「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

X巡回 2024/1/31

2024-01-31 06:57:17 | 当直室日記

原作と映像化との差異というのは昔からあって、原作が全く原案化していたりなどもありましたが、成功した映像化は原作リスペクトと原作者との相互理解(合意ではなく)があってこそかと。
今回の悲しい結果となってしまった件は、なんというか・・・番組の「長」である、プロデューサーの手腕の問題じゃないかと・・・。(企画もさることなら、原作・脚本家の選定も)

太陽の話題も出てきていますが、太陽の場合は小川英さんが監修として立って、ジャック・プロダクション中心に複数の脚本家へ執筆を依頼するというスタイルで14年半を乗り切りました。筆の早い人もいれば、遅い人もいたり、小川さんが殆ど関わらない人もいたりで、裏を返せばそれで太陽の内容的幅の広さが担保されていた部分があります。
元々原作がなく、企画意図とキャラクター設定をベースとして執筆するわけですから、結構脚本家への依存度は高く、内容的にはある程度の自由はあったわけです。脚本家のパーソナルな部分も話に落とし込み、それを各話のカラーの違いにしたいという趣向もあったようです。
ただ、それでもプロデューサーの検閲はあって、プロデューサーと脚本家が激論を交わす事もしばしば。
なので、組織立っていたともいえます。

今回の件は、脚本家は一人なので映像化での制作依存度が高い。ただ、やっぱりプロデューサーの番組企画制作意図が反映されてからこその脚本なので・・・・。いまは脚本家の方が力が強いのだろうか・・・とも思ったりして。

ドラマがバブル時代からワンクールが主体となってまるでキャラクターを浪費するかの如くドラマが製作されるようになってから30年以上経過したわけですが、その疲弊の表れのような感じですね・・・。


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