狼の純情

「おしどり夫婦」という言葉があるが、狼もまた生涯添い遂げるという。

狼の研究をしている人から聞く話は、本当におもしろい。私も２０年若かったら
大学で動物学をとって、僻地で狼研究をしてみたいなと思う。

狼は群れで生活するが、繁殖をするのはアルファ雄とアルファ雌だけ。
その他下々はたとえ成熟していても子をなすことは許されない。野生では
バンバン繁殖して子を育てるほど食物が潤沢にないからだ。といっても、
そう物事は教科書的に運ぶわけでなく、若く野心的な雄狼は明智光秀のように
虎視眈々と天下を狙っている。アルファ雄の隙を見てはアルファ雌に色目を
使ったり、また若い雄によろめくアルファ雌もいるのだという。それが終に
アルファ雄にバレ…みたいな、昼メロよりおもしろい展開に夢中になる研究者
も多いとか。

ある時、とても仲の良いつがいがいたが、不運にも雄は狩りの怪我かなんかが
もとで死んでしまった。雌の嘆きようといったら、傍で見ているものも思わず
涙をさそわれるほど。ほどなくして若い雄がアルファとなり、この喪に服す
未亡人に接近。喪服の未亡人といえばAVで人気のジャンルだが、狼にもやはり
夫を亡くしたばかりの雌は色っぽく映るのか、猛烈なアタックが続いた。
AVの未亡人は「およしになって」と口では言いつつ簡単に足を開くが、この
雌狼は頑として受け付けず、牙をむいて雄を撃退。結局、彼女は若い雌にアルファ
の地位を譲り、引退雌として余生を過ごしたという。

昔、武家の奥方は夫の死に際し髪を切り、「二夫にまみえず」の心意気を
示した。狼の雌にも、こんな純情路線をいくものがいるのだ。
それだけ夫を愛していたのね。

今年は春から

縁起が良いかも。

今年のアジリティ初めは、USDAA競技会。
夫のアイスホッケーと仕事が重なり、スタンダードの一走しか出られなかった
が、クリーンランしてQ。あと一個でタイトルだ。

TABIの走るクラスでQしたのは二頭だけ。OMARはタイムは良かったのに、オフコース
をとってしまった。マップで見たときはそれほどでもなかったのに、実際には
トラップが多くスピードよりも確実性が試されるコースだった。
TABIちゃん、たいへんよくできました！

Snow Day

積雪量の記録更新か。

朝起きたら、外は真っ白。
といっても、このくらいの雪はカナダでは冬は日常だが。
しかしこちらは案の定、学校は休みだし店も閉まっている。夫も、電話連絡で
今日は職場が閉鎖になったことを知った。来冬からは彼はもっと責任の重い
役職につくので、鑓が降ろうとどうしようと出勤しなければならないし、一度
出たらいつ帰宅できるかわからない。ま、今のうちに休めるときに休んでおいた
ほうがいい。

TABIはいつもどおり、「犬は喜び庭駆け回り」で雪まみれ。
全くあいかわらず元気である。

元気といえば、だ。
ネット上でReal Ageテストをやってみた。実際の年齢と体年齢がどれだけ違うか、
をテストするものだ。結果は、私は実年齢より９歳若いのだそうだ。ふ?ん。
しかも、「もう少し体重を増やしたほうが良い」だってよ。余計なお世話！
やっぱ百貫デブの国アメリカのテストだからな。日本で体脂肪測定やったときは
「健康体」って出たもの。アメリカ人と一緒にされた日にゃ。

思いがけなく

年末休暇や天候不順で止まっていた配達が、平常にもどった様子。

あちこちからたくさんの便りをいただく。
東京の友人からは「クリスマスには間に合わないだろうけど、お年賀に」
とかわいいカレンダー。毎月購読している雑誌類も、しばらく遅れていたが
どどっと一度に届いた。注文してあったアクセサリーも、やっと。
遠くの友人たちからグリーティングカードも。
そして、ボランティアのお仕事でご一緒した方々から素敵な贈り物。

雪遊びのあと暖炉のそばでスヤスヤ眠る犬を横に、夫とそれぞれの便りを
開けていく。遠く離れていても、私たちを心にかけている人々がいるというのは
なんと幸せなことだろう。今年もみなさんにとって良い年になりますように。

今年の抱負

<b><font size=5 color="#ff0000">探しものは必ず見つける</font></b>