関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

45年ぶりに❕❔ SFサスペンス洋画『カプリコン1(ワン)』を観直してみて、"今さら"気づいたこと

2022年06月24日 | 日記

古来より60歳を「還暦=人生ひと回り」とは良く言ったモノで、人間……運よく60歳まで死なずに済んだなら、あらためて「過去の体験をなぞる」のも面白い。

たとえば、多感な中高生や新社会人の頃に読んだ小説、観た映画をふたたび、読んだり観たりする。

人間の記憶なんてもんは、40年も跨(また)ぐと合間の細かい情報を忘れ去って、相当にイイ加減💧である。あらためて読んだり観たりしながら「そういえばそうだった❕」と鮮明に思い出すこともあれば、「全然っ記憶から脱落してた。そうだったなんて新鮮🎵」っつこともある。

今回、1977年全米公開のSF大作『カプリコン・1』を45年ぶりに観た自分にしても、その後者=忘れ切ってた部分が何カ所もあって💧


大きな再発見だと、ふたりのキャストかな。日本公開時は気にも止めてなかった。

作品は、人類初の火星着陸を目指すNASA宇宙飛行士3名が、ロケット発射直前に降ろされ(政府の黒幕=副大統領の一味によって)砂漠の隔離施設に拉致される。無人のロケットは予定通り打ち上げられ、地上管制で火星を目指す。船内の生命維持装置に重大トラブルが発覚し、急きょ3人は施設内の特設スタジオで火星着陸を演じる、という陰謀への加担を強要されるのだ・・・・って話。

その飛行士3名のうち、ひとりが黒人。演じてるのがナンと「若々しい❕ フットボール引退から間もないO・J・シンプソン」その人では ないか。


まったく失念してた。

彼がプロ生活を辞めて映画俳優に転身、いったんは成功したのち犯罪者に堕ちてったことは知ってた。けど、俳優としての最初は「まじめキャラ」役が中心だったとは思いもせず。とかく黒人俳優と言うと(エディ・マーフィみたく)コメディ役者という偏見があったのと、事実、O・Jが80年代に『裸のガンを持つ男』で爆笑演技を繰り出してる印象ばかりが脳裏に染みついてた💧

まさか、こんなシリアスなサスペンスで宇宙飛行士役❕❔ だとはねえ。※ただし、中盤からの逃走シーンで「一番先に殺されて」しまう。


二人目のオドロきが、国家の陰謀を嗅ぎつけて取材に奔走する報道記者の、その上司(つまり編集長)役だ。


…おんやあ❔❔ これまた、誰が見たって懐かしのボスレー所長代理」ぢゃないかww

ちょうど米国で始まってた人気TVドラマ『チャーリーズ・エンジェル』と掛け持ちで、彼ことデビッド・ドイルは本作でも(似たような役回りを)演じてたのだった。ただ、本作ではチャリエンみたく「おちゃめな中年」なんて一面は微塵にも見せない。部下イビリに饒舌ぶりを全開にする、憎たらしい管理職を"好演"してる。

当時まだ日本では元祖『チャーリーズ・エンジェル』未放映だったから良かったが、そっちのイメージが付いてから「このキャラ」観てたら違和感ありまくり💧だったろう。


この「ボスレー」という配役を巡っては、チョイ前の米国の芸能ニュースにもなったね。


チャリエンのオリジナル・シリーズは「白人の物語」だった。私立探偵を演じる「3人のエンジェル」も全員白人なら、チャーリーはもちろん直属上長のボスレーも白人。

それが(シリーズ終了後)初映画化となって、初めてエンジェルのひとりがアジア人(演:ルーシー・リュー)に置き換わった。そのルーシーに(新ボスレー役の)ビル・マーレイが撮影の合間、越権行為で彼女のセリフを勝手に加えた台本にスリ替えたり、嫌がらせとも取れる高圧的な言動を取り続けて内部問題に。続編では黒人俳優に「交代させられる」アクシデントが起きた。

以来、エンジェル役では非白人が「ひとりは常任」となり、ボスレー役を白人男性が任されることは無くなった。




さて、『カプリコン・1』キャストに関するあらたな発見の他に、画質でも気づかされたことがある。

それは砂漠の極秘スタジオに建造された「火星地表面」のセット。

本作は1976年に火星に降りたバイキング1&2号の映像が参考にされた。だから公開当時は「バイキングも火星に行ってないんじゃないか❔」という都市伝説とペアになって話題を呼んでた。バイキングの送ってきた撮影画像は当時、かなり赤茶けた地表面として解析され、彩色されてた。

だから劇場公開時、そのスタジオの"人造"地表も赤っぽく、空はオレンジがかってたように記憶してる。ところが、Blu-ray媒体としてもリマスタリングされた『最新のカプリコン・1』では、そのドぎつめだった赤やオレンジが抑えられ、より現実の火星に似せられてたのだ…❕



映画の中の「火星のスタジオセット」 /  探査機が撮った現実の火星


まあ当然、監督の同意を得た「補正編集」なのだろうと推察するが、ある意味「あと出しジャンケン」みたいなインチキだな💧 と思えなくもない(苦笑)


ちなみに、本作の監督とはピーター・ハイアムズ氏。

1977年『カプリコン・1
1984年『2010年
1994年『タイムコップ
1999年『エンド・オブ・デイズ
2009年『ユニバーサル・ソルジャー

…等々、かつてアナログ特撮の全盛時はSF大作やアクション大作を数多(あまた)、世に送り出されていた御仁である。
=了=

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…ん??  この年賀状、もしかして当たってない❔

2022年06月11日 | 日記

自分は還暦過ぎの中高年と言えど"IT職"一期世代なので、新聞も取らないTVも観ない毎日には(かれこれ)20年くらい慣れっこ状態になってる。

当然、年賀状も友人宛てにはゼロ枚。ごく例外的に「近しい親類と得意客」にしか出さない。得意先は(自分と同様の)極貧で零細な個人店主ばかりなので、通販を介したソフトウェア屋なんかにゃ十枚に一枚。ざっと数枚しか挨拶が返ってこない。

つまり全部合わせても、毎年うちに来る年賀状は七~八枚。ワビしいもんだ

そんなんだから、年賀の当選くじ発表なんか見ても仕方ない。末等の数が下2ケタ×3本だから、確率およそ「33枚に1枚」。手元の七~八枚(のうちの1枚)が当たるためには四~五倍のラッキーさがないと無理だ。確率的には「4~5年に1枚、3等が当たってる」計算だもの。

なので。

当然のように、1月の当選番号発表があると、自分は郵便局の店頭かPC画面で「3等の3本」の番号を記憶し、手に持った年賀状の末2ケタを照合するだけ。

フツー、数秒で「1枚も無いな」ってコトになる。もう5~6年「お年玉切手シート」なるモノを交換してもらった記憶がない。

今年も当たってなかった。それきり年賀状のことも(毎年、そうであるように)キレイさっぱり忘れてた。


ところが❕ である。

先日、無造作に本棚の隅に突っ込んであるだけの💧 毎年の年賀状の"積もった束"を、ただスペースを開けたくて何気に引っぱり出した。

一番手前は今年来た分で、郵便局の窓口で配られてる当選番号の告知シートと無造作に重ねられてた。自分の脳内じゃ、それを見て「もしかして、今年は当選番号を確認してなかったかも❔」という猜疑(さいぎ)心が沸き起こった。何にしろ最近、モノ忘れの早さが急激で自分の記憶がとてもじゃないが信用できない💧


そしたらば…❕❔

あろうことか、どうやら2等に当たってたようなのだな💧

おそらく、確率的は「限りなく、ありえん(=1万本に1本)」当選だったから、そもそも番号を突き合わせてすらいなかったんである。

もう何年も3等に当たってないのに、2等に当たるかも❔…なんて誰が期待する??

けれどまあ、この世には「当たることも無くはない」って話なんだな。間一髪、賞品引き換え期限が過ぎてなかったのも、二重の「奇跡的ラッキー」だった。
=了=

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