関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

太陽活動探査衛星アイリスを載せたペガサス・ロケット、射出と衛星投入に成功。(NASA)

2013年06月28日 | 日記
はじめて例の、「巡航ミサイルみたいなロケット」が母機から放たれるのを、リアルタイム中継で観ました。

NASAさんもこれをライブ配信する以上、久々に再開された「ペガサス便」の成功には自信があったのでしょうね。 ホンの数週間前に、ほぼ同じ衛星投入ミッションを成功させたばかりで、満を持しての「余裕の宣伝」っつう感じですか。

ただNASAを支える宇宙産業界としては、もはや「少しも余裕が」ない。

いつぞやの「ナンとかシャトル」と同じで、格安の軌道運搬ビジネスになるハズだった期待の目玉商品「ペガサス」・・・いろいろ費用がかさんでしまい、商用にメドがたつまで遅延に遅延をかさねてしまったワケですもんねえ。

ただ、ひとたび「軌道に乗れば」、1機の母機の使いまわしで、(もっとも大きな推力を要する)1段目ロケットが要らない。従来型の、地上からの打ち上げ式ロケットによる(小型の)衛星投入ビジネスは、ミサイル制御技術に勝るアメリカの「ペガサス便」にコスト面で圧倒される!のでありましょう。

だからこそ日本も欧州も、中型ロケット・ビジネスに傾斜を深めているワケで。 どこの工業国もが挙ってそこに「最後の活路を見出さんと」殺到してるのですから、勝つのは容易じゃございません^^;

先んじる(=スピードを上げる)ためにはホント、「2番じゃ元も子もない!」という決死の覚悟、すなわち「糸目をつけない」リソース投下が求められますよね。 この国のリソースの総量からいって、原発ビジネスと宇宙ビジネスを両方、恒常的な儲けに結びつけるのは「まず物理的に」無理だ☆と思います。 あれもこれもと(懲りもせず)右肩上がりの感覚でしがみついてたら、技術立国の理想は瓦解し、国家は破産ですよぅ(苦笑)
 
 

 
 
 
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カメの身体って、中から見たらスゴイことになってますねw

2013年06月12日 | 日記
こんな年齢になって初めて知りました。つか、たぶん中学生時分?に習ったんだろうけど、記憶に残ってませんでした(恥)

カメって、あの甲羅の下にトカゲ的な「生物の本体」が収まってるんじゃないか^^;とばかり思っておりましたので。アルマジロはそうなんですよね。背中の「甲羅」は、皮膚や体毛が進化して硬くなったモノで。

が。

カメの甲羅は、フツーに骨。おもにアバラ骨が膨張して、背骨や腰骨もアバラの内側に飲み込んでできたんだ、とか。それで良く自然に、その上(=皮膚起源の表層)に亀甲マークの幾何学紋様が浮き彫られてきたモノですよねぃ。まさにワザっ@@  当然、甲羅の下は即、内臓ですよ。背骨にいたっては、甲羅「裏」の中央に固く「吊るされ」、通信ケーブルみたく頚椎の根元から腰骨まで「配管され」ちゃってる…❕❔❕❔

カメの体, 亀の体

しかも、あの首の「伸び縮み?」の理屈たるや、実は「首をタテにすくめたり、ヨコに傾げたり」してるだけだった、んだってえ!? (って、こんなの・・・今さらレベルの「常識」なんだろなあ :赤面


首をグニャリとS字に「すくめる」タイプの種は、そのための強靭な筋肉が、ナンと「腰のあたり」から伸びてる。どっひゃあ、ですわ。カメの「肩甲骨」は進化のうちに「胸」の側に出てきて、今も小ぶりながら残っているんですが、その肩甲骨と下あごの位置関係だけでみれば、ヒトが「首をすくめる動作」のメカニズムと何ら異なっていません。

ふむむ・・・

SF映画『フィフス・エレメント』の冒頭では、二足歩行する「カメ型の知性生物」が登場するんですが、このよーなカメたちのオソロしく「合理的にマシン化された身体構造」をみてると、そのくらいの高度文明を築き上げた知性体が、本当に(宇宙のどこかに)いるんじゃないか!?!?ってな気すら^^; してまいりますねえ。はいー。



追記: (2022年4月末 更新)

本文↑ 中、カメの「甲羅の下は すぐ内臓」と記しましたが、ホントか否かこの目で確かめたい と思うかたも❔いらっしゃるでしょう。格好の「解剖ナマ映像」が💧 Youtubeさんに上がってましたので急きょ載せときます。

必読: ただし、成長した🐢を生きたまま斬り裂いてゆく「残酷動画」と言えなくも(?)ないです。

グロな"はらわた&血しぶき"系に免疫のある人は、ぜひ❕ ご覧を。あの厚い甲羅の下に、ヒトの内臓標本と瓜二つの臓器が立派にひと揃い 収まってる光景は、「実はカメって、思った以上に人間寄りの高等生物なんじゃん❕❔」ってオドロキを覚(おぼ)えさせるに十分な"衝撃"教材と申せます ──。


閲覧注意活スッポンが職人技で捌かれ、高級割烹に化けるまで



=了=

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能古島(福岡市)に「かいわれ」の語源・・・という破天荒なデマ! ─── 【ネット上の「通説」、オカしくないか】シリーズ(3)

2013年06月09日 | 日記

この『オカしくないか』シリーズ、1年に1回更新^^;というスゲぇ息の長いテーマと化しましたが、本当にネットとゆーやつは、困ったモノ。しょせんは「クチコミ」伝達網の拡張系に過ぎないのであって、「真実の共有」という理想には程遠い「質の悪さ」や弊害を露呈しつづけております。

今もなお、根拠や論理に乏しいウワサやデマの類(たぐい)に、あっという間に「信憑性もどき」が付与され、まるで「もともとが偽りのない真実であった」かのよーに「知識」化されてしまう、という状況は憂いて済むような段階をすでに越え・・・実にもって!嘆かわしい様相なのですよ^^; 

よーするに、リツィート、ってか「引用」の濫用状況こそが、一番のクセ者。 引用元を明かせば真実、ってワケじゃない。 引用があるなら、無条件にすぐに引用元を辿って、その全文(か少なくとも前後)を読む! そうした上で「はじめて」真偽のホドを判断しなきゃイケない。 なのに、ネットに惚けた思考停止な連中ときたらその必須作業を素通りして結論?に飛びつき、あたかも「知識」化した気でいる。 当然、あいまいさの連鎖は真実度をどんどん希釈してゆき、人から人へ。耳から耳へ(ネットの場合、目から目へ)。 ついには、正しい理解とはかけ離れた「デマにもとづく価値判断」をする悪癖になっちまうのですねえ^^;;

さて、例によって前フリで脱線し過ぎた。憤怒の感情は(ひとまず)置いといて。

本日の話題は「かいわれ大根」の、かいわれ。

「かいわれ」が「貝割れ」の意であるコトに対しては、(一貫して)大きな異論は出ていない。 問題は、「なぜ、《貝割れ》と呼ばれるようになったのか」という点 ──。

ネット社会が勃興する以前の2000年くらいまでは、確固たる定説があった。 種子から発芽したダイコン(などの根菜類)が子葉を開く様子が「貝が割れたよう」であり、その時点で摘み取った苗が近世より広く「貝割り菜、貝割れ菜」と称して市中で売られ、庶民に食されてきたため、というのである。

動かぬ証拠として、すでに江戸期の俳句界において「貝割り菜、貝割れ菜」が仲秋の季語として確立していた、という事実がある。


なのに…❕❔❕❔

ひとたびネット社会が現出するや、ここホンの5~6年のうちに、その定説を根底から無視する「新・常識」なるモノがバーチャル界を「独り歩き」しはじめた。 今もなお存命で元気な、福岡市能古島に在住する老起業家の前田瀧郎という爺さんが、「個人で発案したネーミング」だと言うのである。

つけええ(糾弾)

そもそも、それ以前から全国的に栽培されていたのに、ナンでそんな法螺話が「堂々と通って」しまったのか!?!?

ひとつには、この爺さんが老齢であり、すでにあった「大根のかいわれ」を、あえて「かいわれ大根」とネーミングして出荷した(のは自分が最初なんじゃ!)とだけ主張すべきであった。 しかし、自慢話を正当化したいあまり、長い人生のうちに「そもそも、《かいわれ》だって、わしがアサリの貝殻を割って砂に混ぜたところから・・・」と余計な「尾ひれ」を付けるようになった。 その(付加的な)作為によって、おそらくは言った当人も想定しない「トンでも〈語源〉常識」が、ネットで正統化される誤りを生んでしまったのであろう。

今や福岡の観光業者たちは、能古島が「かいわれ大根、発祥の地」と信じて疑わない。 半分は当たっているかもしれんが、半分はデマだ。 「かいわれ大根」という名称のコピーライターは能古島にいる(かもしれない)が、「かいわれ」が能古島から全国に広まったワケ^^;ではない。 

話がオカしくなった「最初の」きっかけも、容易に想像がつく。

日本人の間に俳句読みの習慣が廃れ、1996年のO-157騒動で急にまた脚光を浴びた「かいわれ」。 多くの人が「ところで、かいわれの語源って?」と、そのとき同時に思ったろう。 そのタイミングで福岡の商売爺さんが「わしじゃよ」と言い出せば、その後の加速度的なインターネット普及で、「そっちの俗説ばっかりが」俳句の常識を塗りつぶして拡散していってしまうのも・・・当然の理だから。

ホントにねえ。 最低限の事実関係くらい、きっちり自分の手で調べて学んでから(情報は)伝達しようよ。 自分の手で、だよ。 ただ漫然と「キーを叩くかスマホをタップして=ネットで調べて」と言うのでは、「事実関係を調べた」うちには入らないんだよ、平成世代の諸君っ

 
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