「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽放送 2017.9.29号 ファミ劇=マミーがロッキーの先輩変死の謎に挑む、マイコンのささやかな秘密とは? チバテレ=山村家の血の繋がらない家族像とは

2017-09-29 07:03:44 | 放送予定
さて、本日の太陽放送です。

ファミ劇HD初放送は、ロッキーの新人警官時代から世話になっている吉岡巡査が変死し死の直前に会っていたマミーが苦悩しながら吉岡家周辺を捜査する#668と、非番のマイコンがやたら事件現場に出てきて他の一係メンバーに疑惑(^_^;)を生じさせる#669を放送。

チバテレは、山さんの養子である隆がある事情から東京に戻ってくることになりお手伝いさんを雇うことに・・・その娘は山さんが逮捕した男の娘で、捜査情報漏えい疑惑が・・・山さんの毅然とした対人間観も明らかになる#308を放送。


【C S】

▼ファミリー劇場 デューク登場編=初放送=


第668話 60.10.25 絆 (マミー)白木万理 石田太郎(石田弦太郎) 小瀬格


ある夕暮れ時に岩城家には珍客が来訪してきた。
殉職したロッキーが新米警官時代に世話になって以来付き合いが続いていた吉岡巡査が退職のあいさつに来たのだが、マミーはロッキーと気が合っていていつもは威勢のいい吉岡が、やはり寂しそうな感じを受けた。
悲劇はその翌朝判明した。
吉岡がビルから転落し変死したのだ。
その場の状況から、自殺ではないかと周囲が云うのを、猛烈に否定するマミーだった。
吉岡は退職後警備会社に就職も決まっており、特に自殺を示唆するものは無かったが、現場には争った形跡もないことから、人生に一区切りついてぽっかり心の中に穴が空いたことから衝動的に自殺したともみられた。
それでも、一係の中で唯一吉岡を知るマミーは自殺ではないと主張、一応変死ということで多角的な観点から捜査を開始した。
吉岡の妻である保子は、吉岡の死を淡々と受け入れたように見えて、マイコンに疑いの目で見られたが、吉岡の葬儀中に消え、街をさまよって車道に飛び込み自殺を計ったが一命はとりとめたものの意識不明となった。
一係ではこれ以上吉岡家のプライベートを暴く権利はないという意見もでたが、吉岡の死はやはり変死であり、解明しなければならないと捜査を続行することとなった。
吉岡家で娘に事情を聞いていたマミーらは一家のアルバムに「白骨死体発見」という2ヶ月前の新聞記事をみつけた。発見時に立ち合った吉岡が写真に写っているので、記念に娘がとっておいたものだが、保子はこの事件に関して非常に嫌がっていたという。
念のため、その事件を調べてみると、白骨死体は28年前に失踪したとされていた愚連隊の山岸という若い男だった。
さらに山岸の居住する地域は吉岡の受け持ち範囲であり、保子の勤めていた喫茶店には山岸が出入りしていた。
そして、山岸が殺されたタイミングで吉岡は銃弾を紛失し処分を受けていたことが判った。
まさか、吉岡が山岸を殺したのか・・・・!?

1985年の作品には、過去の事件から起因する現在の事件というパターンの作品が多く見受けられるようになります。
これもシリーズの味付けとしては結構興味深い部分だと思われますが、今回はそれが2重になっている感じがあります。
それに#665放送直後ということで、回顧の余韻というも上手く利用している感じがありますが、事件自体も遠い過去からのミステリーという感じでしょうか。
#665といえば、よく話題になるのが、必殺シリーズの「せんりつ」コンビがほぼ連続して登場するということでしょうか。白木さんはゲスト初出演で結構シリアスな役です。
石田さんはボンが活躍していた時期は七曲署の巡査として2度登場しましたが、この頃はメインゲスト級の扱いで、当時は一時改名なさっていました。

今回のマミーは取り乱す場面もあったりしますが、どうもマミーとロッキーがダブって見えます。
男女の違いがあれど、ロッキーもマミーと同じように取り乱し、悩んだだろうなぁ・・・と感慨にふけったりして・・・(^_^;)


第669話 60.11.01 刑事にだって秘密はある! (マイコン)脇坂奎平 加藤和夫 黒川恭佑 庄司永建 奥野匡

とあるレストランで大会社の専務・高村が突然侵入してきたヤクザ風の男に拳銃で撃たれて瀕死の重傷を負う。
その直後、非番のマイコンが店に飛び込んできて、その事態に驚きながらも、犯人を追いかけるため店から出て行った。
結局犯人は逃走してしまったが、正式な連絡を受けて駆け付けた一係の面々はどうしてマイコンが現場に遭遇したのかと首を傾げた。
しかも、事件発生後に単独行動で捜査を進めており、ドックやデュークたちが何かを知っているのかと問うても、はぐらかす一方。
一係ではマイコンを放置し捜査を進めた。
高村は会社で社長候補にあがっており、ライバルの常務の派閥が高村を亡き者にしようと殺し屋を雇ったという可能性がでてきた。
また、レストランに居た高校教師・阿部の証言が基で犯人はヤクザの谷岡であることが判明、一係ではその行方を追った。
一方、マイコンはドックやブルースに問い詰められ、とうとう単独行動等の理由を打ち明けた。
高村は「ゆすりまがい」なことをしており、マイコンもそのターゲットだったらしいが、その理由については頑として話そうとしない。
そのマイコンが高村の隠れ家を見つけた。そこは主に現像室として使われ、幾人かの盗み撮り写真があった。
実は高村は、どこへ行っても大会社の専務としてしか扱われず、家族を含め誰一人心を開く人間が居なかったため、相手の弱みを握って友人になってくれと迫っていたのだ。
果たしてその秘密とは・・・・?

マイコン珍走編(^_^;)
「ヒーロー刑事像」がお好みの諸氏には評判が悪いマイコン(^_^;)ですが、無理してカッコよさを演じるより、伸び伸びとやってもらった方が興味深いということが結構顕著に出た珍作です。
極端な事例として、マイコンらしさを醸し出しながら、その「秘密」のショボさもある意味感動的ではあります(^_^;)
ただ、事件的には入り組んでおり、最後には意外な事実が判明するのですが。



【地上波】

▼チバテレ ボン&ロッキー編

第308話 53.06.23 新しき家族 (山さん)田中明夫 加藤和夫 立花房子


宝石店から高価なダイヤモンドが盗まれ、手口からプロの犯行と思われた。
その折、山さんは観光会社社長・大崎が最近金庫破りの腕利きを捜しているという情報を得、さらに彼が犯行の4日前に被害にあった宝石店に現れていたことが判る。犯行の下見ではないかと思われた。
そんな時、四国に引き取られていた山さんの息子・隆が、祖母のキヨが他界したことを切っ掛けに東京に戻ることになり、彼の面倒を見る「保母」的お手伝いさんとして、山さんは3年前に自らが逮捕し獄中で病死した父を持つ、高田加代子のもとを訪れ、彼女に住み込みで隆の面倒を見てほしいと頼む。
一係でも隆が帰ってくることが話題になったが、加代子がお手伝いなることについて、長さんやゴリさんは顔を曇らせた。
しかし、山さんは全く気にしている様子は無かった。
一方、前科二犯の関西のハコシ・牧野という男が捜査線上に浮かんでくる。
山さんは、牧野と大崎との取引現場を押さえようと牧野のマークを続けるが、その牧野が一瞬のすきを突いて何者かに殺されてしまう。もちろん牧野の部屋にはダイヤモンドは無かった。
ゴリさんは、加代子が不審な男と話していた直後に牧野が殺された事に疑問を抱く・・・。

山村家、山さんには重要なポイントとなる作品です。
加代子の登場は、一係に疑心暗鬼を招き、とくにゴリさんは山さんと家族面では近しい感じがあったため逆に加代子の事を警戒したり、なにより山さん本人が子供の関わる事で結果的に「重大ミス」と思われても仕方がないと思われる事態に遭遇してしまいます。
そういう外部と自分自身の静かに揺れ動く心情を感じながら、自らの人を見る目を信じる、なんというか清々しさは見事というしかないと思います。
千野さんは当時結構他の番組やCMでもお顔をお見かけしたおなじみな感じが私の中にあって、セミレギュラー入りは結構意外な感じを受けた印象があります。(この頃の太陽は岡田P氏関連の人事だった印象があったためだと思います)
ここから、新たな山村家の歴史が刻まれていきます・・・・隆の演技ぶらない堂々とした風格をご堪能ください(^_^;)
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