すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

キヨちゃんはキヨちゃんであり続ける

2008-09-21 15:03:28 | うちのキヨちゃん
 今朝、珍しく私は寝過ごした。お休みなのだから、何かに遅刻するわけではないが湯を沸かしたり、ご飯の支度がある。父からの電話で慌てて起きると、キヨちゃんがご飯の支度をしていた。
 新しい炊飯ジャーは一度炊いていて、とても美味しく炊けることは実証済みだったが、キヨちゃんが炊くのは初めてだった。何だか音が大きいな・・と思いよく見ると、蒸気口のところの蓋がない。洗って付け忘れたようだ。
 「母ちゃん、蓋してない!間に合うかな?」
と言いつつ、慌てて蓋をした。すでに30分以上経っているとのことで、かなり心配したが、幸いにもご飯は炊けた。ちょっとねっとりしているが、芯があるわけでもなく問題なかった。
 「まあ、ええわ。やわらかかったら、父ちゃんのお粥やめてご飯にしてもらう。」
ポジティブシンキングだが、そもそもお粥の予定なのだから、二人のご飯はもう少し少なくてもいいのに。
 「それに今日は山菜おこわ作るし。」
・・・?何故だ。それなら白米はいらないではないか・・・。
 それからキヨちゃんは買い物に出た。終わる頃に電話をもらって迎えにいく約束だった。その間に、急いで掃除をする。途中出来れば店の名前を聞いて置いて、時間を見計らって迎えに行く方が無駄がなかったな・・・と反省。「後少しでおわる」というタイミングで電話はしないから、迎えに行く30分待つことになるからだ。
 掃除の途中でキヨちゃんから電話があり、迎えに行った。店の前で大荷物のキヨちゃんを迎えると
 「氷もろうてくる。それからお花買うてくる。」
と、戻っていった。・・・・。終わってなかったか。しかも、今からですか。
 ほどなく買い物を終えて花と氷を持ったキヨちゃんが戻ってきた。ところが傘がないという。どうやら花を買いに行って忘れたようだ。しばらく探して、結局花屋さんに忘れていた。
 それからようやく帰路に付いた。途中、買った花の包装をほどきながら
 「ほうれんそうの種がない。」
という。当然花の包装に一緒に入れるはずはないから、氷を取りに行って忘れたに違いなかった。これはもうほとんど家についていたし、あきらめた。
 キヨちゃんはどこまで行ってもキヨちゃんであり続ける。今日は一つ学んだ。
 「母ちゃん、二つのこと一遍にするのやめよう。絶対一つ忘れる。」

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コメント (6)
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