すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

訃報・・・

2008-09-24 10:02:17 | ひとりごと
 昨日、幼なじみからお父様の訃報を聞いた。闘病中ではあったけれど、お見受けするお姿はお元気そうで、ご家族もこれから長丁場での介護生活を考えていた。
 しっかりなさっていたし、体調も良さそうだったから、本当に急逝されたのであろう。
 幼なじみ数人とお悔やみを言いに伺った。突然すぎてまだ実感がなく、雑事に追われているためか以外にしっかりしている彼と、憔悴しきっているお母様の姿が痛々しかった。
 帰り道、話すことはやはり親や自分の身体のこと。同い年なのだから、みんな親を見送ったり介護していたり、通ってきた道であり、遠くない未来である。彼の悲しみは私たちの悲しみだった。そして若くして父親が倒れて介護生活を見てきた友は、
 「俺もきっと早くに倒れる。気をつけてるけど・・・。」
と幼い子供のことを思っていた。
 「母さん、気つけてやれよ。母さんが心配じゃけん。」
そう彼に友が声を掛けていたとき、父親を見送った後の母親の行き着いた先を身をもって体験した彼女は、どんな思いで聞いただろう。
 誰も何も食べてなかったので、軽く食事に出た。とりとめもない幼なじみの穏やかな時間だった。けれど、眠っている父の顔がとても見たくてたまらなかった。
 覚悟なんて、きっとどの時点でもできないのだろうな・・・と思う。私のように「負けるもんか!」って張りつめてると、折れてしまうリスクがあると自分でも分かっている。どこかで、覚悟は必要なのだろう。永遠に親は死なないなんてあり得ない。でも、でも・・・。
 いいという医者にはすべて見せ、お父様の希望通りにしてあげた彼には
 「よくしてあげた。」
とねぎらいたい。でも、同時にどこまでしても納得はいかないだろう事も分かる。
 故人のご冥福を心からお祈りしたい。そして彼のこれからの頑張りも見守りたい、私たち友だちみんなで。

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コメント (5)
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