便秘じゃありません。
今日は、書きたいと思う事がない。それなら記事アップしなきゃいいじゃんって、それもどっか憚る。しかし無理矢理にでも、何でもいいから書こうとすると、ろくな内容にならないと分かっている。
さて、どうしよう。こういう時が、腕の見せ所なワケです。
昔々、ある処に、
昔話を始めてどうしよってんだ。
今度の選挙にはろくな候補者が
ピーピーピー!!そういう内容は、自粛しましょう!!!
最近少し体調の波が整ってきた。
お、いい感じ。
その原因と思われるのは、内面の変化はもちろんだが、水分を無理せず摂取しようと心掛けていることも、その中に入っているような気がする。
へえ、そうなんだ。
やはり、自身の内外にアンテナを張り、バランスを取りながら、時に大胆にもその行動を決定していくのは、生活する上で大切な技術である。
ほお。じゃあ、少し乗ってきたところで、小説でもいってみようかな。
*
わたしのこと(二)
窓の外では、厚い雲を割って、太陽の光が差し込んできている。場所は、先の病院である。ロビーにいる。二人、長椅子に並んで座っている。
これからわたしの話を始めるところだった。長い話になる。とても一日では終わらない。なぜわたしはこんな面倒な作業を始めようとしたか。わたしという物語を、わたし以外の誰かに憶えていて欲しかった。それが、いちばんの理由であった。では、始めよう。長い仕事を。いや、仕事と呼ぶのはやめよう。ただ、話をするだけだ。恋人と、少し長い話をするだけだ。
「どこまで話したっけ? あ、俺が、母の実家の近くの病院で生まれたってところからだったかな」
「そうだね」
「それで、固有名詞は、イニシャルで統一することになったんだよな。この話が本になって有名になった時に、迷惑を被る人が現れないように」
「うん、その通りだね」
「はい。じゃあ続き。その病院は、今、俺が住んでる自宅から、電車とバスを乗り継いで、一時間とかからない場所にあった。ちなみに俺のお祖父ちゃんが亡くなったのも、この病院だった」
「そうなんだ」
「うん。母方のお祖父ちゃんが亡くなって、俺の母親は、自宅に、お祖母ちゃんを迎え入れた。そのままだと、お祖母ちゃんは独居老人になっちゃうからね」
「優しいね」
「その事件は、俺の幼少時代に大きな、とても大きな変化を与えることになったんだ。まあ、その話はまた別の機会にしよう。今は、俺の生まれた時の話」
そこで、わたしは鞄の中に入っていたペットボトルから、水分を口に含んだ。口内に潤いを与え、更にいくらかの水分を飲み下すことで、体内の水分を補給する。すると彼女が、わたしの持っていたボトルを奪い、その中のものを飲んだ。
「ありがと」
「おう」
彼女はわたしにボトルを戻すと、そっぽを向いた。何を見ているのか気になっているわたしの心を見透かしたように、チラリとわたしを一瞥すると目の光だけで笑った。わたしはドキリとした。もうこの娘と何年間も一緒にいるのに、彼女はわたしと一定の距離を保ち続ける。だから、わたしの不安は消えない。もっと恋人同士は、一緒に成れないものなんだろうか。もっとわたしは、幸せになりたい。
わたしは気を取り直して、話を続けることにした。
今日は、書きたいと思う事がない。それなら記事アップしなきゃいいじゃんって、それもどっか憚る。しかし無理矢理にでも、何でもいいから書こうとすると、ろくな内容にならないと分かっている。
さて、どうしよう。こういう時が、腕の見せ所なワケです。
昔々、ある処に、
昔話を始めてどうしよってんだ。
今度の選挙にはろくな候補者が
ピーピーピー!!そういう内容は、自粛しましょう!!!
最近少し体調の波が整ってきた。
お、いい感じ。
その原因と思われるのは、内面の変化はもちろんだが、水分を無理せず摂取しようと心掛けていることも、その中に入っているような気がする。
へえ、そうなんだ。
やはり、自身の内外にアンテナを張り、バランスを取りながら、時に大胆にもその行動を決定していくのは、生活する上で大切な技術である。
ほお。じゃあ、少し乗ってきたところで、小説でもいってみようかな。
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わたしのこと(二)
窓の外では、厚い雲を割って、太陽の光が差し込んできている。場所は、先の病院である。ロビーにいる。二人、長椅子に並んで座っている。
これからわたしの話を始めるところだった。長い話になる。とても一日では終わらない。なぜわたしはこんな面倒な作業を始めようとしたか。わたしという物語を、わたし以外の誰かに憶えていて欲しかった。それが、いちばんの理由であった。では、始めよう。長い仕事を。いや、仕事と呼ぶのはやめよう。ただ、話をするだけだ。恋人と、少し長い話をするだけだ。
「どこまで話したっけ? あ、俺が、母の実家の近くの病院で生まれたってところからだったかな」
「そうだね」
「それで、固有名詞は、イニシャルで統一することになったんだよな。この話が本になって有名になった時に、迷惑を被る人が現れないように」
「うん、その通りだね」
「はい。じゃあ続き。その病院は、今、俺が住んでる自宅から、電車とバスを乗り継いで、一時間とかからない場所にあった。ちなみに俺のお祖父ちゃんが亡くなったのも、この病院だった」
「そうなんだ」
「うん。母方のお祖父ちゃんが亡くなって、俺の母親は、自宅に、お祖母ちゃんを迎え入れた。そのままだと、お祖母ちゃんは独居老人になっちゃうからね」
「優しいね」
「その事件は、俺の幼少時代に大きな、とても大きな変化を与えることになったんだ。まあ、その話はまた別の機会にしよう。今は、俺の生まれた時の話」
そこで、わたしは鞄の中に入っていたペットボトルから、水分を口に含んだ。口内に潤いを与え、更にいくらかの水分を飲み下すことで、体内の水分を補給する。すると彼女が、わたしの持っていたボトルを奪い、その中のものを飲んだ。
「ありがと」
「おう」
彼女はわたしにボトルを戻すと、そっぽを向いた。何を見ているのか気になっているわたしの心を見透かしたように、チラリとわたしを一瞥すると目の光だけで笑った。わたしはドキリとした。もうこの娘と何年間も一緒にいるのに、彼女はわたしと一定の距離を保ち続ける。だから、わたしの不安は消えない。もっと恋人同士は、一緒に成れないものなんだろうか。もっとわたしは、幸せになりたい。
わたしは気を取り直して、話を続けることにした。