すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

新茶の季節

2008-05-02 21:15:35 | ひとりごと
 夏も近づく八十八夜。さて、問題です。これは何から数えて88日目でしょう。ちなみに今年の八十八夜は5月1日です。
 これは皆さんご存じの「茶摘み」の歌である。うちの田舎は知る人ぞしるお茶どころである。採れた茶の多くは静岡に出荷するのだから驚きだ。静岡産と言う名の実は徳島産・・・かもね。(つまり、葉は徳島)
 私の家もたくさんではないが茶を作っている。この辺りの人は、この時期「ぜんまい」と「茶」に忙しい。私も学生時代から茶摘みは手伝っていた。市内にいるときもゴールデンウイークは茶摘みと相場が決まっていた。
 昔は人手もあり、「手間替え」(みんなで代わる代わる手伝い合って仕事をすること。)をするのがほとんどだった。でも、そうすると今日はあの家、明日はお隣、あさっては・・・と拘束される日が多く努めに出る人間には不便だった。それに雨でも降って延びよう物なら、摘む時期が重なってしまう。
 それから茶摘みをする人も年を取り、若い摘み手も減り、各々の家がそれぞれに摘む事が多くなった。さらに人手がなくなって年を取れば、今度は人を雇ってするようになる。雇う人が「シルバー派遣」というのも、皮肉な話だ。
 我が家も数年前まで、キヨちゃんとふたりで頑張っていたが、私の仕事もキヨちゃんの体力も問題となって、今では摘む作業は人任せである。もちろんそれまでの1年間の世話は母の仕事である。
 恥ずかしながら、私の時代になったら茶の世話をする自信がない。無農薬の我が家の茶を飲めるのはいつまでだろう・・・。
 楽しかったなあ。みんなでわいわい茶摘みして、お茶飲んで間食して。もう一度あんなにぎわいが欲しい物である。

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コメント (2)
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