関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

超安な中華製スチーマー、MLMLANT®を買う前に❕ これだけは知っとけ♨  【後編】

2021年02月23日 | 日記

本記事は2部構成、前編からの続きである。
 
 
▶▶ 元々の「その会社」は、MLMLANT®の他にも“数知れない”ブランド名義でスチームクリーナーを出荷してる

今仮に、本当の製造会社を「X社」と呼ぼう。

なぜ MLMLANT®がMARYANT Inc.以外の、別の「X社」の製品だと分かるのか❔ 答えは単純………この世のなかには、他にもたくさん❕のブランド名で「MLMLANT®スチーマーの姉妹モデル」がリリースされているからだ。今回のSC-111ひとつ取っても、色や外形を変えただけの姉妹モデルを何機種も目にすることができる。


一目でお分かりの通り、いずれも(1)上部=給水栓(キャップ)と(2)前方=突き出てるジョイント・ノズルの形状と色が(似てるを通り越して)同一である。はたまた、形状や色を問わず、どのブランドのを買っても「同じ付属アクセサリセット」が付いてくる💧


ばかりか、互いに“他社”製品なのに「販促イメージが同じ画像」というトホホ💧 な例さえ見受けられる…。


要するに、どこのどれを選ぼうと「真の出荷元」工場は同じ「X社」に過ぎんワケだ。もちろん構造も設計も同一だからして、見かけや値段だけの違いで機能や性能は(どれだろうと)変わらない。使いかたも同じなら信頼性、たとえば…故障しやすい場所まで全部共通なんである。



▶▶ 元々の「その会社」は2010年の設立、本業は電動工具とスプレーガンの製造会社だ

さあ。もったいぶってても意味ないので、判明した「X社」の正体を明かしてしまおう。その会社は…

[現地表記] 宁波市康欣机电有限公司
[日本直訳] 寧波市康欣機電有限公司
[和読翻訳] ニンポー市コンキン機電有限会社
[英表記名] Ningbo Conxin Machinery & Electric Co., Ltd

…と言い、自社製品ブランドのロゴには『ConXin(コンキン)』という"もじり英字"を※宛がってる。※本来の直訳英称ならKangxin。当ブログ記事では以下、康欣機電(こんきん・きでん)と簡略に呼ぶ。

社業のメインは「電動工具メーカー」だ


主力産品は電動工具にスプレーガン、コーキングガン、マッサージガン。これらは自社直(チョク)で、前出ConXinブランドにて販売。

2010年に設立したばかり、製造業としちゃ社歴は若い。資本金150万元。本社工場は浙江省寧波市北侖区に……寧波国際空港から40 km、中国東部では最大の港である北侖港からわずか7kmの湾岸エリアにある。もともと地元鋼管メーカーが所有してた遊休工場を丸ごと借り受けたため、その敷地は東京ドーム1コ分にも匹敵する!?とか。【→ 航空写真 参照】 さすが、広大な平地に恵まれたお国だけのことはあるね。


 

正門前 ↓。本来の地主である鋼管メーカーのデカい社名碑が目を引く

 

 

とにかく輸出一本で稼ぐ、それが総て。

それだけの稼業に「カッコぶった顔など要らない」とばかり、自社ではホームページらしい公式サイトも持たず社屋も(マグニチュード4で崩落しそうな)廃ビルで済ます。その見事なまでの割り切りようは💧まさに敗戦から1950年代にかけ、日本における工場操業者たちも骨身に漬かって実践してた光景の「時空を超えた再演(リプレイ)」だよ。何ともSFだね

 
 
▶▶ 製造者の顔を"あえて"伏せる。その発想は卑怯だが朝鮮特需時代の日本製品が そうだった。
 
70年前は日本製品もアメリカ市民から「安かろう悪かろう」の代表アイテムとして鼻で嗤われてた。「造りは安っぽいしデザインが遅れ目だが、ともかくも発注すりゃ早くドっと届く。とりあえずは間に合う」と、その飛び抜けた生産力=タイムパフォーマンスだけは(他に頼るより手っ取り早いから)買われてた。しかも、戦時にタイムパフォーマンスは絶対だ。

今の中国人は、あの時分の日本感覚を生きてる。70年前とは違って世は比較的“平和”でも、先進国経済の成熟と飽和が市民生活に(さらなる)タイムパフォーマンスを無理強いさせ始め、生きづらさや世知辛さを加速した。暮らしに余裕が無ければ無いほど、人は人生を無限に急かされる。

康欣機電は、広大な社屋の床面積を遊ばせとくくらいなら非正規に人を雇って(他の何かも)造ろうと思い立つ。しかし、ただのサイドビジネス(副業)に苦情処理だの故障サポートだの(組織体制から根本的に)整えてちゃ間接部門の諸経費が膨らんで……いずれは屋台骨ビジネスの収益基盤の足まで引っ張ってしまいかねん💧

造れるだけ造りまくるのはいいが、売ったあとのサポートまでいちいち関わらんようにしたい。

結果、たどり着いたのが現在の「代販オンリー戦略」だ。おおざっぱに図解すると以下のようになる。


自社からは(自社製品を名乗って)直販せず、親身なサポートを売りにするリアル店舗の電器店チェーンも通さず、ひたすらクラウド出店業者を介してネット通販で製品を掃く。

クラウド販売の連中は(実体のない)自社ブランドを祀(まつ)り上げて付加価値を付け差別化したがるから、その習性を200%活かす。思う存分、彼らには「メーカーのふり」「マニュファクチャラー気取り」💧 していただく。

運が良きゃメーカーばりに(ターゲット層の消費者から)羨望されるかもしれんが、運が悪きゃメーカーばりにクレームの集中砲火を喰らうかもしれん。康欣機電は、前者の恩恵に浴せずとも、後者の「地雷を踏まずに」安心して生産し続けられるメリットを選んだのだった。

これこそが、知名度(ネームバリュー)と信頼度(品質の安定感)に劣る「新興メーカー、後発組」な企業が、人気に優る「老舗メーカー、先行組」な企業をも収益規模で追いかけようとした場合の、唯一最強のショートカット戦術なんだな。

だからこそ★中国においては(気がつけば)多くの中小製造業者が(康欣機電みたく)顔を持たない大量生産」に徹して世界じゅうにチープな消費財をバラ撒き、各国に得体の知れん「売りっぱなしの幽霊ブランド」を猛繁殖💧 させてるんである。eコマース的には、これも『BtoBtoC』的なビジネス戦略の一端と言える…のかな❔


以上あらためて、ケルヒャー康欣機電商品特性を比較しとく。


いかがだったろうか❔

本記事【前編】で煮詰まった不可解さや謎は。クリアしていただけたろうか。実体なき”メーカー”MLMLANT®の商品をチョイスすることを「愚か」と蔑む気はない。事実、このわたし自身も(同製品を)買い求めて試用し、そこそこポジティブな性能評価をAmazonにレビューしてる。

物なりサービスは、ニーズがあるから売れるのだ。

多少の(品質的な)見劣りやNONサポートのお粗末さにも「これだけクソ安きゃ、ま…いっかぁ」と甘受する判断も全然、アリ❕ だ。そもそも1950年代に米国市民や海外駐留兵の多くが、同じように「まあ、いっか」と思ってくれなきゃ21世紀の日本は存在してなかった。そう思ってくれなきゃ生まれてなかった平成人もまた、優に、何百万人には上ると思う。

だからMLMLANT®を買うなら、こーしたことを踏まえた上で注文確定してくれ。心よりそう願う。出費にソグわぬ過度な性能、ありもしないサポートを期待したって、無理だよ。かなうワケない。どのレベルで満足できかによって、人の幸福感は天と地ほどに化けうるモノだから。

…❕

最後に もひとつ。やはり前述した貿易会社「重慶アクショントレーディング(株)」では、フツーにB2BB2Cなビジネスルートも開いてる。つまり、一定数の数量(ロット)さえカバーすんなら、あなたにも同社のNONブランドなスチームクリーナーが「仕入れ値で」一括購入できる。具体的には、100コ以上まとめて買うならSC-111と同じ商品が1コの単価にして半額以下になる。


ま、これに船賃とか含めたら都合、台あたりの換算単価=正味の仕入単価は2,000円くらい❔…か。毎年100人余にお歳暮 配ってる社交家さん💧で、貿易(荷受け)の手続きや倉庫が都合できる「リア充」な御仁なら、今年の「お歳暮アイテム」に いかが 詳しくはアリババを検索されたし~っ ンじゃまたぁ🎵 
=了=

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超安な中華製スチーマー、MLMLANT®を買う前に❕ これだけは知っとけ♨  【前編】

2021年02月23日 | 日記

ジャパネットたかたの一代目社長が「ケルヒャーケルヒャー」とTVラジオで盛んに喧伝し始め、このドイツのスチーマー家電ブランドが日本の津々浦々までも市民権を得ていったのは、’90年代の終盤ごろからだった❔ろうか。

さて、それから四半世紀も経つと……例によって「COPYして安く売る」モンスター、たる中国★製造業界が(性能面でも)猛追してくるワケで。

なかでもAmazonや楽天市場への出品で目立つのが、今回記事の追跡ターゲット「MLMLANT®」だ。ハンディタイプのローエンドモデルでケルヒャーと比較してみると いかに実勢価格が「破格」なのか一目瞭然。実に、ケルヒャーの二掛け(80%)❕❔近い値なんである。とてつもない価格ギャップだ。


…で。

それなら、このMLMLANT®って家電ブランド? どんな企業なのか。ググると いちおう日本語対応してる「らしい」公式ホームページも存在してる。が、細かい日本語の扱いがヘンだ どう見ても機械翻訳だろ、って違和感。日本の漢字フォントじゃないフォントも散見される。


取扱い品目は スチームクリーナーと キッチン用の耐熱グローブ(よーするに手袋状の鍋つかみ)、それに、ペットをマイカー後部座席に乗せるための座席保護シート。

なんか💧 スっゲえ「隙間アイテム」に特化してんな この偏りまくりなバリエーションから言って(MLMLANTは)自社工場で何かを製造する「いわゆるメーカーさん」じゃないのは明白だ。

業者名は「MARYANT Inc.」と言って、事務所が深圳市にあることも分かった。2018年設立、ついこないだじゃん。こりゃ確定だね。この人ら、アイリスオーヤマみたく見た目メーカーぽく振舞ってるものの、実体は中国工場から仕入れた商品を右から左、エンド客まで商品を流して収入を得る「商社もどき」な連中らしいぞ。

さて、そこでだ。

ちょうど小型のスチーム洗浄機を試したい気があったので、上掲の“最安”モデルMLA-SC111を(例によってAmazonで)購入してみた。在庫は潤沢なようで、通常便でも(発注確定させた夜の)翌々朝には置き配されてた。

ちょっとオドロいたのは、この商品外箱のままポンと軒先に置いてくのな💧 Amazon箱には梱包されない。それはそれで(以前の記事でも書いたが)過剰包装を減らせるんで自分的に評価するが……でもここからがチョイ問題なんだ。


上ぶた部分には黒い円形の封緘シールが貼られてる。その上からまた❔同じ場所に重ねて透明テープが"タテ貼り"してある。

何で透明テープを重ねる必要があったか。不審に思いゆ~っくり丁寧に剥がすと……どうも封緘シールを一度(誰かが)剥がして開梱したっぽい💧 哀れ封緘シールがシワ寄るわ接着力ニブるわで、それをゴマかすために透明テープを貼り直したと見える。


これじゃ封緘シールの意味、ないじゃん。

直接、Amazonレビュー欄にも(抗議の意味で)記したが、検品で開封したんだったら堂々と「検品のため開けました」と ひと言メモ付けて別の封緘シールでも貼ったらいいんだ。ナンか、さもMLMLANT自身が製造出荷してるメーカーみたく装うもんだから、こんな検品ひとつ入れるのにもちまちまゴマかすよーな不審行動を取るよーになるんである。メーカーじゃねえのはバレてんだよ 見苦しいから、姑息な真似はしないで欲しいよね。

購入者を がっかりさせるよーな事実はさらに展開されてく。ぬァんと❕ その上ぶたをひょいと開けてみたらば…… ❕❕❔


目を丸くして言葉を失ったあと、もう笑うしか💧なかった。…ちち、中国スゲえ───っww

いや、こんなんならせめてAmazon箱に入れとくれよなア(爆笑)

MLMLANT(つかMARYANT Inc.)は相当、梱包費用をケチってる。安請負で低品質な製函業者に段ボール箱 納めさせてりゃ、こんなにも"のりづけ"のイイ加減な箱のまま客の元まで届いちまうんである

ところで……ま、ひとまず怒りは置いといて。

冒頭の↑↑ 外箱の画像(の化粧デザイン)で分かる通り、このパッケージは「英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・スペイン語・日本語」の"6言語表示"仕様になってる。当然、内容物である取説も6言語併記だ。

けど、ここでの"日本語"もホームページ同様に単なる機械翻訳なんだな。たとえば、給水栓(キャップ)の締めかた一つとってもこんな読みにくさ。

> 閉じるには: それが完全に固定されるまで、キャップを時計回りに回します。

試しにウェブ上のテキスト翻訳エンジン(Google翻訳百度翻訳)に同じ英文を打ち込んでみたが、


どうも上記の取説にある文章とは、どちらとも合致しない。というか、取説の訳文が一番「意味ワカりにい」💧💧

いきなり「それが」と始められても「どれが?」って日本人なら思う。最後まで読まないと「それ=キャップ」と読み取れないのは、きょうびの翻訳エンジンなら出てこないほど低レベルの和訳……いったい全体、MARYANT Inc.のスタッフは「どんな機械翻訳を用いて」この操作マニュアルを出稿したのか。謎っちゃー、謎である。
 
 
謎ついでに、もうひとつ。それは本商品の電源コード(← 本体からは抜けない)に関してだ。

これまでにも何度か中国製の格安家電を買ってきたが、それらの電源コードは決まってナヨナヨしてて気持ち細く、耐久性に不安のあるモノばかりだった。ところが、今回の場合は違う。太さ硬さに頑丈そうなやつ↓ が採用されてて、なかなか頼り甲斐がありそうだ。ただ……コード側面に刻まれた英字の製造社名が、


“ニュークリア”とは少々、オドロオドロしい。核施設ご用達の❔専業メーカーかとも訝って調べたが、現地中国語の社名は『锦婷线缆(ジンティン・ケーブル)有限公司』となってて、どこにも『核』を意味する漢字は無いのだな(謎)

寧波(ニンポー)市に本社が在る「各種電源コートのTOPブランド」メーカー、ってだけでしかない。

ただま、得意分野のケーブル品目には「防曝ケーブル」との記載も混じってた。となると「放射能にも強い」、というイメージを社名の英表記に「ノリで加えたくらいの理由しか考えつかないのだが……もしそうだとしたら、この会社。その道のリーディングカンパニーを標榜しつつ、ネーミングの「品質つかセンス」はかなりガサツだ💧
 
 
話が脱線し過ぎたので、MARYANT Inc.に戻そう。

この販売主から商品到着後、わたしに(Amazon経由で)送られてきたメールの内容またケッサク🎵だったんで紹介しとく。特に、オレンジ枠で囲った部分に注目されたし。


いかがだろう❔

これ、真冬の2月に発信されてきたんだぜ❔ かすかに秋の気配とか残暑厳しいとか、ちょっとナニ言ってんのか分かんない。

でもって「エリックです」で書き出してんのに、結びが「佐藤 薫」ってww んじゃ「エリック」はミドルネームかよ、笑えるわあ…❕www

だし、こんだけ慇懃ご丁寧な文体のなかに、唐突に~ 可能です^^とフェイスマーク入れてくる違和感💧

トドメにゃ「遠慮なく当店サポート窓口まで」と偉そに啖呵を切っときながら、だよ。その肝心の「サポート窓口」とやらの記載が一切ないんだわ。どこ連絡しろって❔❔❔ メールに載ってなきゃ、取説でも参照しろ ってかあ❔


結びに……当記事は2部構成。

つづく後編では「なぜ、こんな幽霊もどきの業者ブランドが生まれるのか」「なぜ中国からは、MLMLANTみたいな謎ブランドが量産されてくるのか」「それじゃ実際に商品を製造してるのは、どこのどいつなのか」クッキリすっきり社名入りで明解にお答えしてゆく。どうぞ 期待されたし🎵 ではまた
=了=


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【火星探査⚡裏事情】 NASA管制室で活躍する情報端末、実はアジア製の「安物づくし」でコスト切り詰めてる件💧

2021年02月20日 | 日記

日本時間の昨夜未明、NASA最新のマーズ・ローバー『パーサヴィアランス』が火星に着陸した。

今回の探査ミッションのひとつのツボは、火星に生命のいた証拠だの、地球外で初飛行するヘリだの、そんなことより管制室の管制チーフが女性であることだ。しかも、その人スワティ・モーハン氏は1歳のときにインドから移住した、言ってみりゃ「ムスリム移民1世」❕❔ なのだ。アメリカへの移民ドリームを搔き立てるような今回のNASA人選、ナニやらトランプ時代への「当てつけ」かよ💧と勘繰ってしまう。

当てつけと言えば、昨年からApple TV+で放映してる"もうひとつの地球"物SFドラマ『フォー・オール・マンカインド』もそうだ。もし、人類初の月着陸レースをソ連が制覇していたら、という前提でシミュレーションし直した宇宙開発史をヒューマン群像劇として描く。

そこでは米国も(ソ連のように)女性を社会活用しないとダメだ💧 って気運になり、男女同権法なるモノが成立。18号のあとも続いていくアポロ・ミッションの中で女性の管制チーフも(早くも80年代には)登場する。米ソ間で月面の陣取り合戦も始まったため月面基地が早くから設置&増築されて、男女問わず大勢の宇宙飛行士が駐在する……って時代へ。

この仮想史ドラマでも、テクノロジーだけは大枠では現実界と同じように革新されてく。80年代の地上管制室は基本、大型電算室の並列処理コンピュータにつながる専用の電子計器で埋め尽くされており その部屋でしか見られない計器コンソール(操作盤)が映し出される。

アポロ時代の管制室の"リブート"イメージ

だがま、現代はネット回線(や高速LAN)とノートPCの時代だ。当時のヒューストン管制センターとは違い、宇宙開発の管制室とは言え「日常生活で見慣れた」機材が並ぶ。
 
 
 
パーサヴィアランスの管制室では、どんな情報端末が?
 
でだ。NASAは今回の着陸シーケンスに挑んでる最中の管制室の様子を、細かい写真に撮ってネット公開してる。冷戦中じゃアリ得ん大盤振る舞い💧だ。

それらのコンソールデスクに置かれた電子ガジェットを拾い見すると、結構、ジェゼロ・クレーター表面並みに興味をソソる光景が写ってる。ますは管制チーフ、スワティ嬢の手元を拡大してみよう。サブ端末として使うhp社のノートPCの前には、メイン管制データ端末のモニタを操るマウスとキーボードが。


 

ありゃりゃ。

国家の威信をかけた政府機関NASAの管制室だぞ。周辺機器の隅々までさぞかしカネを掛けてるんじゃ❔と思いきや、ロジテック製の有線マウス(770円※)と同社製 有線キーボード(1,200円※) ※価格は日本Amazonでの同社同等品価格 ではないか。

この「ロジテック」は日本の同業同名メーカーと混同されまくってる💧が、実は「スイス発祥のロジテック社」であって互いに無関係。たまたま社名(の和音表記)が重複してしまったので、日本国内に限ってはロジクール」という現地法人名を代用し販売サポートされてる。

NASAが採用してるのは"スイス版の"同社が(いずれも)中国か東南アジアに生産委託した「いちばん安く買えるローエンド器種」だ。あるいは法人窓口で(数をまとめて)台辺り単価50%OFFくらいで"格安"調達したのかもしれん。

何せ昼も夜も24時間叩かれてる「メイン管制システムの」マウスとキーボードだから、3年前に買ったやつが今も完動するほどの耐久性は無い、絶対に無いっ💧 大部分、いいとこ半年で要❕交換だろう。たぶんNASAとしちゃ🚽トイレの紙みたく、消耗品と割り切っての一括「大量買い」アイテムと想像されるな。
 
 
 
サブの管制サポート端末は hp社のノートPCだが…

一方、管制メンバーに各自(最少でも)1台支給されてるっぽい、サブ管制システムの「照会用ノートPC」───。

公開写真で見る限り(企業ロゴ部分にボカし修正 入れてはいるが)いずれもhp社製のようだ。十中八九、ほぼほぼ中国製である。アメリカで販売するレノボPCは最終組立と動作テストだけはUSA国内でやってると主張するが、同国のhp"製"PCは どうなんだろう。販売サポート拠点は国内に数多いが、製造元が中国でないことを裏付ける記事はググり当てることが出来なかった。

ところで、サブ管制システムを載せたPCは、どんな基本OSで稼働してるか。

これも大いに興味あるところなんで、他の管制メンバーのデスクを捕えた写真に注目した。


まんなか辺りに写ったノートPCのモニタ画面を拡大🔍すると・・・


っひゃあ💧 またしても意外~っ

ナンとま、フツーにWindows 10 でないのよ❕❔❔ ここは国防レベルの独自OSでも持たせてるのかと期待したが……よりにもよって、(世界で)もっともOPEN&ポピュラーな「一般人銘柄」のまんま運用してるったア、拍子抜けだな。

ま、結論。 OSから周辺機器に至るまで、あまりに(民間商用ベースで)身近なITリソースが、だねえ💧 実は実は、火星の最先端リサーチ・ミッションをも下支えしてたワケだよ。衝撃的だな。

国境を挟んだ技術開発競争は熾烈キワまる🔥ゆえ情報防衛への投資は刻一刻⌚重要さを増すも、それゆえにコスト競争だって一大事業の命運を分けかねず「オリジナルで鉄壁な情報の砦(とりで)」を築いてられるほどの余裕は……無い。

宇宙開発機関のキビしい台所事情が偲ばれるが、JAXAにせよNASAにせよ、その効率性と「中露サイバー軍団」襲撃からの安全性。その二者のバランスだけは「くれぐれも」見失わないで、崇高かつ不休のミッションに励んでもらいたいねホント。
=了=

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日本 vs 東南アジア諸国 ─── "お手洗い"の認識比較論、トイレは機能空間か❔それとも趣味空間か❔

2021年02月17日 | 日記

先般ふと、ネット情報を手繰(たぐ)る拍子にたまたま行き当たったのが、タイはバンコクを拠点にしたインテリア・デザイン事務所COTTO® の公式サイト。

そのサイトの、個人住宅のトイレ(つかバスルーム)の施工デザインを集めたポートフォリオ集に💧 軽い衝撃を覚えた。

日本のINAXTOTOが提案する『理想に描くトイレ像』とは隔絶してる。もはや根底にイメージしてる「トイレ観」それ自体が違うように思えた。これが、東南アジア文化圏でいう「21世紀人が目指すべきトイレの理想」だ❕❔ ってのか・・・。

われわれ日本人の多くは、トイレを玄関とかキッチンのような(住宅における)機能空間=ユティリティ・スペースだと思ってる。キッチンが調理に専念できる効率性を最優先するように、トイレは排泄のみに専念できる=精神集中できるように、シンプルで清潔でムダを配した空間に仕立てたいと思ってる。

ところが、東南アジア人の多くは違うのかも。まるで、寝室とか書斎。ありったけの、住まい主の「こだわりと充足感を満喫できる"憩いの城"」= ラグジュアリー・スぺースに仕立てたい と望んでるとしか思えない。

論より証拠。彼ら、若手タイ人デザイナーたちの描いたポートフォリオ画像の数々を見るがいい…❕




















いや。トイレと言っても「バスルームは(排泄だけでなく)入浴もするんだから、ラグジュアリー要素も欲しいだろ」ってのは分かる。

でもだ。だからって壁に写真や絵画を飾ったり、書籍だの(とっておきの)趣味アイテムを持ち込むだろうか❔ 何も「クソしながら蒐集物を愛でたり本やアルバムに見入ったりせんでも。それは入浴や排泄以外の時間帯でやれ」とは思わないだろうか❔ それを排泄する場面にあえて引き入れることに悦(ヨロコ)びを見出してて💧 どーすんだよ。愛読書や趣味アイテムに、アンモニアその他のかぐわしいニオイが浸み込んじまっても平気なのか❔❔
=了=


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【海の幸に異変】 気がつきゃ、秋の30(サンマ)より🐟冬の24(ニシン)の方が安いんじゃん❕❔

2021年02月16日 | 日記

きょうびのコロナも、こないだの東北"巨大余震"もそうだが、誠に自然界の一歩先は闇っつか、予想し得ないもんだ。

まさかまさか、ニシンが「ニートの味方」的な"お手頃プライス"で手に入る日が(こんなにも急に)到来しようとは💧 夢にも思わなんだ。

青魚好きにはホント、福音🎵 ここ中京地区(尾張北部)の地元スーパーではこのところ午後3時を回ると、鮮魚コーナーの加工済みニシンの一尾パックが、定価の半額=税抜き140なり❕ で山積みにされている。

ここ例年、めっきり小ぶりになってきてるサンマと比べても体長が7割ほどしかないサイズとは言え、それでも1尾が「キレイに捌いた上で」140円というのは破格だ。それが、実質上の「店頭価格」で並ぶというのは尋常でない。

こりゃ・・・よっぽど、漁れるようになってきたのだな🐟ニシン。

こーゆう「豊漁トレンド」が着実に続けば、ひょっとしたら遠くない将来にニッポンの名歌謡石狩挽歌賞味期限が切れる日も💧 やってくるのかも❔❔しれない。


っしゃァ この冬は、秋にサンマを喰いそびれた分^^; 思う存分っ、ニシンを買って買って喰いまくるぞおおお💗ww
=了=

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