すずりんの日記

動物好き&読書好き集まれ~!

知識

2006年03月16日 | ちょっとしたこと
知識というのは、元々は、
その人、事柄に影響を与える存在のことを言うんですって。
だから、同じ「知識」でも、善と悪があって、
例えば、自分を悪い方向に引きずって行く存在は、悪知識。
自分を励ましてくれたりして、良い方向に進めてくれる存在は、善知識なんです。

例えば、私が勉強しているのに、
友人のAちゃんは、遊ぼうと誘ってきて、
私が勉強を止めて遊びに行きたい、と思った。
もう1人の友人のBちゃんは、
一緒に勉強しよう、と励ましてくれた。
だから、Aちゃんは悪知識、Bちゃんは善知識。
単純に考えれば、こうなります。

でも、Aちゃんが遊びに誘って来た時に、
逆に、いや、だめだ、Aちゃんも一緒に勉強しよう、というふうに、
返って、流されない気持ちが強くなったら、
そういう気持ちにさせてくれたAちゃんは、善知識だし、
Bちゃんと一緒に勉強したことで、
返って、自分がだらけたり、油断したりしてしまえば、
そのきっかけとなったBちゃんは、悪知識となってしまうわけです。

つまり、人との縁、自分にとっての相手の存在を、
悪知識にするか、善知識にするか、は、
相手の問題ではなく、自分の問題だ、ってことですね。

どんな厳しい状況の職場でも、
その状況が、自分を奮い立たせてくれていたとしたら、
そこの場所は、自分にとって、自分が成長するために
最高の場所なんですよね。


今日、1人の女性と出会いました。
彼女は、牧場の仕事を始めて、約4ヶ月。
今、様々な悩みと戦っています。

今日、私が彼女と出会えたことが、
彼女にとっての「善知識」となれるように、
祈るばかりです。

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これも、春?

2006年03月15日 | 
昨日、帰宅したら、血痕が・・・。

ま~たねねがネズミを捕ったな~

それにしても、
この寒いのに、もうネズミが出てるのか。

そう思って、夕飯を食べて、
まったりしながら、ねねを撫でていたら、
ねねの腕から血が・・・

ねねの血だったんだ。

ねねのケンカ、
これも春の訪れでしょうか
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遅い帰宅

2006年03月14日 | 
今日は帰宅が遅くなってしまいました。

みんな寝てましたが、
遅いご飯を食べた後は、
いつも通り、ひと運動です。

その後はまた、こんな感じです。

写真は、すずとねねです。
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小説「雪の降る光景」小休止1

2006年03月13日 | 小説「雪の降る光景」
先日、「雪の降る光景」の第1章Ⅰが終わりました。

16回に分けて、載せた第1章Ⅰは、原稿用紙で36枚です。
全体では、約170枚の小説です。
先はまだまだ長いです。
なので、ちょっと、小休止。

私は、小説を書き始めるとき、題名はつけません。
題名は、本編を書き終わった一番最後につけるか、
書いた直後はついてなかったのが、
コンクールに出したりするのに、必要に迫られてつけた、とか、
いつもそんな感じです。

で、この小説も、
書き終わった後、つけようとしました。

あんまりわかりづらいのも嫌だし、
単刀直入で良いでしょ。

と、最初に思いついたのは、
「雪の風景」

でも、ただの雪景色、ではなく、
しんしんと降っている、という感じを入れたかったので、
「雪の降る風景」になりました。

でもこれ、「降る」と「風景」で、“ふ”がだぶっていて、
なんかしっくりしなくって。

で、「雪の降る光景」としました。

どうでも良いことなんですけど、
こういう、言葉のこだわりって、
けっこうあるもんです。


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増えてきました。

2006年03月12日 | ちょっとしたこと
去年の今時期からダイエットを始め、
また最近、増えてきました。

それは、体重、・・・ではなく、
お酢の量です。

薄めたお酢は、さっぱり感がクセになります。
ヘタにジュース類を飲むより、おいしい、
と私は思ってるんですが、

私がお酢ダイエットをしてるのを聞いて、
「私も飲んでみようかなぁ。」
と言い始めた知り合いは、みんな口をそろえて、
「こんなマズイものは無い!」
と言って、断念してしまいました。
かろうじて、穀物酢よりリンゴ酢なら飲めそう、という人が数人いましたが

私も、寒い時期はお酢の量が減ったんですが、
今はまた、1週間に1瓶(500ml)ペースです。

これだけ飲んで、
ダイエットとしてかかっているお金は、
1瓶で約100円(近くのスーパーでは88円)として、
1ヶ月で400円程度です。

高いダイエット食を買おうか迷っている人は、
ぜひお酢を飲んでみてください。
もしかして、お酢で、ダイエット大成功するかもしれないですよ~


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初めての出産

2006年03月11日 | 
昨日の午後10時半頃、女の子が産まれました。
出産した母馬は、今回が初めての出産です。

その馬の出産が、重いか、それとも安産か、
何回か出産に立ち会っていれば、
ある程度、その馬の傾向性がわかるのですが、
初めてだとわからないので、気が抜けません。

でもそれは、母馬自身も同じ。
お腹はすごく痛いのに、
何が起こっているのか、何が出てくるのか、
予想もつかず、とても不安な様子で、
息み方も、誰からも教えてもらえないので、
破水から子馬を産み落とすまでに、
10分くらいかかってしまいました。

出産後も、自分が産んだ子だという自覚がなかなかわかないようで、
子馬が初乳を飲むのに、少し時間がかかりました。

お母さん1年生、がんばって、
将来のG1馬を、大きく育ててね。

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ため息禁止

2006年03月10日 | ちょっとしたこと
私が働く事務所は、「ため息禁止」です。
疲れていても、ムカつくことがあっても、「ため息禁止」です。
私の見ているときに、ため息をつくと、罰金です。
その罰金の額は、私の言い値です。
そう、この「ため息禁止」は、私の独断で決めました。

もちろん、私も、ため息をついたら、罰金、払います。

でも、私はため息、つきませんよ

だって、ため息って、
本人以上に、傍から見てる方も、気が滅入るし、
本人も、ため息をつくことで、
落ち込んでいた気分が、さらに落ち込むでしょ。

いるんですよね。「ため息」の常習者が。

これ、すごく良い規則だと思いませんか?


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ふきのとう

2006年03月09日 | ちょっとしたこと
雪をかき分けて、
ふきのとうが顔を出し始めました。

まだこんなに雪が積もっているところにも、
やっぱり、春は来てるんですね
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小説「雪の降る光景」第1章Ⅰ~終

2006年03月08日 | 小説「雪の降る光景」
 ハーシェルが生きていることを彼らが知ったのは、私たちが既にその場から立ち去ってからのことだった。その後ハーシェルは、またもや激怒し、ナチスの教官に一切を打ち明けたのだそうだ。自分がどれほどまでに私によって自尊心を傷つけられたかを切々と訴え、私に罰を与えてください、と頼んだらしい。その結果、私は、“寮の食事一回抜き”の罰を食らったが、逆にその冷淡さを買われて、卒業を待たずに、着実に総統の部下としての階段を登っていた、将来のナチス党党首のボルマンと一緒に、ヘス副総統の部下となることができたのだった。彼は、というと、その、気の弱さを克服するようにと、注意を受け、かなりの間、ナチス失格の汚名を着せられていたという。
 彼とはその後、会うことは無かった。この8年もの間、私たちは、ヘス副総統、ヒムラー長官という、総統の片腕とも言われる2人の幹部の配下に就き、ナチスとしての教育を徹底的に受けてきた。そのおかげで私は、自分個人の感情で人を憎むということを忘れ去ることができたのである。彼によって、新たに私の感情がかき乱されるようなことが無い限り、私にとって彼は、「2度も私にケガを負わせた、憎き級友」ではなく、「ナチスを守るために忠実に仕事をこなす、ドイツが誇るべきゲシュタポ」なのである。

 ハーシェルが死んだ時、自分はもしかしたら、涙を流すかもしれない。―――ふと私はそう思った。何の根拠も無く、である。彼の中に、何か因縁じみたものを感じているのかもしれない。私にとっては、彼の存在が、「人生の転機」なのだという気もする。もし、本当にそうであれば、彼が死んだ時、その時に私の人生も、ある意味で終わりに向かうと言える。私と彼の生命は、そうやって、今までずっと何かで因縁づけられた生と死を繰り返してきたのだろうか。そして、これからも。・・・私も彼も、何とちっぽけな、何と儚い、何と無力な存在なのだろう。・・・まるで、降っては融け、融けては降り積む雪の結晶のような。・・・そう。全ては真実なのだ。あの、夢に出てきた女の子が私であるということも、その夢から覚めた時、私が涙を流していたということも。そして、たぶん、・・・ハーシェルが死ぬ時、私は涙を流すかもしれないということも。


 「私の話を聞いているのかね?」
急に私は、一人のナチスとしての自分を取り戻した。
「私は何も、暇を持て余して今日の式典の様子をいちいち君たちに話してやっている訳ではない。私の側近だったヘスに代わって、君たちに早く私の片腕となって欲しい。そのために、こうやってわざわざ時間を・・・。」
「総統、失礼いたしました。今日は少し、体の調子が良くないもので・・・。」
「そんな言い訳が通じると思っているのか!だいたい、君は最近少し・・・。」
「総統、次の御予定が入っておりますが。」
・・・助かった。ボルマンが、総統に気づかれないように、私に小さく目配せをした。彼も私も、総統の癇癪には、ほとほと閉口していたのだ。総統は、まるで何事も無かったかのように、次の予定の場所に向かう準備のために、自分でドアを開け、足早に出て行った。
「雪か・・・。」
私が、肩を落としてこう言うと、ホッとして総統の後を追おうとしていたボルマンが、しばし、動きを止めてこう言った。
「雪?なんだ?次の実験にでも使う気なのか?」
私は、また、彼にグラスを投げつけたいと思った。しかし、グラスどころか、手には何も持っていなかった。私は、彼は悪気があって言ったのではないのだ、と思い直した。
「まぁね。」
私は、自分の心を隠すかのように、ボルマンと一緒にこの部屋を出た。


(第1章Ⅰ終)

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頭突きネコ

2006年03月07日 | 
うちのネコたちは、頭突きをします。
なぜするか、というと、
撫でてほしいからです。

普通は、人の足元に、すりすりしに来ますよね。
その、「すりすり」に勢いがあり、力も強いんです。
2歳くらいの社長の娘を、
うちのねねは、頭突きで転ばしてしまったことがあるくらいです。

ねねを始め、はろ、すず、りん、ちぃ、
力の強弱はありますが、
みんな頭突きネコです。

最近は、なんと、野良のくろちゃん(すず、りんのお母さん)までが、
頭突きをするようになったらしいです。

くろちゃんは、
以前は触らせることもさせなかったんですが、
ご飯を食べさせながら、
ようやく少しずつ撫でさせるようになりました。
特に、顔を撫でると、気持ち良さそうなので、
毎日撫でていたら、
撫でないで通り過ぎようとしたときに、
撫でろ、と頭突きをしてアピールしてました。

心なしか、顔もかわいくなったような気がします

写真は、くろちゃんです。

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お産番、再開

2006年03月06日 | 
馬の出産は、しばらく間が開いてましたが、
また1頭、出産の兆候が現われてきたようで、
お産の見張り番も再開しました。

少しずつ、少しずつ暖かくなってきていますが、
明日はまた、真冬日に逆戻りです
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小説「雪の降る光景」第1章Ⅰ~15

2006年03月05日 | 小説「雪の降る光景」
 ハーシェルの横顔が、後悔の表情から、一度見たあの“今にも泣き出しそうな”顔つきに、みるみる変わっていった。私はまるで恋人にでも話しかけるように、彼の耳元に優しく囁いた。
「俺は、前から考えていたんだ。学校を出たら、ナチスの高官か医者になって、“体内からどのくらい血液を失うと人が死ぬか”、生体実験をしてみたい、ってな。ちょうど良かった。おまえの体でやってみるか。マウスなんかより正確なデータが出るだろうからな。」
「ばっ、ばかな。そんなこと、・・・本当にできると思ってるのか。」
そう返事を返すことが、彼にとって精一杯の抵抗であった。
「・・・できないと、思っているのか?」
そう言いながら、私は彼のポケットにいつも入っているナイフを取り出した。そう、あの時のナイフだ。
「このナイフは、一度、人の血を吸っている。おまえのような腰抜けの手には負えないよ。ケガするだけだ。」
彼の顔の前を、ナイフの刃先に反射した光がちらちらと動いた。
「こいつは、俺の血だけでは物足りないらしい。・・・ハーシェル、恨むんなら俺でなく、血の味を覚えたナイフをいつまでも手元に置いていた自分を恨めよ。」
 しかし、今ここで、はっきりと言っておくが、私は、この間中、一瞬たりとも、彼を本当に殺してしまおうと思ってはいなかったのだ。そこまでする必要が無かったから、・・・というよりも、そこまでする価値の無い奴を相手にしていたからだ。つまり彼は、私のハッタリを以ってすれば、簡単に落とせる人間だったのである。当時は、彼も私もまだ子供だった。本当に彼を殺そうという考えが、子供のケンカには、端から必要無いものだったということもあったのだろう。しかしだ、今、右左の分別も分かる年になったゲシュタポが、私に何かしらの理由で戦いを仕掛けてきた場合、どちらが勝つか、つまり別の言い方をすれば、どちらが死ぬか、ということを真っ先に念頭に置かなければならないだろう。

 「頚動脈血管が、外傷により一部損傷した場合、人が死に至るまで、どの程度の時間を要するか。おれが知りたいのは、そういうことだ。なんでも、今あるデータだと、10秒ほどらしいがな。」
もちろん、これもデタラメである。
「じゅっ、10秒っ・・・。」
「そうだ。その10秒の間に、眠るように楽に死ねるんだ。」
「やっ、やめろっ。やめてくれっ。俺が悪かった。お願いだ!助けてくれ!」
「手遅れだ。」
私は静かにそういうと、彼の返事を待たずに行動に移った。ナイフの背を、彼の首筋に強く擦り付けた。そして素早く、そのナイフを彼の首から引き離した。
「ほーら、どんどん血が出てきたぞ。首が熱くなってきただろう。」
私は、血が噴き出している右手の傷口を彼の首筋に当て、その血が彼の首から溢れ出ているかのように暗示をかけた。
「おまえは、あと10秒の命だ。」
 彼は、顔面蒼白になって今にも気を失いそうだった。
「・・・9、8、7、・・・。」
首を絞める私の腕にしがみついていた彼の指が、ゆっくりと離れていく。
「・・・6、5、4、3、・・・。」
彼の体が、だんだん冷たくなってきた。
「・・・2、1!」
ガクン!と、急に彼の膝がバランスを崩した。彼は完全に気を失い、だらりと私に寄り掛かった。
「ハーシェル!」
「死ぬんじゃないぞ!!」
彼の仲間が、今まで何も手を出せなかった自分の勇気の無さを棚に上げて、今になって急に声を発した。
「今ごろ叫んでも遅いんだよ。」
ハーシェルの体を静かに横に倒し、私は、気を失っているだけの彼に向かって、胸で十字を切った。
「ハーシェル!」
私が早まったことをするはずがないと信じていた私の友人たちまでもが、私の手にしているナイフが血だらけなのを見て、心配そうに彼の名前を呼んでいた。


(つづく)
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ねねのいたずら

2006年03月04日 | 
ねねは、冷凍庫の扉を、前脚で器用に開けます。
冷蔵庫が流しの隣にあるので、
シンクに乗ると、ちょうど冷凍庫の扉の高さになり、
開けるのに都合が良いんです。

冷凍庫に、肉などが入っているのを覚えてしまって、
最近は、いたずら防止に貼っているガムテープが
負けてしまうほどの力でこじ開けてしまいます。

なんとか、痛い目に遭わないと、
懲りてくれません

今とりあえず、足場になるシンク部に、両面テープを貼って、
ねねホイホイを仕掛けてます
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小説「雪の降る光景」第1章Ⅰ~14

2006年03月03日 | 小説「雪の降る光景」
 麻痺しているとはいえ、痛みの無いのに変わりはなかった。私は起き上がる時、無意識のうちに右手を支えに使っていた。私は幼い頃から、痛覚と感情を精神力でコントロールすることができた。よって、怒りで痛みを消すことなど、なんてことはなかった。私と数人の仲間はそれを知っていたが、ハーシェルたちは、―――かわいそうに、―――それを知らないのだ。
 今、ハーシェルたちは誰一人として私に注目していなかった。私はもう気を失っていると誰もが思っていたので、私の友人たちへの暴行に全力を尽くしていたのだ。ハーシェルは、自分がボスであることを内外ともに知らしめるかのように、唯一人、拳を振り回している自分の仲間と殴られている私の友人を遠回しに見つめていた。その彼さえもが、私が倒れていた場所に背を向けているせいで、私が背後から彼に近づいて行くのに全然気づいた素振りを見せなかった。
 私は、彼の後頭部に息がかかるほどの距離まで近づき、不意に左腕を彼の首に巻きつけた。一瞬彼は、驚いて声を出せずにいたが、私がギリギリと腕に力を増していくと、私の腕と首の隙間に指を滑り込ませようともがきながら、こう叫んだ。
「くっ、苦しい!やめろー!」
私は、その叫びを待っていたのだ。そして、その思惑通り、彼の仲間たちはびっくりして拳や蹴りを止めた。彼らはこちらに目をやり、呆然としていた。彼らのうち数人は、目を見開き、怯え、私の方に殴りかかろうとした2人の仲間を制止させていた。きっと、この間私がケガをした時、ハーシェルと一緒にいて一部始終を見ていた連中なのだろう。彼らが今日も仲間に加わっていたことは、ハーシェルたちにとっても、私にとっても、都合が良かった。彼らが私の恐さを知っているなら、ハーシェルたちは大事な仲間にケガをさせないで済むし、私は、この間以上に本気にならなくても相手に敗北を認めさせることができる。
「知らなかったのなら覚えておけ。俺たちにケンカを売るなら、俺を一発で殺るか、自分も同じ目に遭う覚悟が必要だってことをな。」
私は、左腕の力を抜くこと無くこう言ったが、彼らはその言葉を聞く前に、既に後悔をし始めていた。特にハーシェルには、耳元から聞こえてきた私の言葉が、私はおまえを殺すことなんか何とも思ってないんだぞ、というふうに聞こえたに違いない。


(つづく)
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「娑婆即寂光(しゃばそくじゃっこう)」

2006年03月02日 | ちょっとしたこと
「娑婆即寂光」

この言葉も、私の好きな言葉の1つです。

娑婆とは、苦悩に満ちた、この現実世界、
寂光とは、仏が住む場所と言われる、清浄な世界。
その寂光土は、決して、
この現実の娑婆世界以外の場所にあるのではなく、
苦悩に満ち溢れた、この娑婆世界こそが、仏国土、
つまり、私たちが幸せになる場所なんです。

幸福は、どこか他所にあるのではなく、
もちろん、死の世界にあるのでもありません。

今いるこの世界、この地域、この職場、この家庭、
そのそれぞれの場所で、精一杯生き、勝利する中にこそ、
幸福があるのです。

私たちは、この娑婆世界で幸福になるために、
この、幸福になれる娑婆世界に生まれて来るために、
1人1人、それぞれが、いろんな悩みや、不幸を
願って、背負って、生まれて来るんだ、といいます。

それが、
「願兼於業(がんけんおごう)」という言葉です。

どちらも、私が指針とする言葉の1つです。

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