TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

パパTABI

2010-09-03 15:08:02 | インポート
子ウサギたちは、巣から時々出て庭をうろうろするようになった。

まだ遠くには行かないが、もう母乳をもらえないので自分達で食べ物を
探しているのだろう。うちの庭には、柔らかい芝やクローバーなどがたくさん
あるから、食べ物には事欠かない。

TABIはそんな子ウサギたちを見守るのが自分の役目と心得ているようで、
庭で一日中ウサギを探しまわっている。赤ん坊のころから目にしているので、
父性本能を刺激するのだろうか。ウサギも、とくに逃げるでもなく、そばに
いてじっとしている。

巣の中にいるウサギと外にいるのと点検すると、一匹足りない。
まだ小さいのでフェンスを越えて外に出るとは考えられないので、その子は
残念ながら野生動物の餌食になった可能性がある。この辺は、夜はアライグマ
とかスカンクが出没するから、小さい小さい子ウサギは彼らの餌にちょうどいい。

かわいそうだが、野生というものはそういうものだ。
第一、ウサギはすごい勢いで繁殖するので、全部生き残ったら大変だ。

しかしたいしたもので、巣を見ると改造してある。自分が大きくなって手狭に
なったので、より深く穴を掘り四方を広げて住みやすくしている。まだ生まれて
十日ほどなのに、たいしたものである。

夫は、家庭菜園のレタスを巣のそばに置いてあげたらしい。
子ウサギたちは、見つけて食べるだろうか。明日のお楽しみ。


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ポリシーというもの

2010-09-03 14:56:16 | インポート
夏休みが終わり、セラピードッグ活動が今日からまた始まる。

コーディネーターからのメールで、訪問先の施設のうち何軒かが今年から
新しいポリシーを打ち出してきたので、従って欲しいとのこと。

「セラピー活動に参加する犬は全て、毎年獣医による健康診断書を提出する
こと。その内容によっては、施設は犬の入館を拒否する」

添付された書類を見ると、予防接種、フィラリヤ予防、寄生虫駆除など
ありとあらゆる検査の記録を提出するようになっている。施設は老人ホーム
など体の抵抗力の弱った人々のいる場所が含まれるため、セラピードッグが
病原菌を持ち込むのを恐れるのは理解できる。しかし、逆に言うと病院では
院内感染の恐れが常にあるし、ハンドラーや犬が病気をもらってしまうこと
だってあるのだ。それをいちいち気にしていたら、セラピー活動なんて
できるわけがない。

おまけに、「生食をしている犬の入館を拒否する」という項目もある。

これを見て、思い出したのは七、八年前に入っていたセラピードッグのリスト
で、同じことが問題になったこと。やはり突然、訪問先の施設から健康診断書
の提出を求められ、しかも「生食の犬はダメ」と言われ、かなりのハンドラー
が立腹していた。

「セラピー活動は尊いことだが、活動を続けるためにうちの犬にドライフード
を食べさせたり必要ないワクチンを打ったりすることはできない。残念だが
引退する」と、涙ながらに活動を去ったハンドラーが後を絶たなかった。

全くそのとおりだ。
私達は完全なボランティアで、ガソリン代も自腹で活動のために遠くまで
出かけていく。老人達や患者達、子供たちは犬が来るのを楽しみにしている
からだ。それなのに、健康診断書の提出?いくらかかると思ってるのか?
五年前にアメリカ転勤のため獣医に書いてもらったのは、簡単な検査を含め
て三百ドル以上だった。これを毎年、払えというのか?うちは一頭だから
いいが、何頭もセラピー活動に参加させている人だっている。

ポリシーと言えば聞こえがいいが、結局「セラピー犬はもう来なくていい」
と言っているのと同じである。それならそうと正直に断ればいいのに。
まわりくどい言い方をするのは、何も日本人だけではないのである。


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