すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

この夏から三度目の救急車

2008-09-27 21:54:14 | ひとりごと
 今月は30日しかないのに、月末に研修はあるわ、休みはあるわで仕事がはかどらない。今日は私が休日出勤の日だったので、朝からバタバタとしていた。
 昼食後、午後会う約束の利用者家族に電話を入れていたら、血相を変えた事務員さんがどんどんと窓を叩く。電話を終えて窓を開ける。
 「お父さんが調子悪いけん、もどれってお母さんから慌てた感じで電話あった。」
 「え!」
急いで電話を入れる。
 「父ちゃんごはん食べよって、突然目剥いて反応無くなったん。」
 「食べた物詰まった?」
 「詰まったんじゃない。」
 「分かった。すぐ救急車呼んで。」
着替えもせず、そのまま走る。家に着くのと救急車が着くのがほぼ同時だった。
 自宅に着いた時点では、父の意識は戻っており反応もしっかりしていた。ただ、手足は氷のように冷たい。本人はもう大丈夫と言ったが、原因も分からないのでそのまま病院に向かった。
 キヨちゃんが動転していたので、詳細はすぐには分からなかった。分かっていることは急に意識がなくなったこと。物を誤えんしたり詰まらせたのではなかったこと、熱や血圧は問題なかったこと。以上をナースに伝えた。
 色々検査をして、肺の状態が以前より悪くなっているので、肺炎だろうということで入院となる。意識がなくなった原因は分からない。医師は誤えんで来たと思い込んでいる。何度も詰まったのではないと説明したはずだが、この手のドクターは思い込むと聞く耳を持たない。終いには胃ろうや経管栄養の可能性まで匂わせた。
 父の病室が決まるまで、救急の待合室に戻るとうちの在宅課長がいた。お互いに「え!」となる。問われて事情を説明する。続いて、彼にも聞いた。
 「お父様ですか?お母様ですか?」
実は彼は両親の介護をしているのだ。
 「いや、俺・・・。」
 「え?課長が悪いんですか?」
 「入院せえ言われたけど、親看ないかんけん。とりあえず帰るわ。月曜検査で休むって言うといてくれ。」
そう言って彼は帰っていった。入院・・・って、大丈夫なのだろうか。
 父の方は、しばらくすると見違えるほど元気な顔色になった。透析の関係で個室が必要だが、空きがなく今夜はICUである。戻ってキヨちゃんと二人で車から三回往復する荷物運び。透析はとにかく荷が多い。
 今夜はキヨちゃんが付いてくれる。明日私は徳島市内で研修だ。病院にいてくれるととりあえず安心して行ける。明日にはドクターも主治医にバトンタッチしてくれるみたいだし。
 しかしまあ、次から次へと。 

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コメント (8)
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