関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

反攻のとき来たれり🔥 ノヴォロシア共和国樹立にも現実味❔と気勢あげる、在ウクライナの「ロシア人」たち💧

2022年02月24日 | 日記

ちょっとだけ、ウクライナの現代史を巻き戻してみよう。

クリミア併合劇までの下地を敷いたのはプーチン政権ではなく、現地にソ連時代から入植してるロシア人市民たちの"決起"行動だった。よく言う「親露派」とか「ロシア系」という表現は完全には正しくなくて、もともと「ウクライナに忠誠心など抱いてない"自称"生粋のロシア人」主導による「旧ソ連領におけるロシア人コミュニティー」がソ連崩壊後も数十年に渡り引き継がれ、営々と営まれてた……そこの地域民である。

2014年、キエフで政変が起こり親ロシアのヤヌコーヴィチ政権が崩壊、親欧米の暫定政権が発足した。

この転覆騒動で、東部諸州に多く住んでたロシア人(←「ロシア系住民」ぢゃない) が大々激怒。「ここは古来、ロシアの一部だ❕」と立ち上がった。これは全然ウソじゃなくって、そもそも「ロシアの国旗=白がベラルーシ人、青がウクライナ人、赤がロシア人の三色で制定」なのからも分かる通り、常にベラルーシとウクライナを従属させる宗主国でなくなったが最後、ロシアは「3分の1が欠けたロシア」「3分の1が奪われたロシア」になってしまう。

彼らはこのとき、いよいよ西側陣営による「ロシアへの」本格侵攻が始まった❕❕❔と痛撃に感じたのだった。それほどまでに、心はウクライナなんかには無く、白青赤のはためく大ロシアのみを祖国と自負してる人たちだった。

で 2014年当初、このロシア人市民らが魂に誓った暫定ゴールは『ノヴォロシア共和国の樹立』だった。


「キエフの腐ったりんご」を誇れるロシア領からいったん締め出し、威嚇し、いずれは再び陥落させてくれる❕ という「憤怒のロードマップ」が(すでに草の根レベルでは)、このとき確定したのだ。

ちなみに「ノヴォロシア(和表記はノボロシアとも)」とは、Новороссия (Новая Россия)。日本語的には「シンロシア(新しいロシア)」を意味する造語になる。ロシア版Wikiには、次のように解説された。

ウクライナ南東部地域は、クリミア自治共和国とセヴァストポリ、ザポロジエ、ニコラエフ、オデッサ、カーソン、ドニプロペトロフスク、カルキフ、ウクライナのドネツクとルハンスクからなる地域。歴史的および地理的観点から見た南東部地域のほとんどの地域は、いわゆる『ノヴォロシア共和国(シン・ロシア)』の領土※に属する。
(※ロシア領に併合されたクリミア半島部を除く)。


だけじゃないぞ。

まだ建国されてないのに、その旗印だけはもうイタリアの「国旗専門店」でも取り扱われてる。いかに、建国を信じて疑わないロシア系客からのニーズが沸騰してるか💧 だな。


これがロシア"本土"国内ともなりゃ、子供用の防寒ウエアに至るまでフィーチュアされまくり。


対ウクライナ「祖国防衛線」で、化粧する女性志願兵。


祖国を守れ、侵攻を許しちゃならん。敬礼する少女。


ソ連からの伝統てか、あっちじゃ軍靴の音が高まっちゃあ「バエてくる女性」も多いのだよ。ウクライナ東部に騒乱当初から"活動エリア"を拡げてる、このモスクワ娘も「その一角」。


ロシアの"政治活動家"❔…っつより、ぶっちゃけ同国のカリスマ「右翼」アイドルマリア・カタソノワ|Мария Катасонова嬢その人(’96年生/25歳)だ。

この子が(国営マスコミですら動向を無視できない)人気インフルエンサーとして頭角をあらわし始めたのはウクライナ騒乱の翌年、米国でトランプ爺が大統領選出馬を表明した2015年ころ。




とにかくリベラル思想がウザくってタマらん。露骨にヘイトし倒す。フランスでマリーヌ・ルペン、米国でドナルド・トランプ、ロシアでウラジミール・プーチンの強権主義「三巨頭」が実権を掌握しさえすれば地球は平和になる、との独自論を強く主張し過去、米仏の大統領選期間中には派手な「ヒラリーつぶし(於:米大使館前)」「マクロン攻撃(於:エッフェル塔前)」のメディア向け宣伝パフォーマンスを行った。


奇しくも2020年代……米欧両国の首長にバイデン、マクロンの両氏が着いたことで「彼女の警告通り?」今や、欧米VSロシアの戦争懸念が起きつつあるように見える。彼女の「視覚的にもバエる」カリスマ性は、このような"先見性"神話の創成でもって、ロシア若年不満層からの支持を急速に集めてる💧のだ。

さあ、2022年。

カタソノワ演じるSNS劇場の援護射撃も奏功し、果たして「ノヴォロシア建国」の悪夢が現実と化してしまうのだろうか❔❔

記事の末筆に、今や「祖国ロシア公認」となった「ドネツク人民共和国」で酔いしれる「女性勇者たち」の自信と自負に満ち溢れた「ハッピー💗画像」を掲げとく。元ネタは昨2021年、国際女性デーに男性兵士から祝福&感謝される妻たちの怪気炎。

残念ながら日本や欧米のメディア報道は余りに偏向し切ってて、コトこの場に及んでも「片方からの一方的な侵攻としての景色しか」今の危機を裁(さば)こうとせず、それ以前から四半世紀越えの大問題だった双方で食い違う現実認識の深すぎる溝という本質にまで踏み込んで伝えようという気概に欠ける。






=了=

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ロシアの重篤な「五輪メダル妄執(もうしゅう)症」を、メダリスト養成機関『モスクヴィチ』に追う⚡ =その2=

2022年02月21日 | 日記

前回記事の つづき]
感動も物議も沸かせた北京五輪が、閉幕。閉会式でもROC選手のメダル授与式が行われた。

流れるチャイコフスキーは東京五輪からROCが(国家の代わりにと)要望し、IOCが容認を決めて以来、この大会でも引き継がれたものだ。平昌で使われた『五輪賛歌』からは一歩後退し、ロシア(ソ連より前のロシア時代)を強く連想させる楽曲を許したことになる。ドーピング撲滅(ぼくめつ)の理想と比せば、複雑な想いで聴き入った人もいるんじゃないか。

さて、そんなロシアの首都に『五輪❕❔常設スタジアム』が勝手に造られた、との前記事。きょうは「その続き」だ。改修の一番に建て直された観客スタンドの工事経過を画像で追ってみた。

工事期間中、幹線道路に接した”正門”前に建てられた↓ 案内看板




1. 旧スタンドの取壊し/基礎工事





2. 観客スタンドの建設







2. 屋根の取り付け工事













3. 座席設置、ほぼ完成







4. Googleストリートヴューで知る「新たな問題」

以上、すべての五輪競技から締め出すべき❕ との強硬"制裁"論さえ向けられるロシアで、余裕綽々「五輪はロシアの所有物」とでも嘯(うそぶ)くような💧 巨大スタジアムが平然と造られてる「あきれた国家事業」の過程を追ってみた。

ところで。

今回の追跡投稿には、想定外のオチが付く。

工事中の観客スタンドはGoogleストリートビューからでも確認できる【2022年2月現在】けど、それ見てたら「またビックリな光景」に出遭っちまった💧

下掲の画像、アイスアリーナの正面向かって右わきの鉄製フェンス。奥の方に、今しも工事中の観客スタンドが覗けるんだが……


そのフェンス鉄枠の通用門らしき扉の中央が…ナンとぉ❕❕ ガチ、五輪のシンボルマークになってるじゃんか❕ww

おいおいおいROCの野郎どもっ。どうせIOCの公式認可なんか得てっこねーよな❔❔ 何たるゴーマン、やりたい放題の盗賊国家よ。地球丸ごと、神聖なオリンピック憲章をも武力で制圧した気にでもなってんのかブーチン大帝さんよォ❔
=了=

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ロシアの重篤な「五輪メダル妄執(もうしゅう)症」を、メダリスト養成機関『モスクヴィチ』に追う⚡ =その1=

2022年02月19日 | 日記

何でロシアが国家ぐるみでドーピングに精を出すか、と言えば「国家ぐるみで五輪メダルを奪いたいから」だ。ロシア政府首脳は国際競技会でロシア人選手が上位に君臨し続けることを渇望している。五輪は「その頂上戦」なのだから、ますます強欲に、手段さえ選ばなくなってる。検査さえすり抜ければ、巧妙なドーピング術を磨くことさえ「スポーツマンシップ」の要件だと思ってる。戦争の前には、殺人すら必要悪と割り切る……それと同じ極端な発想してくるから、性質(たち)が悪い💧

世界の常識/基準/ルールより、ロシアの常識/基準/ルールが優先。つか、やつらのアタマじゃロシアこそが唯一「世界」で、ロシア領以外の地球は「世界の外側」なのだな。

その"外界との戦争"を統括指揮してるのが、露スポーツ庁。この政府機関の庁是にして使命は「五輪のメダルを獲得し、国威を発揚させること」に尽きる。ウソだと思ったら、このスポーツ庁のホームページ↓ を見るがいい。※下掲ロゴをタップ/クリックで当該サイトTOPへリンク。

国としては選手団を送ってないのに、モロに「チームロシア応援サイト」と化してる💧

こんなにも五輪のみに偏重した運営(施策、予算配分)の歪みを呈すスポーツ担当の国家機関は、露スポーツ庁をおいて他に無い。そんなことより、シベリアの小学校の運動場でも地道に整備してろ、っつのww その意味じゃ、日本のスポーツ庁は 滅法まともだ^^;

もうひとつ、ロシアの「異常な光景」を見ていただこう。下↓ の表彰式スナップ。どこかヘンだと思わないか。


国内スポンサー企業のロゴが背後に並ぶ、国内プレス向けの表彰セレモニーブース。表彰台の前にズラリ並ぶ、民族衣装姿のアテンドたち。それぞれが黒盆に「各賞」の記念品を捧げ持っている…。

が、それらを順々に授与されるべく表彰台に上(のぼ)ったのは、銅メダリストのロシア選手ただひとり。

実は、このシーン。競技会場での"本表彰"を撮ったものじゃない。国際大会から凱旋帰国したロシア人メダリストを、あらためて国内でも「国威発揚に貢献した栄誉を讃え」表彰し直してる光景を捉えたものだ。国際競技会で勝つことは、選手個人の殊勲に留まらず「ロシアの殊勲」と考えるのがロシア人。ソ連が崩壊したら共産制は消え去ったかと思いきや、「ロシア人個人のものはロシア国家のもの」という全体志向だけは今もって健在💧 らしーのだな。

そして何より、武功を上げれば武勲に与(あずか)る =「スポーツは戦争の延長にある闘争行為」って基本認識が揺るがない。

だからこそ、敵地でドーピング摘発されることは少しも恥ずかしいことじゃない。捕虜収容所からの脱走が「立派な兵士の権利」と見做(みな)されるのと同じで、敵地=国際舞台のルールや懲罰に服すことがロシアの正義とイコールであるハズがない💧んである。外界のルールに基づく監視者の眼は、いくらでもダマしていい。要は、メダルさえ奪えばいい。

ロシアの得だけが、「ロシアをして唯一の世界たらしめ、それ以外の国々を外界へと退けられる」。何度でも言うが、地球が世界じゃない。ロシア圏内だけが世界。アメリカも日本も彼らのアタマじゃ、宇宙の手前にある凖宇宙的な「向こう側」の一部に過ぎない。ウクライナはかろうじて世界の端っこにあったのだが、ウクライナ人の怠惰と無能さにより「向こう側」に崩れんばかりの危機にある。崩落は絶対に❕ 避けねばならない。「この世界」を危険にさらすウクライナ人には、いかなる流血の代償を課してでも。

…でだ。

上の国家表彰を挙げてる場所が、モスクワ郊外にある『スポーツの殿堂 モスクヴィチ』って施設群。




今朝と次回の2部構成の投稿で、この国家機関『モスクヴィチ』から窺えるロシアの五輪メダル妄執(もうしゅう)症について記事にしたい。

別名『スポーツの殿堂(スポルトパレス|Дворец спорта)』と銘打つだけあって、創設の歴史は60年代……ソ連時代にまで遡る。正式な機関名称は『スポーツ技術実験特別校』。つまり、体育訓練に特化した国営の「学校」❔なのだな。まず先に、隣接する角地に厳めしい威容を誇る方形の「文化センター」が建てられた。


ここは教員やトレーナー、公務職員らの詰所だけでなく、何部屋もの教室、会議室、大小の発表会場や劇場が備わり、モスクワ市民にとっての生涯学習プラザとなってゆく。ちょうど当時、モスクワ中心地から地下鉄が延伸されて、新設された地下鉄駅と連結するカタチで設計された。この施設群が「モスクワっ子(モスクヴィチ)」と総称されるのは「今後は、この場所がモスクワ次世代の文化発信地となる💪」との強い意気込みからだろう。

続いて「文化センター」を取り巻くように、広大な『スポーツ技術実験特別校』のキャンパスが造営された。競技ごとに5~6棟の室内コートやプール、スケートリンク会場 等々が並び立つが、一番有名なのはガラス張りの「陸上競技センターだ。筋トレ施設やリハビリ設備も備え、まさに「雪の夜にもスポーツの演者(プレイヤー)たちが招かれる、70年代モダンな王宮」の風格っ。










ちなみに、ここが高専でも大学でもなく「特別校」という意味は……フツーの一般ロシア人が課せられる義務教育制度の枠組みを越えて、ここの"生徒"だけは「五輪競技種目のプレイヤーで、将来的に代表出場枠の突破が見込まれるだけの実力」さえ認められれば、どんな学力だろと(中学生だろが高校生だろが)年齢不問で引っこ抜かれて💧 入学を優待されるシステムになってるからだ。

モスクワ周辺に住まない者なら、親元から離れ上京して暮らせるだけの(キャンパス敷地内の)宿舎や食事、あらゆる生活支援を国から与えられ、お小遣いすら支給されて日々、練習と鍛錬にのみ勤しむことができる。親がロシア選手権なりジュニア全国杯に出る子息の応援に(はるばるモスクワまで)駆けつけたければ、その往復の航空便の手筈(てはず)から滞在ホテルの用立てまで請け負ってくれる超エリート校なのだ。

事実たくさんのオリンピアンが、この養成校から輩出してソ連に五輪メダルをもたらした。おそらく70~80年代メダリストの何人かは、最先端のドーピング支援の「偉大なる」成果でもあったろう。名誉と引き換えに国家のモルモットにされてたことを、選手本人は最後まで知らなかったとしても。

プーチン大統領の治世となり(かつてほど文化振興に困窮しなくなると)、老朽化したキャンパス施設を解体して再建する動きが活発になった。前述の「陸上競技センター」が第一弾。正面エントランスに『Дворец спорта(スポーツの殿堂)』との看板を掲げる。アイススケート競技場も(汎用リンクでの兼用から)カーリング専用館が独立し、従来リンクでのフィギュア練習機会が大幅に拡充される。

そして昨2021年から始まったのが、野外陸上スタジアムの再建プロジェクト。観客席も競技グラウンドも老朽化が激しく、ついに取り壊して造り直すことになった。
※旧スタジアム↓ 。降雪地モスクワゆえ、陸上トラック等は(融雪させやすく凍結させにくい)特殊な石畳敷きになってるのが特徴だ。


初期の案では、敷地を変えて「より大型な」セミ・アリーナ仕様にする案も検討されたようだ……が、クリミア併合後の経済制裁で政府の懐具合が翳ったことから見送られた。


ひとまず従来のグラウンド再整備の線で行くとして、メインスタンドの改築を どうデザインするか。

最終的に採用されたのは、ナンと❕❔ここでも「五輪を強くイメージする」再建案だった。観客席を、5等分された円盤上の床面で構成するというのだ。しかも大屋根の天井を鏡面で覆い、競技する出場選手の側から見ても「五輪が上方に浮かび上がる💧」……という凝った施工も盛り込まれた。下が、その採用案の完成イメージ。


IOCの認可を踏んだ「オリンピック開催を控えた"公式"競技場」でもないのに、なぜに「あえて五輪」フォルム❔❔ 国際アイコンである五輪イメージの、(それのメダル獲得を自国アスリートに焚きつけたい🔥って私利私欲ムキ出しの)勝手な借用も極まれり💧である。

ともかくも、そんなワケで(ソ連時代の)観客スタンド取壊しが始まる。まず座席が除去され、半ばコンクリの廃墟化したスタジアムに、国家機関『特別校モスクヴィチ』修業生、OB選手、OB職員らの家族が招待された。


これ…何をやってるか?と言うと、何せ歴代のロシア人メダリストらが鍛え競い巣立った「栄光のスタジアム」である。もう取り壊しちゃうんで「それこそ朽ちた石畳の一部とか、記念に思えるもんなら割るなり砕くなり、好きなだけ持ち帰ってイイよ💗」という無料開放&放出バザーなのだな 思い入れがなきゃ無価値なゴミ片だが、名残惜しい人には特別に都合してあげるのも、また昔っからのロシア流だ。

さて次回投稿では、本記事の続き。

この破天荒な「五輪スタジアム」着工から完成まで1年余の道のりを、現場スナップ画像で追ってみるよ。…それじゃ
=了=

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【悲 報】 露女子カーリングチーム率いるスキップ、コバレワの憔悴しきった「激やせの苦闘ぶり」が痛まし過ぎる❕❕

2022年02月14日 | 日記

一昨日2月12日晩の北京五輪LIVE、女子カーリング予選ラウンドの日ロ戦におけるロコソラーレの逆転快勝ぶりを、大多数の日本人"観客"は小気味よく楽しんだと思う。

けど、ロシア女子カーラー娘らを定点ウォッチし続けてる自分にとっちゃ、ずいぶんと重苦しい観戦タイムとなった。対する主将(スキップ)のアリーナ・コバレワが「激やせしてて、ほとんど別人💧」にしか見えなかったからだ。

2年前、欧州ツアー快進撃当時のコバレワ 今とは大違い!?


2回前の五輪ソチ大会直後から(当時の人気スキップ)アンナ・シドロワのチームに加入。自身のチームを率いての五輪は、初参加&初出場の重責を担(にな)う。予選ラウンドも4戦全敗の最下位に沈んでおり、傍目には「ストレスで憔悴しきってる」ように見えなくもなかった。彼女がロシア代表チーム主将に据えられるまでの経緯さえ知れば、さらに彼女がどんだけ気の毒すぎる「悲劇のヒロイン」か❕ が分かる。今回は、その経緯について語っておきたい。
 
 
まず、露カーリング連盟の育成する「五輪代表チームの特殊性」について。

まず、ロシアの代表カーリングチームと他国の代表チームとの「根本的な」違い。

日本をはじめ一般的には、国内チーム同士が戦う選抜ゲームの勝者が五輪代表の座を得る。互いの競合チームのメンバーが混ざり合って代表入りすることはない。ところが、ロシアの選抜ゲームに出場するカーリングチームの強豪勢は、もともとが国営のオリンピアン養成機関たる高等スポーツ技術試験学校『モスクヴィチ』(モスクワ、1974年-)の学生である。

ひとつの(スポーツエリートたちが通う)学校内で任意に数チームが組み分けられ、欧州ツアーなどへの参加単位となる。世界選手権(ワールドカップ)や五輪への出場チームは、その数チーム間のトーナメントで決定される。

そして…少し以前(1998~2012年)、同校のカーリング女子部門の統括コーチだったオルガ・アンドリアノワ女史の「体制下」では、このチーム構成が原則不同で、チームを跨(また)いでのメンバー組替えは滅多に行われなかった。彼女は、自分のお気に入り生徒を強化してジュニア、シニアそれぞれの「最上級チーム」を育て上げたのだ。

バンクーバー五輪に出場したアンドリアノワ門下の秘蔵っ娘たち


このとき、美女カーラーとして人気を博すシドロワ(前列左)がジュニア組から昇格。
それまでの司令塔プリヴィフコワ(前列右)を補佐する「副スキップ」を任されたが…


しかし、バンクーバー五輪では"後輩メンバーにして副スキップ"のシドロワが試合中、往年のスキップ=プリヴィフコワの戦術判断に強い調子で異論を言い張る様子がLIVE中継されてしまい、その後もスキップにはプリヴィフコワシドロワが交代で起用。外れた側は控えに回る❕❔ という五輪カーリング史上でも前代未聞の💧迷走劇を繰り広げたあげく、結局は予選ラウンド3勝6敗の(参加10チーム中)9位に帰してしまう。

結果、アンドリアノワ女史は(暗に責任を取らされるカタチで)ヘッドコーチの地位から"勇退"させられた。そして、露カーリング連盟会長へと「代表チーム選考」の実権は移譲され、彼=会長は「アンドリアノワの愛弟子プリヴィフコワでなく、美形の新星アンナ・シドロワに💗」ロシア台頭の未来を託すんである。代表チームを率いてきた看板娘プリヴィフコワあえなく"勇退"させられ、代わりに、シドロワのジュニア時代の盟友であるサイトワ(のちに結婚しラエワ)が宛がわれた。

そんな内紛劇もありつつーの、代表チーム新スキップに(連盟からの期待を一手に背負って)着任したシドロワによる晴れ舞台ソチ五輪…だったのだが。

何がイケなかった❔のだろう。

シドロワは(男性会長の思惑どおり)、並外れた美貌ゆえに国外メディアからの前評判も上々……だったのに、やはり💧予選ラウンドから普段の実力を発揮できない。特に、日中韓のアジア勢に連敗を喰らって以降は下降線ボロボロ💧。奇しくも前大会の二の舞を演じるだけに終わり、3勝6敗の9位と無惨な「2大会完敗」を飾ってしまった。

国内のカーリングOBや競技ファンからは「見た目だけで大舞台に弱いシドロワを抜擢した連盟の判断は正しかったのか❔❔」、そんな批判が見え隠れ。形勢が悪くなった会長らに折悪しく、別の逆風が襲いかかる。

国際監視機関WADAが、突如「ソチ五輪における、大量のロシア選手による集団ドーピングの事実」を公表し、容疑選手のブラックリストを(非公開ながら)IOCに送付したのだ。この衝撃の告発ニュースは、まだみなさまのご記憶にも新しいだろう。


代表の中核メンバー、ガルキナにもドーピングの嫌疑が。

カーリング女子選手とて、この「一斉摘発」スキャンダルの例外ではなかった。件の"容疑リスト"では、シドロワのチームから「エカテリーナ・ガルキナ」も名指しされた。以下に示した選手が、そのガルキナ嬢。


 

 

ロシア当局の意向を受けたカーリング連盟の"火消し"対応は早く、ガルキナはたちどころに「スポーツ功労者」として国から称号を授かると、練習の場から姿を消す。一方で「私は潔白だ」とも国内スポーツ紙のインタビューに答え、連盟会長も「公式に抗議したがWADA側から確証に足る反論は得られてない」と彼女を全面擁護する声明を出した。

ま、ともかくも。

いきなり中核メンバーが抜けた💧のだから、誰かチーム外から呼んでこなければならない。そのドサクサで引きずり出された「補充要員」こそが、アリーナ・コバレワその人だったのだ❕❕


これ以上、何も不都合が起きてなけりゃ、コバレワは今もシドロワ組のメンバーだったろう。しかし、想定外の波乱は2017年の春先にも訪れてしまう。

結成時の(連盟側から示された)取り決めでは翌2018年、平昌オリンピックまでの切符は保証されてたハズの、シドロワの「オリンピック代表特権」。しかし、前大会での不振からくすぶる組織内の不満や異論を払拭(ふっしょく)しようと、連盟会長は一方的に約束を反故(ほご)に。平昌への代表の座は、あらためて毎春恒例のロシア頂上決戦イベントシドロワ組 VS モイセーエワ組の勝者に与えられる❕❔ と冷淡に通告してきた。失脚したアンドリアノワ女史は怒り心頭で異議を唱えたが、決定が覆(くつがえ)るものでもない。それがロシアって国なのだ。


で、決戦の結果は....

先に3勝した方が優勝、という5連戦に「3勝1敗でモイセーエワ、圧勝」。国家ぐるみのドーピングの尻ぬぐいで「代表入り」させられたと思ってたコバレワは、その五輪にも出られず※ 踏んだり蹴ったりの展開だ。
※彼女は頂上戦に控えで参加したものの、リンクには出てない。一方、シドロワはロシアTV五輪特番の現地リポーターとして、実際には"平昌入り"した。

代表権を得たモイセーエワは、2018年の夏にはデンマークのカーリング一族である名門デュポン家に嫁ぐ段取りになってた。婚約破棄でもしない限り、彼女がロシアで競技できるのは平昌五輪が最後。有終の美を「祖国への大貢献」で飾れるか❔ と大いに期待されるも……過去2大会の「負けっぷり」をさらに下回る💧 2勝7敗、9位での予選落ち。

露カーリング連盟の風評は、さらに悪化せざるを得なかった。無理くりシドロワ派遣を蹴っておいて、代行チームが「もっと弱かった」のでは示しがつかない。平昌後、露カーリング連盟の「代表チームづくり」はさらなる混迷と試行錯誤に陥っていった。

以前から強化チームの再編は繰り返されてたものの、さらなる「常勝できる強靭な相性の顔ぶれ探し」が模索され、メンバー異動の発令機会が増す。


さて、2018五輪で「国家当局に大恥かかせた」モイセーエワが事実上(結婚に伴う出国で)国内競技から引退してしまうと、次には、モイセーエワ組を再編して誰かスキップの務まる者に継がせる必要が出てきた。

ここに、またまた 引きずり出されたのがコバレワ❕❔なのだった。

どんだけ、国のいいように振り回される「彼女の人生」なのだろか。その忍従ぶりにはアタマが下がる。


写真左端が新スキップのコバレワ。彼女は主将着任に当たり、いったんはそれまで染め続けてた金髪を地毛に戻した。一方、欧州ツアーのスポンサー企業は『チームKOVA』の愛称を前面に出し、あらたなる「シドロワと双璧のカーリング女王」として内外へのPRを繰り広げた。

その期待と裏腹の重責を担(にな)いつつ、国外ツアー成績でも好調ぶりを発揮した「新生モイセーエワ組」こと「コバレワ組」だった…のだが。。。ときどき、またアタマを金髪に染め戻してみたり、風貌的には(かつての非スキップ時代には見られなかった)不安定さも呈しはじめる。


そして、痩せる💧  とにかく「めっきりと」痩せてゆく。

明らかに「減量で身体が引き締まる」とは違う、「ストレス過多で やつれる」的な変調が見て取れる。あまり知らない人が見たら、別人だと思ってしまうくらい。かつては「カッと見開いてた」眼光の鋭さも「優しくなった」なんてレベルじゃなく「弱々しくなった」ようにしか感じられない。


本当に大丈夫だろか、この人ォ。

使命感で骨身を削り無理しまくるのは、(どこの国からの選手であれ)可哀そうに想えてならん。何とか、2月18日。彼女の29歳の誕生日までに、連敗の連鎖トンネルを抜けきってほしい❕ と願うのみだ。報道で話題まくワリエワ嬢だけでなく、この人だってロシアの国家的ドーピング禍の被害者 なのだから。
=了=


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プーチンさんが、大統領専用車両を2019年以来(ベンツ車から)ロシア国産車に乗り換えてるとは知らん💧かった

2022年02月11日 | 日記

北京オリンピック開幕式、鳥の巣の貴賓席で「ぼっち観覧」しつつ、ロシア選手入場後は居眠りしてたプーチン大統領。

会いたかったのは明らかに習主席ひとりで、はるばる北京まで出向いたからといって(今のロシアを良く思わない)他国の来賓どもとは一切、五輪外交(❔)などする気ねえよ❕ って嫌気(いやけ)のオーラが滲み出てたキッパリ分かり易すぎる💧滞在中の行動」ぶりが印象的だった。

開会式に出てやるから「ウクライナ侵攻したら擁護の方、よろしく頼むぜという確約を主席から取り付けとくのが「真の訪中目的」だったのは、誰の眼にも見え見え💧

ところで、わたしは「非常識」をコヨなく愛でる。常に💧 世間一般の注目とは外れたところにだけ固執して興味を抱く、そんな生来の性質(たち)だ。

大多数の"ひとさま"の関心の巣には(あえて)そっぽを向いて、ひとり勝手な思索に耽(ふけ)こむ。たとえば2月10日木曜日 現在の今で言や、ベラルーシでの軍事演習ワリエワ選手のドーピング疑惑も(この先、どう転ぼうと)知ったこっちゃない

そんなもんよりズバリ❕ 自分の好奇心の先には、訪中したプーチンさんの "大統領専用"車両だけが浮かんだのだ。

その日、北京空港に舞い降りたロシア大統領専用機(イリューシンIL-96-300PU)から姿を現したプーチンさんは、いそいそと自分の専用車に乗り込んだ。その大統領専用車が……これまでのベンツ車じゃなかった❕❔ んである。


聞けば、2019年※に売り出された「高級ロシア車」Aurus Senat リムジンをベースにした新造車に乗り換えた()というんだな。
※ロシア国内での発表自体は、2018年。

大統領自らの肝入りで、「ロシア初の"自国製"高級車ブランド」を立ち上げたのだとか。さすが国威第一、権威(ステイタス)主義をモットーとする「大帝」ブーチンさんらしい発想の起業プロジェクトである。かつてのソ連式「工業統括制度」を継承するロシアらしく、製造販売こそ民間企業が担うものの、企画設計の一切は国家機関の部局で賄(まかな)う、事実上の国営ブランド。エンジンは伊ポルシェからの供給だ。


言っちゃアレだが、基本デザインは西側トレンドの50年前を思わせる。角ばって重厚で厳(いか)めしく、60歳以上のシニア世代には(日本の高級車ブランドの最新モデルなんかより)よっぽど魅力的に映るんじゃなかろーか💧

顧(かえり)みて5年以上も前の、2016年暮れ ━━━ 安倍総理(当時)との首脳会談のため来日したプーチン大統領。このとき、事前にロシア空軍機「IL-76MD」が運搬してきてたのは、メルセデス・ベンツ車「S600 プルマンガード」だった。

大統領専用車を日本に運び入れたロシア空軍機 イリューシンIL-76MD


しかし💧 今やもう、時代は変わってたのだな(感慨)。
 
 
◆  ◆  ◆


一方、プーチンさんを歓迎した習主席の「お抱え専用車」と言や、これ


ベース車は、国営企業紅旗(ホンチー)の L5 リムジン だ。デザイン的には(ロシアよりさらにレトロに)75年前の「昭和中期」を想わせるよねww

LEDで丸目のヘッドランプとか「威厳」「格式」ってより、60年代POP🎵な「愛嬌」を覚えてしまう造形だもんだから💧 誠に不思議なもんである。
=了=

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