前回記事からつづく
9月になったが残暑はキツい。愛知県西部の場合、どうやら今週あたりが「猛暑納め」となりそうである。
涼しくなっちまってからでは記事の鮮度も激オチなんで、きょうのうちに当お題の最終回(稼働テスト篇)を載せておく。なお、テストは二週前の8月19日に行った。酷暑も酷暑。猛暑の盛りである。当日の天候は薄曇り、湿度80%。証拠までに、Googleさんの気象表示も添付しとこう。
この日は結果的に「冷却試験」に最適のコンディションだった。なぜなら(曇天だったから❔か)午前11時から3時までほぼ外気温も一定。29℃から±1℃以内の振れ幅しかない。冷風の持続性を測るのには"うってつけ"と言えた。
一方、上掲は気象台の百葉箱で採った観測値であるからして、クーラーのないわが部屋の室内温は「そんなに涼しく」ない。測ってみると、35.4℃もある。いや~暑い暑いっ(苦笑)
…でだ。この蒸し風呂状態な部屋に『モスキート・コースター』を設置。乾燥ボックスの中のミニ乾燥機は(実験開始2時間前の)午前9時には電源ONしておいた。吸入される空気の「予乾」のためだ。
冷風扇の冷却温度は、吹き出し口の中央5センチの至近距離に温度計(=レトロな寒暖計)を据え付けて測定した。
冷風扇は給水タンクに氷キューブを突っ込んで(さらに)噴き出す風を冷やす方法もあるが、それは(ほぼ2時間おきの)補給時に面倒くさいだけなので割愛。純粋に、水道水だけでどこまで冷風を作れるかのみを試験する。
さあ、実験スタート。
冷風扇のスイッチON。同時に、ミスト(冷風)モードのスイッチも入れる。計測温度の変化を以下、画像をズラリ並べて一覧
ここで給水タンクの水道水を補充、さらに3時間目、4時間目まで計測したが温度は30.7℃で一定。それ以上続けても(夕刻が迫り、室温自体が下がり始めるので)意味あるデータが採れないと思い、この時点を以てテスト試験を終了することに。
正直、乾燥させた空気を送り込むとは言え、一時的に30℃を割るところまで"冷たく"なるとは思ってなかった。通常の冷風扇だと、(わが部屋の場合)極めてレアに湿度が低かった日(55%とか)で室温より3℃下げるのが精いっぱいだった。湿度80%で「これだけの下がりかた」は劇的❕❕だ。計測した温度をグラフにすると以下のようになる。
2時間目以降、温度が31℃未満で「上げ止まり、横這いに収まった」のも嬉しい誤算。
いや、それを望んではいたが「どうせ乾燥空気が枯渇して、最後は室温ー2℃くらいまで(乾燥効果が消えるまで)戻してしまうんじゃないかなァ」とネガティブ予想してた。それが「-4.7℃」だなんて、我ながら出来すぎ❕ である。
という結果で、わたしの当プロジェクトの最終評価は以下の通り。
残念なことに、今回のプロトタイプ機自体の実用性は「限りなくゼロ」だ。
吹き出す風の温度を(ニッポンの過酷な高湿度環境でも)キュキュンと冷温に保つことには成功した。が、それと引き換えに犠牲になったモノがある。
それはズバリ、風量。
そう。細っこく長いホースを伝って吸気させる、という造りは、卑力なミニ冷風扇のファンモータには荷が重すぎた。ざっとの感覚では、冷風の強さは7割減となる。「微・弱・強」と三段階ある風量切替えボタンの「強」を選んでも「微の8割、弱の半分ほど」の風しか来ない。
ぶっちゃけ吹き出し口の前方、半径20センチ圏内に顔を持ってきてないと涼めないんである。(冷風扇部分を)事務机の上に乗せて使ったと仮定すると、吹き出し口に近い方の手首あたりは涼しいが、頬や首元まで涼感が届いてくれない。
っつワケで「要改良」だ。
が、わたしのよーなニートの財布で「改良」は覚束ない。おそらく十分な風力を得るためには、問題のホースのどこかに強力なジェットポンプを咬ます必要があろう。やり方は思い浮かんでも、カネがない。
それもだし第一、(ポンプを)付けたら付けたで、今度こそ本当に乾燥ボックス内の乾気が(数分で)枯渇。結局、温度が上がってプロジェクト失敗、って可能性も^^;色濃く匂う。ポンプだって室内に置こーもんなら、家庭用エアコンの室外機より音がうるさい!!? かも。
それ考えたらさー。ささやかでも「目に見える成果を出せた」んだから、人生ほどほどがベター。よほどの大金でも転がり込まない限り、当プロジェクトは無期限休止 …と相成りそーなww💧
とまあ、3回に渡り「わたしの酔狂」にお付き合いいただきまして、皆さまアリガトウごぜーやすゥ。ではでは~っ💧💧
=了=
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