一朝一夕には出来上がらない身体

　本日父は泌尿器科の受診。ここ一月しっかりと栄養をつけたので、わくわくしながら血液検査の結果を待った。しかし、数値は先月とほとんど変わりなかった。正直かなり凹んだ。
　体力が落ちるときは、それはもう目に見えて落ちていき、数値はみるみる悪化の一途をたどった。そのくせ、落ちた体力を戻すのは容易なことではないとつくづく思い知らされたのだ。食事がとれるようになって、間違いなく体力は向上している。でも、１ヶ月やそこらでは血液に反映されるほどには快復していないということなのか。
　「透析してるとね、どうしても悪い物と一緒に摂った栄養も流れちゃうんです。」
ドクターの説明はこうだった。次回に期待しよう。
　元気になった反面、透析の除水が最近ずっと悪く、足に浮腫が出ている。それもあって、転倒するので相談した。結果、透析液の濃度を変えることになった。
　透析液はどれも同じではない。その人にあった濃度のものを使う。簡単に言えば濃い物ほど水はけは良いのだ。ただし、以前処方してもらった時は抜群に除水が良くなった代わりに、身体が焼け付くようになって「ミイラになる」と訴えたほどだった。
　今回は体力もあって、食事や水分も摂れているから大丈夫じゃないかとの判断だ。近日中に薬が届いたら開始し、もし合わなければ中止する。水が抜けないと心臓への負担が大きいので、是非とも除水はしたい。どうか、今度は身体に合いますように・・・。
　頑張ったのに結果がついてこないと、父のモチベーションが下がるのではないかと心配した。しかし、以外に冷静に受け止めた。「努力」で栄養を摂っていた頃と違って、今は食事を楽しめている現実がそうさせるのかもしれない。
　貧血の薬も、効果の期待できる新薬が出たというので、来月から実施する。今までは着きに２回、筋肉注射をしていたのだが、次回の薬は静脈注射で１回でいいというのだから、痛みも少なくて良い。その上で、効果が絶大に出ることがあったら申し分ない。まあ、試してみなければ分からないが、あれこれドクターが考えてくれていることが嬉しい。
　さあ、これでちょっとやそっとの事では快復しないと分かったのだから、私も腰を据えて頑張らなきゃ！

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