「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽放送 2018.4.13 ファミ劇=ブルース瀕死の危機にボスが帰ってくる最終回!   チバテレ=刑事の約束を守れなかった山さんの静かな苦悩

2018-04-13 07:04:30 | 放送予定
本日の太陽放送。
ファミ劇は無印太陽・最終回です。



【C S】


▼ファミリー劇場 最終編(警部・DJ編)=初放送=


4/13(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!HDリマスター版#718
ファミリー劇場HD(CS)
第718話 最終回 61.11.14 そして又、ボスと共に(ボス・ブルース・警部)遠藤憲一 桂田裕子 時本和也

ブルースは、自動車窃盗犯の恩田がアパートにいるとのタレコミ電話をもとに、その場所に向かう。
タレコミ通り恩田がアパートにおり、巧みに街中を逃げ、ある廃工場に入り込んだ。
恩田を追っていたブルースは不意に恩田とは別な気配を感じた途端、腹部を銃弾が貫き、弾き飛ばされて・・・・。

ブルースから連絡がないことを心配した一係では、恩田のいたアパート付近から捜索、ドックとDJが廃工場でブルースの警察手帳と大量の血痕を発見し青ざめた。
さらにマミーたちが映画館に居た恩田を見つけ逮捕、恩田はビリヤード場で会った男から100万円の成功報酬でブルースをおびき出すよう頼まれたと自供した。
ブルースが重傷を負ったうえ、拉致された事実を知って緊張する一係・・・・
そこへ、療養中だったボスが現れた。
ボスは、警部から状況を聞き、全力を挙げてブルースを発見・救出するよう指示した。
まもなく、ビリヤード場の線から、犯人は津坂久という男と判明、津坂の兄・肇は3年前に強盗をはたらき逃走中にブルースに撃たれたが、共犯者の一ノ瀬に助けられて姿をくらませていたが、ひと月後に郷里で死体となって見つかっていた。
さらに例の廃工場は、肇がブルースに撃たれた場所だった。
恐らく久は、ブルースに兄と同じ苦しみを与えようとしていると一係では推理、3年前に兄が潜伏していた場所にブルースを監禁していると判断、その手掛かりを持つのは逃亡中の一ノ瀬である。
是が非でも一ノ瀬を捜さなければならない、そこで唯一の手がかりである、一ノ瀬の妹・僚子をボスは署に呼んで、一対一の尋問が始まった・・・・・・。


「太陽にほえろ!」14年4カ月の歴史のフィナーレは、シンプルな復讐劇に観えながらも、その歴史を踏まえ、裕次郎さんの熱演というか、裕次郎さん自身の太陽との向き合い方が垣間見られる、非常に内容が詰まったものになっていますが、時間の制約上、台本ベースに考えると1時間枠では収まり切れない部分(カットされた部分)があり、ストーリー的には大雑把な仕上がりになっています。
ただ、恐らく本放送を観た方は、この最終回に至った経緯や事情を前段階の報道で十分知っていた部分があったので、その点を汲んでこの作品視聴に挑んだ方が多かったと思いますので、違和感というものを感じることはあまりなかったと思います。
一方、既に30年以上経過した現在、作品だけが残っている状況なので、事情をあまり知らない方には、作品的にはチグハグな仕上がりに見えるかもしれませんが、
あくまでも、この作品は・・・・太陽の最終回ではあるのですが、裕次郎さんのボス卒業式と踏まえていただいた方が良いと思います。

本放送当時、「遺言」めいた感じに聞こえてしまったもう一つの理由が、裕次郎さんの演技スタイルとして、ご自分の素を採り入れながらあくまでも役を演じるというスタンスだったのですが(これはバクさんも西部署最終回でもそうです)、今回はボスより裕次郎さんの素の方が勝っているという、私の観た裕次郎さんの作品の中では唯一のものです。
当時はそれが、裕次郎さんとしても、太陽を卒業するという安堵感があったにしても、裏腹ではなにか切羽詰まったものがあったのではないかと、感じ取った部分は、ガキだった私でも感じたものでした・・・・。


【地上波】

▼チバテレ ボン&ロッキー編

4/13(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1
第323話 刑事の約束
第333話 53.12.15 刑事の約束 (山さん)椎谷健治 堀礼文 上田耕一

山さんは刑務所の出口で一人の男が刑期を終え出てくるのを待っていた。
その男・吉井は5年前に自分の会社の金庫を破って山さんに捕まった。自慢の親孝行息子が犯罪を犯したことにショックを受けた母親は自殺。
その母親に会せてくれなかった恨みを吉井は五年間胸中に秘め出所してきた。
就職先まで決めてきた山さんに対し、吉井は復習を宣言し去っていった。
吉井が山さんの家の周りをうろつき始めた頃、城東銀行が拳銃強盗に遭ったが、犯人は拳銃の安全装置の操作を知らずにアッサリ捕まってしまった。
その犯人の証言で拳銃を買った密売人が他にも拳銃を持っているという情報から、山さんは横浜へ出かける。
山さんが留守の山村家にて、吉井から隆や加代子を守るために、ボスはボンとロッキーの部屋に身柄を移した。一方、吉井は山さんより一足先に横浜で密売人から拳銃を買い、山さんへの復讐のチャンスを待っていた。そうとは知らず密売人を見つけて路地に追い込んだ山さんは吉井の銃撃を受け手に傷を負ってしまう。
山さんを殺し損ねた吉井はロッキー達のアパートを急襲、隆を殺そうとするがロッキーに阻まれ失敗、それでも復習を諦めない吉井は最後の手段として通行人を囮につかい七曲署にそのことを伝え、山さんに指定場所に来るように伝えた・・・・・。

逆恨みの復讐劇ですが、吉井の母親に自分の犯罪のことをなるべくショック無く知られないようにはかることを約束した山さんはその約束を果たせず、ずっと自分の負い目として抱えていたことで、吉井自身がただの復讐魔に見えていないという、なかなか唸るいい作品です。
一方で、ロッキーがガードする山村家。ロッキーと加代子が良い雰囲気になって隆がツッコミを入れるという微笑ましいシーンもありながらも、緊張感と山さんの心情が心痛いというほろ苦さも同居しています。
ゲストの椎名さんの太陽内では代表作であると思います。
ボスはこの頃、まだ屋外での活躍が観られますが、この時期に舌癌を発症、石原プロの仕事もあり、七曲署関連やエンディング以外の屋外ロケに関しては殆ど主演作のみになっていきます。
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