「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽放送予定 2016.05.24号(ファミ劇、金八にお引越し)

2016-05-24 07:08:27 | 放送予定
 スペシャル・・・・いい響きですよね。
太陽が放送開始した頃は単発の特別番組ぐらいで(七人の刑事も単発扱い)、連続ドラマでのスペシャルはABCの東京メグレ警部シリーズの1話が拡大2時間スペシャルぐらいだったそうです。
70年代までは、時間枠ごとのスポンサー定着度が高く、連続モノのSPはいわば他人の敷地を借りるということになってしまうので、なかなか実現しなかったようです。
ただ、プロ野球のナイターが入る枠は比較的自由だったようですが、そういうところにあまりドラマは放送していなかった印象があります。
80年代に入ると、テレ朝やフジなどで単発含めたスペシャルものが多くなっていきます。
81年1月には必殺と暴れはっちゃくの1時間半SPなどテレ朝が連続モノSPを連発、ドラマスペシャルがブームみたいになっていきますが、当時の連続モノはただでさえ撮影スケジュールが今よりタイトなのにスペシャルなど作っている余裕はなかったはずです。
なので、30分延長が精いっぱいという感じだったと思いますが、82年4月にはGメン最終回2時間スペシャルが放送され驚いたものです。
そして、我らがゴリさん卒業の#525。
ゴリさんの功績を讃えて1時間半のスぺシャル放送になりましたが、当時は画期的でした。
特に日テレは時間枠に対するスポンサーの定着度が高く、さらに金曜については前年までナイターを放送していませんでしたから、ガチガチの編成だったところに、カックラキンの枠を借りての放送だったので、凄いなぁと思いました。
ただ、これもナイター参入でそれまでよりは編成しやすくなっていたことは確かじゃないかと思います。
その後、太陽は10月のスペシャルが定番になり、84年10月には2時間スペシャル、85年には加えて4月にも、86年はさらに加えて1月にスペシャルを放送することになっていきます。
ただし、これもナイターなどの休止があったからこそ、休止分をスペシャル制作に転換できたという事ですので、実際には2時間スペシャルは通常枠の前後編のドッキングと考えてもいいかと思います。
昔は老舗ドラマぐらいがスペシャルを打てたのですが、今ではなんでもスペシャル・・・・有難味が無いよなぁ・・・。

 さて、向う一週間の太陽放送。

【CS】

▼ファミ劇HDリマスタ テキサス&ボン編 再放送
200回記念の一環、スペシャルゲストを迎えた2編です。

第203話 51.06.04 鳩時計 (テキサス)大村崑/中江真司 高橋芳樹


ちょっと毛色の変わった作品と思いきや、現代にも通じる「古いもの」と「新しいもの」との人間のせめぎ合いを描く好編です。

自首癖の常連、時計屋のロクさんがまた一係にやってきた時、爆破予告電話が。
すぐさま現場に直行したテキサスは爆弾を解体するものの、爆薬はダミーだった。
そして第二の予告が入り、小屋が小爆発、テキサスは近くにいた子供を救う。

その爆破事件の犯人としてロクさんが自首してきた・・・。
長年、七曲署の中庭にあった大時計を修理してきたロクさんは、その時計が署長命令で新しい時計に更新されてから自首癖が酷くなっていたが・・・。

修理すれば生きる時計や古くなった時計をただ捨てることに憤りを覚えていたロクさん、そしてその気持ちを理解してロクさんに温かい眼差しをおくるテキサスを描きます。
スペシャルゲストに大村崑さんを迎え、テキサス・ボン編らしいトリックや意外性も愉しめる特別編的な感じ仕上がっています。


第204話 51.06.11 厭な奴 (ゴリさん)伊藤雄之助/幸野直樹 倉野章子

資産家が自宅で殺害され、金が奪われる。
身内は皆無のようであったが、高飛車な態度の甥が現れ、早くも遺産相続のこと口にする。
その甥を怪しむゴリさんたちは、彼にアリバイを訊くと、犯行時間にはある男と夜釣りをしていたという。
その男、津川は守衛で子沢山の実直で悪い噂の微塵もない「善良な市民」だった。
莫大な遺産を相続することになる見込みの甥の計画は見え透いているものの、一発勝負をかけるために人生を賭けた津川の必死さにはさすがのゴリさんたちも敵わない気迫が・・・。
しかし計画は意外な盲点から砂のように崩れ去る・・・・。

木下亮監督が#202に続き久々の登板、平凡に地道に生きてきてすべてを賭ける男に特別出演の伊藤雄之助氏という、何となく太陽というよりはホームズ的な感じの雰囲気が漂う感じです。
伊藤氏、さすが名優という貫禄の演技が見どころでありますが、本題の「厭な奴」=甥役の幸野氏もイラつきますが(^_^;)完璧に役を演じておられます。



▼ファミ劇HDリマスタ 初放送 ボギー編(後期突入)

とうとう金曜八時にお引越しです。

新体制の一係もなかなか味わい深くなったと感じた2編です。トシさん主演が続きます。

第542話 58.02.04 芝浜 (山さん)鹿内孝 早乙女愛 原泉  


山さんが妻を殺した医師の敷いたトリックを打破する#542「芝浜」

ある医師の妻が自宅で殺される、傍らには手間のかかった食事と花が飾られていた。
その状況から医師を疑う山さんだったものの、医師にはアリバイがあった。
そのアリバイは看護婦と共に老婆の治療に当たっており、老婆もハッキリ時間を証言したが、それが落語の「芝浜」の放送が基だった・・・。

実はフェミニストな山さんが特に嫌う「妻殺し」を実は非常に燃えていながら、静かに解決していきます。
ラガーが実は落語に詳しいという事が判明するオマケもあったりします。
実は隠れファン(^_^;)が多い作品だったりします。


第543話 58.02.11 すりへった靴 (トシさん)竜崎勝 矢田稔 一柳みる 

これからトシさん家族を描写していくことになる金子裕さんの初トシさん主演執筆作。
(というよりも金子さんご自身の太陽初参加作ですね。)

友人の元刑事が妻殺し!?その男を複雑な気持ちで追うトシさん・・・・#543「すりへった靴」

昔の同僚で刑事稼業を辞めた島田と久々に酒を酌み交わすトシさんだったが、島田はトシさんの警察手帳を持ち去って消えた。
しかも、その島田の蒸発した妻が死体で発見され、島田らしき男が現場付近で目撃されていた。  
当然島田に殺人容疑かかけられるものの、事件には拳銃密造組織が関わってた・・・・。
妻に何もしてやれなかった島田は妻の遺志を継いで組織を追及する。

タイミングがそうであればトシさんが島田になっていたかもしれない、これからもそうなるかもしれないという考えを巡らせながら、友人である島田を救うため汗をかくトシさん。
刑事という職業を家庭からの逃げ場として無意識に考えていた自分たちを振り返える感覚は、刑事という職業以外にも思い当たりそうな「男の痛いところ」を今回は物語ります。
竜崎勝氏(元フジテレビアナのアヤパン氏の父上)のいぶし銀の好演も見ものです。




5/26(木)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#203 鳩時計
ファミリー劇場HD(CS)

5/26(木)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#204 厭な奴
ファミリー劇場HD(CS)

5/27(金)
6:30~7:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#540 北の女
ファミリー劇場HD(CS)

5/27(金)
7:30~8:30
太陽にほえろ!HDリマスター版#541 からくり
ファミリー劇場HD(CS)

5/27(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#542 芝浜
ファミリー劇場HD(CS)

5/27(金)
21:00~22:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#543 すりへった靴
ファミリー劇場HD(CS)




【地上波】

ショーケンさんとダウンダウンが酒を酌み交わす?どうなるんでしょう(^_^;)

5/27(金)
19:57~20:54
ダウンタウンなう

フジテレビ系(地上波)
萩原健一登場!伝説の俳優が波瀾万丈の半生を語る★ダウンタウン&坂上と青山で〈本音でハシゴ酒〉★『太陽にほえろ!』&『傷だらけの天使』&『極道の妻たち』秘蔵映像も


▼テレ玉 テキサス編

鮫やんの転機、というかどん底不幸最終章・・・。

第156話 50.07.11 刑事狂乱 (テキサス・鮫やん)五十嵐淳子 山口暁 林理絵


かつて、自分の身代わりで部下の青木刑事を死なせてしまったことをいまだに思い悩み、精神状態があまり安定していない城北署の鮫島警部補(通称サメ)。
その死んだ青木刑事の婚約者・律子がたまたま行ったアーチュリー場で知り合ったのがなんとテキサスだった。
律子が他人の空似とはいえ、あまりにも青木にそっくりすぎるテキサスに惹かれたのも無理のないことだと、二人を一緒にさせなければと奮起した鮫さんは、テキサスと一晩飲み明かし意気投合する。
そのころ、律子はすでに別れ話を切り出していたアーチュリー場の指導員の尾崎がテキサスのことで脅された挙句、せっぱつまって殺してしまった・・・。
思いつめた律子は、鮫さんに相談を持ち掛けた。
自首するという彼女を押し止めた鮫さんは、あろうことか尾崎のマンションに忍び込んで証拠の隠滅をはかった上、律子を郊外の廃屋にかくまい、罪をかぶってしまう。
鮫さんを逮捕したボスたちは、昔馴染みでしかも刑事である鮫さんを攻めあぐねて大いに困惑するが、一計を案じる。
取り調べ室に入ってきたテキサスがむき出しの拳銃をホルスターに突っ込んでいたのを鮫さんが抜き取って脱走したのは、その直後だった・・・・。

鮫さんが一係に関わると悲劇ばかりになるシリーズ(^_^;)の究極最終版です・・・。
ろくなことが無いとは言いつつも、刑事の仕事をやってきた鮫さんがとうとう辞職します。
登場前回の#89の続編という趣ななら、その時テスト出演した勝野さんの青木刑事をうまく活かしているところも見どころですが、可憐な五十嵐淳子さん、さらに精神状態が尋常ではない鮫さんも見どころです(^_^;)。
しかし、悪いことばかりではなく、盟友のボス、親友の殿下に続いて、今回はよき後輩であるテキサスを得るというおまけもあったりしますが、やっぱり「鮫ファン」には辛い作品かも知れません。


▼チバテレ・ボン単独編

残念ながら、お休みです。



▼とちぎテレビ・テキサス&ボン編

長さんの同期で本庁の敏腕刑事に成田三樹夫さんをスペシャルゲストに迎えた、いぶし銀競演は見ものです。

第193話 51.03.26 二人の刑事 (長さん)成田三樹夫/工藤堅太郎 川崎あかね 


タクシー強盗殺人に、本庁の沢村刑事が出張ってきた。
長さんと沢村は同期で、一緒にラグビーに勤しんだ仲だが、沢村は敏腕刑事として名が通っている。
沢村は過去にタクシー強盗で2度逮捕し出所したての黒井を証拠がないのにホシと決めつけ、手段を選ばず様々な手で黒井を追及していく・・・・
一方、一係は黒井が真面目に働いていたことと手口が違うことに注目し捜査をする。
そして、沢村は黒井を別件で逮捕しようとして、怪我をさせてしまう。
長さんは、沢村と一係の間で板挟みになり・・・。

カミソリのような沢村刑事を成田三樹夫さんが好演、長さんとの対比が絶妙です。
また、黒井には成田さんと「土曜日の虎」でコンビを組んだ工藤堅太郎さんという布陣です。




5/26(木)
20:00~20:55
太陽にほえろ!
テレ玉(地上波)
「刑事狂乱」

5/29(日)
21:15~22:10
太陽にほえろ! ボン刑事編 第193話 二人の刑事
とちぎテレビ(地上波)


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