おっちーの鉛筆カミカミ

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舞台照明への、おっちー的考察(3)

2011年11月06日 23時42分56秒 | 演劇・舞台照明
 皆様お元気でしょうか。
 ひさっびさに更新です。
 しかもサキシュの続きではなく、今回は照明のお話なのです。 
 以前連載していて、ほうっぽりっぱなしになっていた、「舞台照明への考察」今更続きを書いてみる気になってしまいました汗。

 さて、舞台照明を作る際に、光の乱反射・ハレーションというのは考えなければならない大きな要素になります。
 前2回の連載の中で例に挙げてきた、「窓のある部屋の中における、『光のデッサン』」も、そのハレーションを計算に入れなければ完成することはありません。

 究極的に言ってしまうと、ハレーションというのは、光源からの光がいろんなものに当たって乱反射する光のことですから、今回の例の場所での光を再現するためには、光源を忠実に再現し、かつ部屋の調度品等を完全に再現すれば、ハレーションもうまい具合に生まれて、ちょうどよく再現されるはずだったりします。

 けれども、舞台照明においては、「ハレーション」を「再現」することはもう一つの大きな役割を持ちます。
 それは、観客の本当に見たい役者の顔や、姿、舞台装置をよく見えるようにするという役割です。

 「光のデッサン」で忠実に再現した光では、役者の表情に影ができたり、見たいところが薄暗かったり、お客様にとってストレスの掛かる光の当たり具合になることが実に多くなります。

 そのために、舞台照明を作る際には、シーリング・フロントサイド・トップ・サイドスポット等々の置く場所・光の向きの異なる光源を使って、一番基本となる「地明かり」というものを作っておきます。

 ここからは私の考え方になりますが、その地明かりに、何かしらの効果的な照明を加えて、そのシーンの舞台照明の雰囲気を形作ります。
 現実的には、光のデッサンで基となった光の構成は、努力はしますが、うまく再現できることは珍しいです。
 それは何故かというと、ライトの数には限りがあり、舞台で作らなければならないシーンは多いからです。

 今日はここまで。
 次回は(いつになるかわかりませんが)、照明で使う色の性質についてか、地明かりの作り方・コツについて書けたらいいな、と思っています。
 よろしくお願いします。
 ではでは~