
母の忌やその日のごとく春時雨 富安風生
句意は明解
母を失ってしばらくの時節が経過しているのであろう
おりからの春のにわか雨
そうだ母の葬儀もこんな雨だったな
哀しみもようやく癒えてきている
春の雨は明るいい (小林たけし)
【春時雨】 はるしぐれ
◇「春驟雨」 ◇「春の驟雨」 ◇「花時雨」
春の、急にぱらぱらと降ってはやむ、にわか雨。春の時雨は明るい感じがある。
例句 作者
いくたびも秋篠寺の春時雨 星野立子
いつ濡れし松の根方ぞ春しぐれ 久保田万太郎
風道のあらはに春のしぐれかな 石塚友二
海の音山の音みな春しぐれ 中川宋淵
雑巾で猫拭く春のしぐれかな 小林清之介
SLのおまけの汽笛春時雨 柚木治子
いくたびも秋篠寺の春時雨 星野立子
いつ濡れし松の根方ぞ春しぐれ 久保田万太郎 流寓抄
おもひでの花は白桃春しぐれ 西島麥南
ぐい呑みを所望の客や春時雨 鈴木真砂女
とりあへずここにをりたる春時雨 石田郷子
ふりかかる利休ねづみの春時雨 京極杞陽
まぼろしに巴里こそみゆれ春しぐれ 久保田万太郎 流寓抄以後
一ト足のちがひで逢へず春しぐれ 久保田万太郎 流寓抄
不意に湧く破滅心や春時雨 辰野利彦
九谷焼く白山からの春時雨 萩原麦草 麦嵐