TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

初対面

2010-09-17 11:54:48 | インポート
新しい主治医と、ご対面。

こちらに引っ越してから、十四ヶ月目にやっとかなった対面である。
予約にこぎつけたのは九ヶ月前だが、その三ヵ月後、なんと予約の日になって
なぜか急に高熱を出し、目眩がして一人で歩くこともできなかったため
予約をキャンセルせざるを得なかった。病気のため医師の予約を取り消す、と
いうのは変な話だが、初めて主治医に会う日はmeet & greetだけ。これまでの
病歴や家族・親戚の病歴、薬などのアレルギー、過去の各種検査の結果、
先任地での主治医からのカルテの記録を確認したりと、膨大なペーパーワーク
とインタビューで終わってしまう。診察の予約は、また新たにとらなければ
ならないのだ。

ということで前回はキャンセルに終わり、半年の待ち時間を経てやっと主治医
に無事会うことができた。主治医を持たないと専門医にかかれず、検査の
予約もとれないカナダでは、これは重要事項だ。

映画「Sicko」では理想的と語られているカナダの医療だが、実際にはカナダ
の医師は金の儲かるアメリカへ流れてしまうため慢性的な医師不足が深刻化し
ている。病気になっても医師の予約がとれないし、新患をとらない医師が多い
ため、主治医探しは一苦労である。その不足を補うため、海外(おもに後進国)
から医師を優先的に移民させているが、まだ追いつかない。

うちのような転勤族は引越しのたびに主治医探しが大仕事だし、周囲にはもう
主治医を持つことをあきらめて、いざという時にはウォークイン・クリニック
で間に合わせている人や、医師のかわりにNPを使っている人もいる。
主治医がいたって、診察や検査の予約は何ヶ月も先なのだ。

ところでこの新しいセンセイ、若い女医で頼りないが、とりあえずは彼女で
間に合わすしかない。注射がヘタクソ!今日のは破傷風だったが、こんなに
痛い思いをしたことはない。ぜひ、他の患者で充分に練習を積んで欲しい。