すずりんの日記

動物好き&読書好き集まれ~!

朝礼スピーチネタ:計算のできる犬

2005年06月06日 | ちょっとしたこと
紙に計算式を書き、「1足す1は?」
というと、「ワン!ワン!」と犬が答える、という光景、
テレビで見て、「あの犬、頭良いなぁ!」なんて、
思ってる人、いませんか?

あの時、犬は、計算をしているわけではなく、
人の言葉を理解しているわけでもないんです。
正解を知っている、周りの人間、特に信頼している飼い主が、
「ワン!ワン!」と正しい回数、鳴いたときに、
(よし、よくやった。)とかいう、表情や、
ぴくっと動く指1本の動きを読むんですよね。

動物は、霊長類などは除いて、
人間の言葉を理解しているのではなく、
その言葉を発している人間の、表情や、声のトーンで、
その人間(飼い主)の感情を読むんです。

基本的には、低い声は「怒ってる(機嫌が悪い)」、
高い声は「褒めている(機嫌が良い)」と理解するそうです。
だから、人間がいろいろ誤解していることがあります。
例えば、
犬や猫が、イタズラをして、「コラー!」と大声で怒って、叩く。
これって、犬や猫の側は、全然怒られたと思ってなくて、
「わ~い!褒めてくれてる!遊んでくれてる!」
と思ってるから、全然効き目はありません。
この場合の正しい叱り方は、
低い声でゆっくりと一言、「ダメ」。あとは無視。

あとは、男の人の低い声で褒められても、ちょっと懐きづらかったり。
これは、怒られる、恐い、と感じているせいかもしれません。

こういうことを、私たち人間が、
正しく理解していないと、
動物の側が、「粗相したのに、なんで叱られないんだろう」とか
「良いことしたのになんで褒めてくれないの?」とか
混乱してしまって、言うことをきかなくなるし、
人間側も、「(頭が悪いから)ちっとも人間の言うことを理解しない」
としつけやコミュニケーションを諦めてしまうことになります。

指示を出すこちら側が、
正しく指示を出して、正しくしつけをすること、
正しくコミュニケーションをとること、
それが、相手にする動物にとっても、私たちにとっても、
快感であり、幸福なんだと思います
コメント
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