定年退職後も何かと以前勤務してた会社に顔を出す人間がいる、
そんな定年退職者の悲哀を描いたジャックニコルソン主演のア
メリカ映画「アバウト・シュミット」の主人公がまさにそうだ。
会社中心の生活リズムが染みついて退職した途端に喪失感から
脱皮できない、かつての同僚が歓迎してくれると思った会社に
立ち寄ったが職場の人間は忙しくて相手をしてくれない。
日本の会社でもよくあることだ、私が知ってる定年退職した先
輩が、かつての部下社員と麻雀をしたい、飲みに行きたいと退
社時間を見計らって顔を出す、会えばかつての自慢話、不遜な
態度、部下にとっては迷惑な話である。
自分のいまの立場そしてただの老人であることを忘れてる、過
去の立場に恋々としていることに気がついてない、やはり退職
したら、未練を残さない、後ろ髪をひかれようと振り返らない、
やはり引き際は大切だと思う。