「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

アーカイヴ 太陽放送 2018.4.27

2018-05-06 18:38:53 | 放送予定
4月27日に書けなかった、太陽放送のアーカイヴです。



【C S】


▼ファミリー劇場 PART2 =初放送=


4/27(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!PART2 HDリマスター版#3
ファミリー劇場HD(CS)
第3話(通算721話) 61.12.12 老犬ムク (DJ・マイコン)下塚誠 杉山とく子 三谷昇 奥村公延 

DJは非番の日に古着屋でコートを買い着ていると、老犬がびたりと付きアパートまで付いてきた。ところがその老犬はガラクタを集めるのが習性で大家に見咎められてしまった。
そこでDJは篁に老犬の飼い主を捜す為に休暇を願い出たところ、ドックたちにまた休暇かと反対されるが、篁は快く承諾しさらに公務として捜す事を許可した。当の老犬はかなり衰弱しており、背中に打撲傷も負っていた。行き所の無い老犬を七曲署の中庭で飼うことになった。
そんな時、ドックがDJの古コートを眺めていると、ポケットから地図が描いてある紙切れを発見、宝の地図だと盛り上がるDJだったが、長さんがその地図を富士見公園だと指摘、DJとマイコンが地図に示されている「×」印の箇所を調べてみたところ、そこからダイヤ等貴金属が入った小袋を発見、それは先日他の管内で盗まれたものだった。
早速DJたちは古着屋でコートの出所を追及、店の主人の案内で河原のバラック小屋にたどり着く。その小屋には家主の姿は無く、血痕と血の付いたハンカチが発見された。
小屋の主は老人で、廃品回収を生業にしていたようで、老犬はその老人に飼われていた「ムク」だった。
また、小屋から発見された血痕とハンカチの血は別人のもので、宝石強盗が発生した時期のものと判明、一係では老人が宝石強盗に殺された疑いが濃いと捜査を開始した。
どうやらムクが強盗犯の山分け相談の場から宝石の入った小袋をガラクタ集めの習性で持って帰り、その後犯人たちは飼い主である老人を突き止めたが、老人が宝石の隠し場所を言わなかった為に殺されたのだと見られた。
DJとマイコンはムクと共に老人の行方を追ったが、とうとうムクが老人の遺体を発見したが・・・・。

太陽中毒者であるほど、この作品を支持する向きが多いという不思議な作品。
PART2に入りあまり目立つことが無かったマミーやマイコンが活躍する部分もありますが、久々の犬シリーズという題材の中で、甘辛な部分と、犬を主人公に据えた部分、適度な遊び、篁係長の素顔、DJの活発な活動などと、久々にほっこりする内容が加味されているなどで、「オサム作品」とは違った太陽らしい魅力がある作品です。
特に老犬ムクを演じた力丸の枯れた演技は素晴らしく、それも相まって、激動過ぎた1986年の太陽作品の中で一服の清涼剤となっている部分があります。


4/27(金)
21:00~22:00
太陽にほえろ!PART2 HDリマスター版#4
ファミリー劇場HD(CS)
第4話(通算722話) 61.12.19 俺は殺された (ブルース)佐藤仁哉 江角英明 安原義人

信用金庫が強盗に襲われ、現金を奪って逃走した。
現場に急行しようとした一係に、暴力団・響組の坂井が毒を飲まされたのでその犯人を挙げてほしいとブルースに依頼しにやってきたが、ブルースは冷たく追い返した。実は坂井はブルースの為に情報屋をしていたが、彼の情報がガセばかりで、ブルースは坂井のことを信用していなかった。
強盗を追跡するブルースのもとに坂井が刃物を持って暴れたとの報せが入り、坂井のもとに駆け付けたが、坂井は自分で犯人探しを始めていて、疑いのある相手に片っ端から当たっていた。その場を収めたブルースだったが、坂井をそのままにも出来ず、彼から事情を訊くと、飲まされた毒物はリシコンという遅効性で解毒困難な猛毒だといい、さらに犯人も服毒時に泥酔していたため覚えていないという。既に余命いくばくもないと決め込んだ坂井は入院を拒否し犯人探しに専念したいと言ったが、ブルースは強引に病院へ入院させたが、病院でも結果が出るのに時間がかかるためハッキリしたことは云えないまでも、リシコンを服毒したと同じような病状が認められるとのことだった。
どうしても坂井は入院を嫌がり、ブルースは係長の許可を得て、坂井に恨みを抱く人間を捜査したが、坂井の悪事が露見するばかりか、ひき逃げ犯を逮捕するという副産物を生み出したが、何れも坂井に服毒させた犯人ではなかった。
一方、強盗事件は犯人たちが隠れ家の倉庫に警備員が偶然訪れた為襲い警備車で逃走、しかしまた倉庫に舞い戻って白いライトバンで乗って逃走していた。
それを聞いた坂井の顔色が変わった・・・・。

ぶっきらぼうな割にはブルースの周りには「おかしな」人間が集まりますが、今回の坂井も不思議な存在で、ブルースを利用しながら、ガセネタにしても背景があったり、なかなか可哀想な男ということで、悪い奴が大っ嫌いなブルースの動物的なカンで今まで付き合ってきたような関係性。
そのブルースの動向を許容する篁係長の太っ腹さも良いですが、長さんがブルースのことを自分の教え子であると苦笑いしながら告白するなど、無印設定を継承するところもあり、興味深いところであります。



【地上波】

▼テレ玉 テキサス&ボン編

4/27(金)
20:00~20:55
太陽にほえろ!
テレ玉1(地上波)
「正当防衛」
第213話 51.08.13 正当防衛 (ゴリさん)松橋登 早川雄三 木田三千雄

田山という男が矢追神社の境内で殺された。
自首してきた前島は真面目なサラリーマンで、深夜喫茶でもめた末、田山がナイフを抜いてもみ合った末の殺人の為、正当防衛が成立しそうだったが、ゴリさんが取り調べ中の前島の思わぬ行動がどうしても気になった。
田山は鼻つまみ者だったが、最近金回りが良かったという事もあり、調べるものの田山と前島の深い繋がりが見つからない。
ボスは、前島に対するモヤモヤを抱えるゴリさんに捜査を続けることを許可する。
前島は会社を辞めた・・・その会社の社長から、得体の知れない人物だったという印象と、津軽の坊さんからの紹介で入社したこと、その青森でも「警察沙汰」があった事を聞き、単身青森へ出張する。
すると、前島は青森で正当防衛事件を起こしていたことがわかる・・・

平凡な男がもしかすると「殺し屋」!?、ゴリさんの歩きの捜査、「正当防衛」の輪廻、そのスパイラルを断ち切る手段としてゴリさんは思い切った手を使います。
カギは「殺意」・・・・。

青森ロケ、現在土偶を模した駅舎に改築されている木造駅の旧駅舎も登場します。
ゲストには前島にぴったりの松橋登氏、特捜隊メンバーの早川雄三氏と金井大氏、善人社長役が珍しい河村弘二氏、他に木田三千雄、二見忠男、丹古母鬼馬二、広田正光、山本武の各氏、そしてテレビに進出したての太陽中毒御用達の中西良太氏も登場するなど、そういう意味では豪華な布陣です。
BGMには当時随時使用されていたベース曲が多用されています。

▼チバテレ ボン&ロッキー編

4/27(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第324話 窓
第334話 53.12.22 窓 (ゴリさん)三崎千恵子 野瀬哲男 武内文平

駐車場で宏という若者が鈍器で滅多打ちにされて殺された。
宏は城南大の学生で、遺体からは少量だが覚せい剤の原料である塩酸エフェドリンが検出されたことで、一係は色めき立つ。
しかし宏の母は一切その事実を受け入れようとはしなかったが、お手伝いの君子から山さんは竜神会の正岡から電話連絡があったことをやっと聞き出す。
一方、別の線から宏が交通事故を起こし、相手の女性を撥ねて失明させていたことを突き止めたゴリさんたちは女性=由起子の家に出かけるが、由起子は河口湖の父親の友人の別荘近くで入水自殺したという。原因は失明したことを苦にしたもののようだったが、婚約を解消した部分も深く関わっているようだった。
その由起子の家があるすぐそばに、ゴリさんが15年前まで住んでいたアパート常盤荘が健在しており、管理人のおばさん・ヒサと久々の再会を果たした。
その時、一人の若者を見かけるが、その若者・吉野が今かつてゴリさんが住んでいた部屋の住人だという。
そんなある日、七曲署に宏とディスコで顔なじみだったみゆきがやってきた。彼女はディスコで宏が殺される直前に踊っていた日に、全然踊らずに朝まで居た不審な若者が居たことを証言、美術学校に通っているみゆきが似顔絵を描いてきた。
その似顔絵を手掛かりに捜査を進める一係だったが、ゴリさんはその似顔絵の顔が吉野にソックリなことで、再び常盤荘に赴きヒサに何気なく吉野の人となりと動向を聞き出そうとしたが、吉野を可愛がっていたヒサはゴリさんの目的を悟ってしまい、ゴリさんに嘘のアリバイを告げた。
改めて吉野の部屋から外を見たゴリさんは吉野がひそかに由起子を窓越しにひそかに慕っていたのではないかと思った。
やがてゴミ箱から吉野のジャンパーが見つかり血痕が発見され、吉野は行方を晦ませた。
ゴリさんは、行方を知っているであろうヒサと再び対峙したが・・・・。

ゴリさんは孤独の味方です。
そのゴリさんが偶然とはいえ昔自分が住んでいたアパートの部屋にいる大人しい若者を殺人犯として逮捕するのに、昔馴染みの管理人のおばさんと微妙で繊細なやり取りを交わします。
登場するゲストキャラ全てが少なからずもやるせない感じの話ながらも、殺伐としたものが抑えられている感じがあるしみじみとした作品です。
ゴリさん主演作として狭い感覚の放送ですが、前回の幸吉役の下條さんに続いて、今回は三崎さんと「とらや」の面々が登場、恐らくこれは偶然じゃな無いように思います。

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