今朝は、ブログ主の趣味ワールドのひとつ ──「米英製SF映画」関連の話題をば。
海外の(特にアメリカや英国の)SF映画ばっか鑑賞してると、ときに作品や、その舞台となってる時空がまったく異なるハズなのに「何度も何度も、同じ景色(特に建造物)」に遭遇することがある。
主題が近未来SFだと、どの作品のロケ地にも「同じ場所が採用されてしまう」ことが得てして起きるのだな。きょうは、そんな「SFご用達」物件の中から一軒をバーチャル訪問してみたい。
ご案内するのは、1990年前後の作品によく登場したヘッダー画像の、巨大で扁平、かつシンメトリックな外観が印象的なビルだ。当時の映画、たとえば……
・『花嫁はエイリアン』 (1988)
・『タイム・アクセル12:01』 (1993)
・『デモリッション・マン』 (1993)
…等々で登場した。ちなみに前二作では(現代の)先端科学の研究所。『デモリッション・マン』では未来の警察本庁舎としてロケ撮られてる。
この『デモリッション・マン』は想い出深い作品で、全盛期のシルベスタ・スタローン扮する近未来の辣腕刑事が、大捕物による周辺被害の責任を取らされ、「冷凍刑」に処される。が、遠未来に(同じく冷凍刑の)刑期を終えて蘇った宿敵ヴィランが大暴れ。刑事は急きょ、刑期半ばで"解凍"されて宿敵と再対峙する、ってお話だ。
悪党役に、若きウェズリ―・スナイプス。蘇生刑事に付き添う女性警察幹部を(これまた若き)サンドラ・ブロックが演じる。今じゃ「レトロB級SFの逸品」としてその名を遺すが……細かいとこでは結構、20世紀には絵空事だった「2021年の現代事情」をも言い当ててるのだ。
ふたつだけ挙げると、まず自動運転。一般の乗用車は運転者が切替えぬ限り原則、自動走行する。人から運転の愉しみを奪うなんてトンでもない❕ って世論が圧倒的に主流だった「あの頃のマイカー超大国」では画期的な未来予測だった。
ふたつ目に「合わせ手」。 かつての挨拶の動作である「握手」は、雑菌の感染を媒介して「不衛生だ」というので💧 それに代わる非接触な動作として根付いた日常の所作だ。
公開当時は、観てて「何てバカげた…」としか思わなかったが、コロナ禍の現代ではもはや「笑えない話」である。
で、本題。 この広大で壮麗なロケ物件は現実、どこに在る何なのか❔
実は、ハリウッドにも近い加州サウザンドオークス。具体的なアドレスは
1 Baxter Way, Suite 300, Thousand Oaks, California 91362
にある、不動産融資会社の大手『アメリホーム社(AmeriHome Mortgage Company,.LLC)』のカリフォルニア本社❕ なのだった。
たぶん、SF映画に頻繁に登場した80年代後半が竣工時期で、社業が社業だけに、社屋建造にかけた投資を早めに回収したく❔ 当時はロケ貸しにも積極的だったのだろう。
ところが90年代後半から10年代にかけては、会社の財務環境が潤(うるお)ってたせいなのか、トンと映画ドラマにはロケ貸しされなくなっていた(あるいは賃料が高騰して制作陣に敬遠されてた?)。
最近「あの建物」を映画で見かけないなあ。ひょっとして物件の主が倒産とか、あるいは人手に渡って(ビルは)壊されてしまったのかなァ💧 …なんて危惧は丸きり当たってなかった。その建造物は、2021年の今も雄姿を誇ってる。
それが証拠に、当物件は4年前ついに本当に久々にTV番組に再登板。
現在はシーズン3待ちの人気ドラマ『宇宙探査艦オーヴィル』の記念すべきプレミア・エピソード すなわちシーズン1 第1話 (2017)において、「外宇宙の地球型惑星にある研究施設」として再登場を果たして💚くれたのであった。
アメリカ本土へは一度も旅行経験の無い自分ではあるが、正直なところ一番訪れて「この目で見たい」のは、自由の女神でもグランドキャニオンでもなく、この本社前の光景だったりするw
=了=
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