関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

すでに時代の遺物❔ 現代から振り返る『マッチ箱』の風景。

2023年07月12日 | 日記

田舎町に行くと、昭和から脈々と営業してる喫茶店(さてん)が必ずあって、コロナがようやく落ち着いた今や、団塊世代シニア族の社交場として大賑わいだ。

そんな「さてん」の一軒が わが街にもあって、客層が客層だけに💧毎朝6時からの営業。それでも平日から「開店即、ほぼ満席」の繁盛が続いてる。いまどき「全面禁煙」じゃなく、「喫煙席」としての野外テラスまで設(しつ)えてる気配り。きょうなど(日陰とはいえすでに気温は30度に迫る)9時になっても、まだ屋外で盛り上がってる爺さんたちのグループが居た。

本日のお題は、彼らが新社会人だった’70年代の景色。当時までの大人にとっちゃ日用必需品だった『マッチ箱』について考えよう。

令和の今もマッチ箱 は売られてる

’’70年代の後半、洋楽では世界的に「ディスコブーム」というのが起きた。そのディスコ音楽が街に流れ出すとともに、日本の生活にジワジワ普及していったのが『100円ライター』『街角でのティッシュ配り』。きょう取り上げる『マッチ箱』は哀れ、この「使い捨てライターとポケットティッシュ」の出現によって、フツーには見かけなくなってく💧宿命だったのだな。

逆に言えば、『マッチ箱』の最後の全盛期は1970年の前後10年間、ざっと昭和40年代だったと言えよう。

まず第一に、その時分は成人男性の8割、子育てを終えた成人女性の2割以上がタバコを吸ってた。そして(100円ライターが無いのだから)喫煙のためには充填式で重たいライターか、それが面倒ならマッチ箱を「いつも欠かさず」持ち歩いてる必要があった。


さらに、一般家庭の電化事情とて「まだ途上」だったから、キッチンでの調理や風呂を沸かすのにも「マッチでガスに点火する」必要があった。仏壇のローソク然り、蚊取り線香も然り。一部の大都会を除き、家庭から出る可燃ごみですら、当時は自分の家の庭で焼くか、アパート据え付けの焼却炉で燃してた。

何しろ『マッチ箱』無しには、"文明人"ライフが回らない。ホンの半世紀前まで、日本も「そんな国」だった。当然、大小の燐寸(マッチ)工場がどこの県だろと数カ所は在ったと思う。わたしの実家の2キロほど先にも工場が在った。

’70年代、わたしは純朴な中高生だったから「喫煙のためにマッチを持ち歩く」感覚は知らない。父親は(当時は少数派の)非喫煙者だった。しかし、その父親が大手建設会社から出向してオフィスビルの管理棟で働きだして以来、急に❕ 家のなかが「マッチ箱で あふれ出した」のを憶えてる💧

なぜか❔

その答えが、記事冒頭のタイトル画像だ。父の職場のテナントは複数の銀行、証券会社で占められてて、しかも高度成長期の話だ。守衛室には販促品の「差し入れ」が ひっきりなしに届いた。卓上メモに卓上カレンダー、貯金箱、手ぬぐい、そして……これらより断然❕ 多かったのが『マッチ箱』。

繰り返すが、当時ポケットティッシュなんて無かった。どころか、トイレットペーパーや紙パック牛乳からして「ハリウッド映画の中でしか」見かけないモノだった。それゆえ、庶民が行きつけの商店や金融機関で「もらえる」粗品の、いちばん重宝される品として『マッチ箱』は膨大な量、バラ撒かれてったんだな。

法人客が相手の場合、より大型の「販促用」マッチ箱も造られた。わたしの実家にも(父の持ち帰る)そうした"大箱"が見受けられたし、これらは中小企業や学校の職員室、その応接デスクの上に たいてい(灰皿と一緒に)乗ってたものだ。


令和の今からじゃ想像もできまい。あの頃はそのくらいカンタンに点火できる素材=マッチが、生活の場にフツーに転がってた。小学生高学年ともなれば、親は(家事を手伝わせるため)子供に「火の点けかた=マッチ棒の擦りかた」を教えた。子供の目から遠ざける、手の届かないところに置く、なんて発想は微塵にもない。

ちなみに現在、消防署の指導する「花火遊びのマナー」では ライターとマッチは使用禁止、である💧 最初に1回、大人が「置きローソク:手持ち花火用」と「線香:導火線のある花火用」に着火するとき以外、使ってはイケない



マッチ箱は「子供に触らせるコトはもちろん、見せてもイケない」という風潮になって、はや20年ほどが経つ。今さら、平成生まれの若者相手に「マッチ箱くらいの大きさ」と例えても、どんなサイズか❔❔ まず分かってもらえない。

で、あるなら不思議なのが、旧人類には染みついた脳トレ ── いわゆる『マッチ棒クイズ』とゆうやつ💧だ。今でも小中学生に出題してるんだろか❔ マッチ棒なんてモノ、ほとんどの子が見てもないだろに


そんな出題されたら、特に小学生だと「マッチ棒って❔」つう謎からまず解かないと先に進めなくなるww

まして、小学生を前に「机の上に実物のマッチ棒ならべて」問題を解かせる…なんて遊び、今じゃ絶対にできゃアしない💧

ちなみに『マッチ棒クイズ(matchstick puzzle)』は世界共通の脳トレだが、海外でも「同じ壁」にブチ当たってるようで、ネット上には『くれよんクイズ』に宗旨替えした例も見られた。この画像の出題は、「クレヨンを1本だけ動かして、"ロバさん"の向きを変えてください」って問題。北米では"初級あるある"な問題らしいが、「魚の向きを逆に」や「チリトリのゴミを外に」のアレと違って日本ではなじみが薄い。アラ還の小生、恥ずかしながら解けなかった💧💧  [正解は記事の最後↓↓に]


ところで日本の場合、今じゃ幼児向けの「知育玩具」として『マッチ棒クイズ』が売られてると知った。何と何とぉ、プラスチック製の「疑似マッチ」が同梱されてる❕❔ ってワケ。オドロきだね。


たしかに防火上は安全かもしれんが、これで育った児童は(成人しても)マッチ棒は、あのゲームに入ってたやつ🔥 としか思わんのじゃ❔  万一の大災害で当面のエネルギーインフラが絶たれたら「いつになってもリアルなマッチ棒は要る」ハズだろ❔ こんな"配慮"、真の防災教育のためにゃむしろヨロしくない気が...

ちなみに(同じく)、おとなり中国製で欧米にもネット通販されてる類似品として「アイス棒パズル」なんてバージョンもあった。


中国にも日本にも、昔から一般家庭には「つまようじ」という代替候補があるにはある。けど、フツーに突起が危険で(一度でも遊んだら)それを楊枝に戻すのは不衛生。なので「こーでも玩具化するっきゃ」ないのだろな。

かく疎(うと)まれ過小評価され、思い出の『マッチ箱』どこへゆく❔ 何か世知辛いなあ、と嘆く昭和人は わたし独りだけじゃないだろう。
=了=



最後に、前出クイズの答え ちなみに自分これ見たとき、「向き変える」って「逆を向かせる」って意味と違うんかい❕❕ と猛ツッコミしたわww


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名古屋めし『あんかけパスタ』ソースの1人前とは、何グラムぐらいが“相場の量”なのか❔

2023年07月04日 | 日記

わたしは中京圏、名古屋の中心部から10キロほどの"郊外"部に生まれ(近距離の転居は繰り返したものの)大学時代を除き50年以上 暮らし続けてる。かなり以前、キーワード録でチャオのソースを取り上げた。すでに当時から、名古屋では(ご当地B級グルメである)あんかけスパのソース単品[レトルトパック]の商品化ラッシュであった。

令和の世も、あんかけスパ商品の快進撃は止まらない。ひとつだけ例出すると、名古屋市千種区今池に本店を置くローカルな居酒屋チェーン『やぶ屋』さんが、今になって提供メニューにイタ麺亭の老舗『そ~れ』さん あんかけスパを加えた。


居酒屋が、新メニュー1品だけのために他店とレシピ提携する!? だなんて聞いたことがない。

そればかりか『やぶ屋』さん、そのソースを供給元『そ~れ』さんを押しのけて発売開始。結構イイお値段で💧 全国通販にまで乗り出した。


という具合に、だ。

きょうび実に「あんかけスパを売りにしてなかった”部外の”居酒屋チェーン」までもが、売れそうだとみるや「あんかけスパのソース」を新発売する事態に。どんだけ、今この「ソース商売がヒートUP❕し続けてるのか」って話である。

…さて。

かように多くの「あんかけスパのソース」レトルトパックが市販され出回ってる今、だからこそ「よく分からない疑問」も感じるようになった。

それは何か❔ それこそが記事タイトルに上げた「あんかけスパの1人前」って(麺にせよソースにせよ)何グラムくらいなのォ❕❔❔ ってこと。疑問に思うくらいだから、現状は(巷の相場が)定まってないのだ。ひどくバラバラで表記される目的と場合に応じ、内容物の正味グラム数に倍=1:2ほどの開きが💧ある。

これほど解釈に開きが出る一番の理由は、元々が「名古屋あんかけスパをメジャーにした銘店」の多くが「大盛り提供をモットーとした"がっつり系"を売りにする洋麺亭(スパゲティハウス)」で占められてたコト❕ …にある。中京人なら経験的に分かると思うが、そもそものあんかけスパの根本定義は──

(1) あんかけ辛みソースを茹で麺と一緒に"焼き絡める"パスタ
(2) 2.2ミリ径の太麺パスタ
(3) 大盛りを基本量とするパスタ

…の三大"必須要件"から成り立ってるのであり、このうち どれが欠けてもあんかけスパとは言えない。

それが証拠に、そうした在名の老舗(しにせ)洋麺亭のひとつ『Chiao(チャオ)』さんがメニュー記載してきた"提供パスタ"量は…


ご覧の通り、レギュラーの麺量が330グラム

これは『洋麺屋五右衛門』さんのレギュラー麺量(=120グラム)の2.5倍。つまり、一般概念の「二人前半」に相当する「デカ盛り」だ。小盛り設定の200グラムが、五右衛門さんの「大盛り(180g)」より多いw まさに、異次元のパスタ「一人前」感覚なのだ。

そんな実情だから、あんかけ用レトルトソースの「1人前」も(地元の名古屋感覚なら)最低200g以上なきゃ足りない。一般のパスタソース商品で言う「二人前」だな。

で、ありつつ目下 発売中の「あんかけパスタソース」商品の実態は❔ と言えば……これが何とも気に入らんのだが「あえて1人前とは表記せず、"2人前として"パック封入してる」んである…❕❔


違うだろよ❕❕ そりゃ全部、店に食べにきゃ「1人前メニューに対し ぶっかけられてるソース量」だ。仮に本当に2人前だったら、これっぽちで足りるワケがないww
ローカル基準の「1人前」が、全国発売の商品化したとたん「2人前」扱いに。表向き何人前と記載されようが、根っからの名古屋人は「1人前のパスタ盛り」に そのレトルトの中身をかけるだけ。どっちでも構わんじゃないか、という論法も成り立たないワケじゃない。

ワケじゃない…けども。

それは「巷の あんかけソースが"2人前"単位で売られてる」からこそ言える論法。実際は、そうでもないのだ。何と、コトもあろーに100~120グラムしかない「一般に言う"1人前"ぽっちの あんかけパスタソース」も出回ってる。その発売"一番手"とも言えるのが老舗ブランド、『ヨコイのソース


何十年か前に初めて、このレトルト商品を手に取ったとき……その余りの少量さに愕然(ガクゼン)とした💧のを 昨日のことのように思い出す。冗談だろ、これっぽちじゃ(店で食べる大皿パスタの)半人前しか満たせない…❕❔

別のパスタソースでも、ごく最近 "失敗"した。ヨコイに比べると割安だが「正統の辛み付け」で個人的に贔屓(ひいき)にしてたコーミあんかけパスタソース

これまで1袋(280グラム)でしか買った経験がなかったが、たまたま遠方の食品スーパーに寄ってみたらば3袋セットの【画像右】が売ってる(❕❔)じゃないか。


こりゃ安上りだ🎵と即買い。でも、持ち帰ってよくよく見たらば、1袋あたり1人前(=120グラム)。少しも安くなかった

どうして こう2人前だったり1人前だったりするのだ?? 

そも、食べ盛りの大食い市民から支持されてメジャーになった名古屋めし『あんかけパスタ』に、"半分サイズ"のパスタソースなんて意味あんのか❔❔ どの店でも1人前として出される量を、レトルトにしたとたん「2人前」だと表現する屁理屈を、わたしはどうしても理解できない。どう考えても少量すぎて足りない120グラムの「どこが1人前だ」と言うのか。あんかけパスタ好きの誰か、何もわたしぢゃなくてもクレームを付けそうなもんだが。


余談: パスタの「デカ盛り」愛💗は、名古屋人だけが抱く感情ではないようだ。岡山にも「こんな人気店の動画」があったので、末筆に代えて共有しとく。

凄まじい爆食いアニキ達が殺到するぶっ壊れ鬼盛りパスタめし

=了=

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