ご無沙汰していた着付け教室

　今日はお休み。父の調子は日によってまちまちで、点滴の日があるかと思えば、まずまず元気な日もある。朝食は最近は量が減っているが、全く食べられない日よりはましである。
　最近はみそ汁とお粥が基本で牛乳やフルーツなどが調子によって追加できた。しかし、
キヨちゃんが
　「父ちゃん、みそ汁飽きたって。」
と昨夜言っていたので、今朝は５時半に起きてカボチャや鶏肉、人参、タマネギを圧力鍋で煮込んでミキサーにかけてスープにした。大きめのお匙で４杯ほど飲めた。まあ食パンを３分の１に牛乳も飲めたからいい方である。
　キヨちゃんは私の休みを狙ってパーマに出掛けた。先手を打たれたので、私は父を見ながら自分でカラーリング。きれいになったキヨちゃんが戻ると、くろべえが警戒して飛び退き
　「なあ、なあ、誰？」
とでも言いたげに、父と私とキヨちゃんの顔を交互に見ながら訴えて鳴いた。（どんだけ普段くしゃくしゃなんや）
　父が調子よければ午後から足浴したり清拭したりしたかったが、芳しくなかったので見送り、父の部屋で過ごすうちに私も昼寝していた。くろべえがいないと思っていたら、ちゃっかり父の布団の中で、父の足にもたれて寝ていた。
　「おじゃまします～って入って来たぞ。」
と父。
　夜は久しぶりに着付け教室に行った。再開した途端にキヨちゃんと父が相次いで倒れたので、それきりまた行ってなかったのだ。（前回半幅帯をアップしてから）まあ、見事なくらい素人に戻っていた。始めてみたら少し勘は戻ってきたが、行きつ戻りつでは上達しない。
　今夜は名古屋帯を締めてみたので、ちょっとアップしてみる。
　明日の朝食はどうしようかな～？みそ汁なら簡単なのに・・・。

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今日のくろべえ

　猫というやつは、箱があれば入るし新しい物があれば乗っかるし、新しいテリトリーを作るのも天才だ。
　だから入られて困るところは閉めておくのだが、ずっとそういうわけにもいかず、風なんか通していた日には、狙ったように入り込む。
　倉庫の段ボールが積んである天井とのわずかな隙間。クローゼット（これは泣けてくる）。エアコンの上（これは紹介しましたっけ）。
　本日は朝から大捜索だった。彼も見つかると困るので声を潜めつつ、それでも返事をしてしまう。声をたどってあちこち探し、最終押入も全部探した。声はすれど姿は見えず・・・。こんなに布団に埋もれていたら見つからないはずである。
　強制退去させられたくろべえは、ご覧のようにふて寝である。



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認知症の方の口腔清潔

　先日書いた歯科医師の話である。この先生は老人ホームの入所者の皆さんの口腔清潔もしてくださっている。寝たきりの人は勿論口腔清潔を実施するのは難しいのだが、それより問題なのが認知症の方である。
　認知症の方は、義歯であっても取り外そうとすると噛まれることもある。安心してもらえるように声をかけたり説明したりするのだが、なかなか難しい。それでも義歯ならまだいいのだが、自分の歯の場合磨くのは至難の業だ。
　Ａさんはほとんどご自分の歯で、しかもひどい歯周病である。軽くブラシを当てても出血するくらいだったので、当然痛みもあったろう、とにかく歯磨きが難しかった。出来れば食後に毎回できれば言うこと無いのだが、それは不可能に近い。ならば夕飯後（寝る前）がベストだろうと思われるが、これがまた夕方になると不機嫌モードになることが多いのである。
　だから、機嫌のいい時間を見計らっては歯磨きに誘い、ご自分で磨いて貰っていた。可能であれば少し手伝って丁寧に磨こうと試みた。しかし、成果はあまり見えなかった。勿論何もしないよりはましだったはずではある。歯科に通うことも考えたが、寝台に座って口を開けていられるかさえ疑問で、当時はこれが精一杯だった。
　そのＡさんが先生の訪問治療を受けている。うちの父の診療の後
　「今日Ａさんの４回目の治療なんだ。３回目に蹴飛ばされたけど・・・。」
とおっしゃっていた。正直すでに何回か出来ていることに驚いた。そして今日Ａさんを見かけたので
　「ちょっと歯を見せていただいてもいいですか？」
と声をかけた。ちょうど機嫌も良く口を開けて見せてくれた。
　「おお～。」
　傍にいた介護士と感嘆の声をあげる。成果は明らかだった。
　「さすがプロやな～。」
ほんとに見違えるように綺麗になっている。
　改めてありがたいなと思う気持ちと、自分たちが出来なかった反省と半分半分の気分であった。


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秋の気配

　忙しさに　追われていても
　心がきしむ　夜を数えても

　不思議　季節はちゃんと巡ってくる

　何のために　頑張ってるのか
　手応えのなさに　歯がみをしても

　不思議　涼しい風が吹き抜ける

　わずかな成果に　わくわくしたり
　足踏みや後ずさりに　いらいらしたり
　そんなこと　お構いなしに季節は巡る

　涼しい風を　胸一杯にはらんで
　また　新たな気持ちで頑張ろう
　泣いて暮らすも　一生
　笑って暮らすも　一生

　もう　季節は秋の気配





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１１年までにお金を貯めなきゃ

　先日、愛車の定期点検でメーカーを尋ねた。今の車にしてまだそんなに経っていないので、１０年乗るつもりでそれまでにお金を貯めようと考えていた。
　しかし、気になる商品がある。車椅子移動車や昇降シート車である。今のところ父を車に乗せるのは、それほど大変ではない。しかし本人の事を考えても、昇降シートがあると楽であろう。通院介助に使うのだから、申請すれば補助があるはずだ。それにしても元々の金額が結構するのだから、おいそれとは買えない。
　また、うちのテレビは父の寝室以外は地デジ対応ではない。母屋と私の部屋は買い換えが必要だ。この上に、全面的にブルーレイなんてことになったらどうすればいいのだろう。
　大体、貯めると言ったって収入が増えた訳でもなく、どちらかといえば減っているのだから、どうやって貯めるのだ。倹約しかないが、金額的に厳しい。
　来年は宝くじでも買ってみようかな。



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訪問歯科診療

　９日は朝から父の調子が良かった。前日に自然便が数回あったせいかもしれず、熱が下がったからかもしれない。
　ラコールの試供品をもらったので、試すことにして飲めない場合に備えて牛乳も用意した。ところがパン半分とみそ汁とすりおろしパインと一緒にその２杯両方を飲んでしまった。さすがに昼は重湯とみそ汁少々になったが。
　午後は町内の歯科医師が訪問診療してくれた。歯を削って消毒して詰め物をするのだが、これを自宅に居ながらにして受けられる。有り難い話である。
　歯を削る機械は、歯科医院にあるものよりパワーがないそうだが、それなりの事が出来る。掃除機に専用の蛇腹のホースを取り付けて、吸引機の出来上がり。歯科助手の代わりを私がした。教えられた通りに口の傍で削られる歯の粉を吸引するのだ。往診料（交通費）５００円は気の毒な額である。
　この先生はうちのホームにも来てくれている。治療だけでなく、歯科助手による口腔清潔も行う。もちろん、職員も歯磨きやうがいは行っているが、きちんと出来ているとは贔屓目にも言えない。義歯である方が口腔英傑に関して言えば楽である。うがいすら上手く出来ない人が多く、寝たきりとなれば尚更である。
　しかし、これこそが「誤嚥性肺炎」の温床である。
　「１０日に一回でも僕らが行って、きちんと清潔に出来たら、少なくても１０％誤嚥性肺炎の可能性が下がる。それを目指すんだ。」
と語っていた。本当にそうだと思う。これに甘えて職員が手抜きすることなく「恥ずかしくないようにきちんと磨こう」と思ってくれたらいいのだけど・・・。
　ところで帰りに父用の電動歯ブラシを勧められた。以前買ったものはあるのだが、お勧め商品はまるで品が違うという。さっそく大手電機店に行った。ちょっと目を疑った。１０５００円・・・。メーカー小売価格は１８４００円だった。私の電動歯ブラシが何本買えるだろう・・・。えいやっ！と購入した。キヨちゃんは
　「ぜ～ったい母ちゃんだったら買わない。」
と言ってたくせに、父が
　「歯がつるつるする。」
と言うと
　「母ちゃんの入れ歯も綺麗になるかな。」
と父のを狙ってる様子。気を付けなきゃ。
　さあ～て、口腔清潔、がんばらなきゃ！

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明石タコ検定様々・・・

　先日の「タコが大根を・・・」の話を調べたくて、ネットを探していたら「明石タコ検定」なんてタコに詳しそうな検定に行き着いた。駄目元で問い合わせしたら、丁寧にお返事をいただいたのでアップする。
　ぜひ、サイトを覗いていて欲しい。

すずしろ様

お問い合わせの件につきまして
ご報告させていただきます
当方ではわかりかねる内容でしたので
参考資料として下記サイトをお知らせいたします
どうやら伝説のようですが参考にしてください。


http://washimo-web.jp/Report/Mag-Imotako.htm
http://www.max.hi-ho.ne.jp/t-kitao/sub4sub05_octopas.htm
http://ajisime.web.fc2.com/txt/Hanasi4.htm

明石・タコ検定委員会

どうでしょう。おもしろいでしょう。

キヨちゃん新作

　今夜の夕飯です。付け合わせ見えるでしょうか？すだちに見せかけて・・・さあ、何でしょう？
　答えは後ほど。まったくキヨちゃんにはやられるわ。

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あ～の～な～あぁぁぁぁ！

　今日は予定のないお休みだ。まあ、予定がある日というのも、父の通院だったりキヨちゃんの買い物だったりなのだから、予定のない休みこそ私の休みだ。
　とはいえ、朝父の朝食があるので朝寝は出来ない。いつものように粥とみそ汁と牛乳を持っていった。今朝は熱も下がって気分が良さそうだった。食欲に期待が出来る。
　ところが持っていくと
　「父ちゃん、お粥嫌じゃ。パンが食べたい。」
と言った。
　「そう。ほんならちょっとだけ待ってな、用意するけん。」
そうは言ったものの、若干不安が横切る。確かに急にそう言い出す事もあるので、菓子パンを買ってはいたが、うちにはキヨちゃんがいるのだ。念のためにキヨちゃんに聞いてみる。
　「え～。父ちゃんゆうべ（夜中）いらんって言うたけん、母ちゃん食べた。」
案の定そういう答えが戻ってきた。
　「急いで買うてくるけん、待っとって。」
そう言い残し、髪もろくに梳かさずコンビニへ車を走らせた。
　こんな田舎でもちょっと走るとコンビニがあって助かる。とりあえず食べられそうなパンをチョイスして、急いで戻った。
　ところが、急いで部屋に行くと父はみそ汁半分と牛乳、そしてお粥を完食していたのだ。
　「へえぇ・・・？粥食べれたん？」
　「だって母ちゃんが食えとうるさいけん。」
結果オーライだ。食べてくれて嬉しいのだ。しかし、しかしである。何で私は走ったのだ？何でわずか数分を待てないのだ？
　「母ちゃん、うち買いに行くって言うたでえ！」
そう怒るとキヨちゃんは、こう開き直った。
　「あ～あ～。父ちゃんのせいで母ちゃんは怒られてばっかりじゃ。」
あ、あ、あの～あ～の～なあ！あなたのせいだと私は思うのだけど。
　どっぷりと疲れた私はそれからキヨちゃんと墓参りに行った。戻りは畑にキヨちゃんを残して急いで戻る。平熱ではあったが、だめ押しの点滴を予約する。
　それからかぼちゃと山芋をふかして羊羹を作った。父用のおやつである。お天気がいいので掃除して、トイレグッズやポータブルトイレ、尿器を消毒して天日干しした。拭き掃除・・・に到る前に、少し元気の出た父が歩き始めたので、しばし休憩。羊羹を一口食べる。結局それから見舞客や何やで拭き掃除はあきらめた。
　そのまま、９６歳になる父の姉に羊羹を差し入れる。喜んで食べているばあちゃんの爪が伸びていて、土いじりをしたらしい汚れが爪の中にあった。き、気になる・・・。結局我慢できずに爪切りして、手指浴した。
　昼食はそうめんを一口と牛乳。そして叔母が差し入れてくれたクリのお団子をひとつ食べた。ほどなく往診の医師が来て点滴開始。今私が点滴を抜き終えた。
　さて、これから拭き掃除をするか・・・。しかし、キヨちゃんにもキヨっさんにもやられるわ！特にキヨちゃんには・・・。

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タコと大根

　友人は高知県の「マンタに出会える町」出身である。つまり海があって山もある素敵な田舎である。
　私はその田舎に行ったことはない。そんな私に友人はいつもこう言っていた。
　「私の田舎はタコと大根が一緒に捕れる。」
私は初め、それを「タコと大根は料理の相性がよい。」とか「大根を使うとタコが柔らかくなる」という類の話だと思っていた。しかし、それでは「一緒に捕れる」の説明が付かない。
　次に「タコの旬と大根の旬が同じ」という意味だと思った。山育ちの私にはタコの収穫時期が分からない。
　すると彼女は平然とこんな事を言った。
　「違うちや。満月の夜にはタコが大根を抜きに来るがやき。それで一緒に捕れるが。」
・・・・。私はしばしの沈黙の後爆笑した。
　「そんなわけないやろ。」
すると彼女はムキになって真実だと言い張った。
　その後、これはネタとして方々で話した。デイサービスで話した時も大受けだった。タコが満月の夜に大根を抜きに来る。それを見計らって捕獲する・・・想像するだに笑える。
　ところがデイサービスに高知に住んでいたというあるおばあちゃんが来た日、事態は一変する。その日もこの話で大笑いしていたら、そのおばあちゃんは真面目にこう言った。
　「それはほんまじゃ。」
・・・？うそ？そしておばあちゃんはこう付け加えた。
　「タコは大根も抜くけど、かぼちゃも抜く。かぼちゃは重いけん、途中で捨てとる。大根は軽いけん、持って行くんじゃけど、そこを捕まえるんじゃ。」
　真相は分からないが、こう語る人がいた以上私は白旗を揚げるしかなかった。友人には
　「嘘つき呼ばわりして悪かった。」
と電話した。
　どなたか、真実を知る人いませんか？

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