「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

ファミ劇=太陽放送再開:マカロニ刑事始動/マカロニを爆弾で執拗に追い詰める男の本心は・・・

2018-10-18 05:40:09 | ファミ劇日誌
さて、あすの太陽放送です。

ファミリー劇場にて19日より太陽放送再開。
以前放送されたものを再放送する形になると思いますし、通年で放送せず、○○編で放送するのかとも思われますが、
ファミ劇に太陽が放送されないのは、何か足りなさを感じる部分があったので、比較的早期の放送再開はめでたいことであります。
ただ・・・先にも書いたように、ファミ劇的な特徴が、何故かAKBとオリジナル番組やアニメ方面に偏っている印象の昨今、そもそもの強みであった、「定番ドラマを幅広く放送する」を復活させてほしいという気持ちはあります。
確かに、リマスタはお金がかかるのは解ってはいるのですが。。。。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 マカロニ編

10/19(金)
19:00~20:00
新番組[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#1
ファミリー劇場HD(CS)

10/19(金)
20:00~21:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#2
ファミリー劇場HD(CS)



第1話 47.07.21 マカロニ刑事登場! (マカロニ・ボス)

セミレギュラー:ハナ肇
         賀原夏子
         山東昭子・片岡五郎
ゲスト:浜畑賢次 水谷豊 
林邦史朗 石山克巳
武田昌之 鹿沼エリ 伴藤武
吉田進 中村和夫 鹿島信哉 石川隆昭 西条美加子 佐藤けん

脚本:小川英 長野洋
監督:竹林進

 早見淳という若者が七曲署捜査一係に配属された。
スズキ・ジムニーで出勤、パンタロン・スーツの長髪というおよそ刑事らしくない見た目から、怪訝そうに尋問する石塚誠、それをクールに見つめる島公之、お茶を差し出してくれた温厚そうな部長刑事の野崎太郎、そして淳の「重役出勤」に睨みを利かす係長の藤堂俊介。
淳に早速、その容姿から「マカロニ」という呼び名が発生した。
早速、管内でチンピラ射殺事件が発生、藤堂は淳に向かいの麻雀屋に詰めている「山さん」と組めと指示。
山さんこと山村精一は淳のことなど気にせず麻雀に没頭していたが、ある電話によって動き出す。
山村は情報屋を使って、事件のあらましと犯人を掴んだ。
容疑者である守が恋人や仲間のいるレストランに現れると考えた淳は張り込みを開始するが、現れた守に逃げられ追跡するも、拳銃を抜いた守に応戦できず、駆けつけた石塚が足を撃たれて、成す術のない淳の前から守は消えてしまった。
さらに、藤堂に怒鳴られ、意気消沈する淳。
「拳銃を撃たなかったことがそれほど悪いことなのか・・・」
藤堂の怒りに合点がいかない淳は、入院している石塚のもとに立ち寄ったが、石塚に激怒させてしまう。
藤堂の怒りは、拳銃を撃たなかったことへの責めではなく、刑事として犯人を逃がしてしまったことに対しての責めであることを石塚は自らの姿勢を語りながら淳に説いた。
目が覚めた淳は、拳銃と警察手帳を内田伸子婦警に預け、一人の若者であり刑事として、同じ若者である守を追う決意を固めた。
しかし、守の背後にはある組織が動き出していて・・・・。

記念すべき太陽第一回目はマカロニ刑事登場です。
拳銃が好きで、なんとなく刑事をカッコよく感じて警官になった早見淳が七曲署着任早々に出くわす、拳銃好きの若者が起こした「人殺し」。
「へそ曲がり」な一係の面々に揉まれながら、自分自身の若者として・刑事としての淳自身の気づきを描いていきます。
というよりは、太陽以後の刑事ドラマ登場編の基本フォーマットになった話とも言えます。

当初の太陽は、集団ドラマではなく、マカロニを主役に据えた普通なドラマ展開でしたが、回を重ねる毎に藤堂チームの物語の色合いを濃くしていきますが、実はその片鱗が既に第一話でも充分違和感なく感じられるという不思議な話であると共に、今現在の「主役ありき」のドラマ造りとは違う、奥の深さが感じ取れるのも興味深い点ですが、当時の新宿の風景、イガイガ頭の長さん(^_^;)、短髪の山さん、懐の深い内田親子(^_^;)、そしてなんとなく不良っぽい感じとエリート的な香りを漂わせている若きボスにも注目です。

が、やっぱりマカロニの奔走がメインの見どころではあります。

若く、さらに当時久々に演技畑に復活した水谷豊さんの守も注目ですね。



第2話 47.07.28 時限爆弾街に消える (マカロニ・山さん)松山省二 吉田柳児 御影伸介

セミレギュラー:野口元夫
ゲスト:松山省二
吉田柳児 御影伸介 安岡孝吉
小出宏 菅野園子 荒井玉青
藤山竜一 里木左甫良

脚本:小川英 武末勝
監督:竹林進

 当直明けのマカロニが帰ろうとした時、英文の「Molotov Cocktail」の作り方書いた英文の紙切れを訳してくれとゴリさんに頼まれる。
それを聞いたボスは即座に火炎瓶の作り方だと悟り公安に連絡していたところに、マカロニを名指しで爆破予告の電話がかかる。
愉快犯的相手の態度に怒りを覚えるマカロニだったが、なんとか自分をなだめながら、何度かかかってくる電話の対応をした。
相手から聞き出し内容、ダイナマイトの盗難など事実を判明し、いたずらではないことが確定的になる。
マカロニにはこんな嫌がらせをされる覚えも無く、困惑する一方だったが、爆破場所を聞き出し、登戸鉄橋に急行するとボート乗り場付近で不審なボートを発見した。
間もなく、無人のボートが水上で爆発したが、その爆発を見届けた後のように一台のバイクがその場から立ち去ろうとしていた。
マカロニがバイクで追い詰め、立ち去り男を確保した。
取り調べに当たる山さんとマカロニ。ひどくマカロニには反抗的な立ち去り男は三田という25歳の若者であることが判明したが、マカロニはそれでも三田の記憶がない。
取り調べを進める内に三田はまだ爆弾を仕掛けていることが判明、七曲署上層部に焦りの色が見えてきたとき、山さんは三田を外に連れ出し、爆弾のありかを探っていく。逆におどけてあちらこちら刑事たちを連れまわす三田だったが、あるボウリング場の前で表情が変わった。
そのわずかな変化を山さんは見逃さず、一気に「落とし」にかかる・・・!

マカロニをからかう愉快犯と思いきや、実はマカロニのさり気ない「正義」で人生を狂わされたというしっかりとした動機を持っていた三田。
その事実を知らぬまま、その出来事すら忘れてしまっていたマカロニには、ショック以上の何物でもなく、最後には過去の自分の行動に対して三田に詫びるという、なかなか出来ないことをやっています。
松山さんがその屈折してしまったけれども、素直な面も持ち合わせている三田を好演します。
さらに、今回は山さんの凄味と落としのテクニックが充分以上に堪能できる秀作だと思います。

というか、殿下はゴルフの打ちっ放しにパンツ披露(^_^;)など、どういうキャラクターにしたかったんだろうという話でもありまして・・・・(^_^;)
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