おっちーの鉛筆カミカミ

演劇モノづくり大好きおっちーのブログです
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『たいむりぃNEWS』用連載第4話

2010年09月05日 17時30分17秒 | 小説・短編つれづれ
「ん?……ワタシはこのアレグラント学園特殊部隊養成学校――生徒副隊長の野間だ」
「私はハヤ美です」
「ハヤ美?……ああそういえばそんな新入りが来ると教官から聞いていたか」
 野間は、重そうな甲冑を軽々と着こなしている。そして左腕に、やはり重そうな兜を抱えていた。
「スゴイですね、女性なのに副隊長」
 すると野間は全く心外といった表情をした。
「なにを言ってるんだ……貴様、何も知らないようだな……」
「えっ?」
「お前、死ぬぞ。早くここから出ろ」
 切れ長の目からハヤ美に注がれる、哀れむような目線。ハヤ美は背筋がぞゾゾゾーッとした。それが野間の言葉に対する恐怖だったのか、野間の美しさ、強さに対する感動だったのかは判別ができなかった。

 野間はハヤ美の方を振り返るような迷いを一度も見せることなく、後姿のままでハヤ美のいるその場所から見えなくなった。

      *

 ハヤ美はボーっとしていた。
 私は知らないことが多すぎる。何の為にここに来たのか分からなくなってきた。
 『庭園』のベンチに座って、しばらく空を眺めた。
 恨めしいくらいの青空。いわゆる快晴。神様は私の気持ちとは同調してくれないらしい。

 そんな時、空をケーキとティーカップが飛んでいた。




 どうもお久しぶりですぅ~

 転職したりで忙しく、ブログになかなか手が回りませんでした。
 申し訳ないっす。

 今回は、例の「ラノベ」用に書いたお話の続きであります。

 一月に一話、「たいむりぃNEWS」という機関誌に連載させていただいております。
 その第4話になりますね。

 よろしくお願いしまっす。