すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

ハッピーバースデー父ちゃん!

2008-09-01 18:48:26 | ひとりごと
 今日は父の満80歳の誕生日だ。相変わらずたくさん食べられる訳ではないし、身体がしんどいのもいつもの事だが、それでもお誕生日を迎えられたことは、父にとっても特別だったようだ。
 病院の帰り
 「父ちゃんの誕生日じゃけん、刺身買うて帰ろう。」
と父から言い出した。ケーキというわけにはいかないだろうから、メロンを買った。
 当時の主治医に
 「この冬は越せないかもしれません。」
と言われたのはいつだったろう。キヨちゃんにも言えなかった。偶然同じく父親を観ている友人に会って、思わず涙が出た。
 「負けるもんか。」
そう気合いを入れた。そして父の喜寿と二人の金婚式が同じ年だったので、それまでは生きさせてみせる。そう目標にした。そして、それは達成できた。
 父の喜寿と両親の金婚のお祝いをして、ふたりの幸せな顔を見たら、次の目標が定まった。80歳、そう今日である。
 今日、父は少しだが食事をしてお酒も少し飲んだ。
 「こんなに生きられるとは思わなんだ。ありがとう。」
そう言う父にキヨちゃんは
 「これからも頑張ってな。いっしょに頑張るけん、よろしくね。」
と涙ぐんだ。父も少し鼻をすすった。私は泣かなかった。何故なら次の目標を定めたから。88歳、米寿。
 プレゼントは季節を先取りしてアウターウエアにした。下に着込むことを想定して買ったものの、今着るとやたら大きい感じがする。ま、ご愛敬。これなら猫を抱いても毛もつかない。爪を研がれると泣くけど・・・。
 キヨちゃんのプレゼントはまだだ。私より季節を先取りしすぎて、まだ店に無かったのだ。キヨちゃんのプレゼントの予定は「綿入れの半纏」。負けた・・・。
 私もキヨちゃんも次の季節次の季節の父を想定している。がんばらなきゃ。

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コメント (10)
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