TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Service Dogの攻撃性

2003-11-24 10:10:16 | インポート
Service Dogの攻撃性に関しては、今まで語ることはタブー視されてきた。

盲導犬・介助犬など人のために働く福祉関係の犬は、マスコミその他により
必要以上に美化されたイメージでくるまれている。それは警察犬やSARなど
他の働く犬も同様で、まるで彼らが犬であって犬でないような、神格化した
存在であるかのように描写されることが多い。

もちろん、彼らは厳しい訓練を受けている。
だが、犬は犬であり、犬であるために起きる問題行動は、働く犬においても
散見される。それを正直に認め、問題解決に向けての努力がはらわれるように
なってきたことは(北米での話だが)、とても良いことだと思う。

Service Dogにおいては、仕事の性質上、攻撃性は深刻な問題だ。
障害者であるハンドラーは、犬の攻撃性が表面化した場合、事故を防止することは
身体的に不可能または非常に困難であるからだ。また、Service Dogの供給が
需要においつかない現状では、犬に問題があるからといって代替犬を要求する
ことは、なかなかできない相談だ。そして悩み迷っているうちに問題が深刻化する。

攻撃性は、想像を絶するストレス下にあるService Dogにとっていわばストレス
発散の一手段だ。そこまで神経をすり減らす前に彼らに休暇を与え、ふつうの
犬としての社会化を経験させる試みは、まことに道理にかなっていると思う。


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