すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

病は気から?病になりたがるのは?

2015-01-24 21:09:45 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんは、同年代のお年寄りと比べたら若くて元気なほうだと思う。勿論、白髪や円背や皺は、綺麗になさってる人と比べたらお婆ちゃんだが、それでも若いと思う。
 その自覚があってかどうか、テレビを見ては年下のお年寄りを、
 「歳いっとるの~。」
と言い放つ。
 そのキヨちゃんでも流石に歳を重ねて、昔のようには動けないし、足腰も弱っている。しかし、ご存じのようにストイックにリハビリをしたり、元々山や畑で鍛えているので、私なんかよりよっぽど腹筋もあるのでは・・・と思ってしまう。
 しかし、そのくせキヨちゃんはすぐに病気になりたがる。ちょっと何かあると、
 「病気じゃないか?」
 「ガンじゃないか?」
と心配する。今でこそ大病も患ったが、何しろ風邪すら引いたのを見た事のなかったキヨちゃんである。ちょっと病気にあこがれでもあるんじゃないかとさえ感じる節がある。
 とは言え、やはり年寄りなのだから、不調を訴えると数年前ほど私も笑い飛ばせない。今日も体重が減ったとぼやいては、
 「何で痩せるんだろう。」
 「ご飯がちっとも欲しくない。腹が減らない。」
と続く。
 田舎の年寄りの、
 「飯食ってない。」
は米飯を食べてないという意味で、パンや餅やうどんはカウントされないので、それ自体は心配しない。でも、食欲が無いとか体重が減ったは気になる。
 勿論食欲が無いと言っても、一緒にいる時はまあまあ食べている。元々それほど多くは食べないので、変化は無いと思う。肉や魚のタンパク質をあまり食べようとしないので、これは困るなと思っている。自分で作っても食べないのだ。
 ただ、くりりんが、
 「腹筋とか今までしてなかった運動しているんだから、締まっただけじゃない?」
と言ったので、そうかもしれないなとも思った。
 病は気から。私が根拠もなく心配しても無駄な事。それより変化を見落とさないように、キヨちゃんのぼやきも聞き流さないように気をつけなきゃ。何せ明日で84歳なのだから。

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コメント (3)
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