「ん?……ワタシはこのアレグラント学園特殊部隊養成学校――生徒副隊長の野間だ」
「私はハヤ美です」
「ハヤ美?……ああそういえばそんな新入りが来ると教官から聞いていたか」
野間は、重そうな甲冑を軽々と着こなしている。そして左腕に、やはり重そうな兜を抱えていた。
「スゴイですね、女性なのに副隊長」
すると野間は全く心外といった表情をした。
「なにを言ってるんだ……貴様、何も知らないようだな……」
「えっ?」
「お前、死ぬぞ。早くここから出ろ」
切れ長の目からハヤ美に注がれる、哀れむような目線。ハヤ美は背筋がぞゾゾゾーッとした。それが野間の言葉に対する恐怖だったのか、野間の美しさ、強さに対する感動だったのかは判別ができなかった。
野間はハヤ美の方を振り返るような迷いを一度も見せることなく、後姿のままでハヤ美のいるその場所から見えなくなった。
*
ハヤ美はボーっとしていた。
私は知らないことが多すぎる。何の為にここに来たのか分からなくなってきた。
『庭園』のベンチに座って、しばらく空を眺めた。
恨めしいくらいの青空。いわゆる快晴。神様は私の気持ちとは同調してくれないらしい。
そんな時、空をケーキとティーカップが飛んでいた。
どうもお久しぶりですぅ~
転職したりで忙しく、ブログになかなか手が回りませんでした。
申し訳ないっす。
今回は、例の「ラノベ」用に書いたお話の続きであります。
一月に一話、「たいむりぃNEWS」という機関誌に連載させていただいております。
その第4話になりますね。
よろしくお願いしまっす。
「私はハヤ美です」
「ハヤ美?……ああそういえばそんな新入りが来ると教官から聞いていたか」
野間は、重そうな甲冑を軽々と着こなしている。そして左腕に、やはり重そうな兜を抱えていた。
「スゴイですね、女性なのに副隊長」
すると野間は全く心外といった表情をした。
「なにを言ってるんだ……貴様、何も知らないようだな……」
「えっ?」
「お前、死ぬぞ。早くここから出ろ」
切れ長の目からハヤ美に注がれる、哀れむような目線。ハヤ美は背筋がぞゾゾゾーッとした。それが野間の言葉に対する恐怖だったのか、野間の美しさ、強さに対する感動だったのかは判別ができなかった。
野間はハヤ美の方を振り返るような迷いを一度も見せることなく、後姿のままでハヤ美のいるその場所から見えなくなった。
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ハヤ美はボーっとしていた。
私は知らないことが多すぎる。何の為にここに来たのか分からなくなってきた。
『庭園』のベンチに座って、しばらく空を眺めた。
恨めしいくらいの青空。いわゆる快晴。神様は私の気持ちとは同調してくれないらしい。
そんな時、空をケーキとティーカップが飛んでいた。
どうもお久しぶりですぅ~
転職したりで忙しく、ブログになかなか手が回りませんでした。
申し訳ないっす。
今回は、例の「ラノベ」用に書いたお話の続きであります。
一月に一話、「たいむりぃNEWS」という機関誌に連載させていただいております。
その第4話になりますね。
よろしくお願いしまっす。