼のアタマの白髪に部分ハゲの散在するのが見てとれる。
これはロクに風呂にも入らず、足指に蔓延(まんえん)させた爪水虫(つめみずむし)を過度に進行させてしまった結果、頭皮にまで白癬菌が回ってしまった結果である。ガスも電気も止められるような経済状況の下では、虫歯や水虫ごときで街医者には掛かれない。保険料も長期滞納して とっくに無保険状態だし、仮に一割負担で済んだって払うカネなど無い。
落ち武者のような「惨めなゾンビヘア姿」になっちまった過去の自分、しかたなく、“重症”当時は電気シェーバーでスキンヘッドに丸刈り。紺色の布キャップを被ってゴマかすしかなかった。
一方、今回の事件当初に警察が公表した防犯カメラ映像には『白い頭巾を巻いた容疑者』の姿が映る。あの頭巾は けっして中年が「若ぶったファッションに挑み」粋(イキ)がってるんぢゃない。あんなふうにアタマの全周を隠してでないと、とてもじゃないが💧街中へ出歩けないのだ。
(参考画像)50歳くらいに自撮りした本ブログ主の「ヘアスタイル」
それから・・・家賃と食費を稼ぐのが精一杯、となると「着れる衣服は最小限」となる。わたしが“彼だった”頃の普段着は、夏も冬も常に、ワークマンで買った最安の作業着だった。
この格好なら(イザ派遣会社に仕事をもらえた際にも)そのまま翌朝“出勤”できる。機能的ゆえ無難だし、何度 洗濯しても「値段のワリに長持ち」してくれるから。お読みの閲覧者よ、あなたのトリビアに加えるが良い。この国じゃ、すべての貧困シニア男子にとって普段から着回すデフォルト服👕は、ワークマンの作業着「一択」❕…な事実を。
いゃウソだと思うなら、今回の通り魔容疑者が着てたジャケットを(前掲の逮捕画像で)見るがいい。まさに!2025年1月も同店で売られてる、2500円の『ダブルインパクト ジャンパー』に違いないコトが分かるだろう。
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