竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

鳥帰る無辺の光り追ひながら 鬼房

2019-04-07 | 今日の季語




鳥帰る無辺の光り追ひながら 鬼房


春になると北へ帰る渡り鳥
餌を求めて南下、
繁殖のために生地へ帰る

無辺のひかり 
これは脈絡とつづく
種の習い性のこと
かも知れぬ 
(小林たけし)


【鳥帰る】 とりかえる(・・カヘル)
◇「小鳥帰る」 ◇「帰る鳥」 ◇「鳥引く」 ◇「引鳥」
日本で越冬した渡り鳥が、春になって北へ帰ること。雁・鴨・白鳥などの大型のものから、鶫・鶸などのような小鳥まで、種類はきわめて多い。

例句              作者

鳥帰るところどころに寺の塔 森 澄雄
鳥帰る渡り大工のわが上を 北 光星
ふたたびは帰らぬ鳥もまじりゐむ 伊藤通明
島帰る渡り大工のわが上を 北 光星
小鳥引く木移りうつりとどまらず 皆吉爽雨
田の人に声投げをれば引く小鳥 太田 嗟
鳥帰るなべてかそけきものの列 小室善弘
大陸に三つの母校鳥帰る 河西みつる
鳥帰る雁木の上の石の数 文挟夫佐恵
筑波嶺は天の道標鳥帰る 小川斉東語