
梅雨寒のポストの口に触れて去る 瀬戸優理子
ポストの口に触れて去る
なんとも思わせぶりな とも思うが
作者の心中は複雑で形容の言葉がないのだろう
投函の文は確かに持ってはきたのだが
投函してしまった後悔かも知れない
ためらって投函しないでの行為かもしれない
「梅雨寒」という曖昧な季語が
とてもそぐわしいと思えてくる
(小林たけし)
梅雨寒】 つゆさむ
◇「梅雨寒し」 ◇「梅雨冷」
梅雨時に寒冷前線の南下などにより気温が低下することがあり、そうした肌寒さをいう。時には火の気が恋しいことさえある。
例句 作者
とびからす病者に啼いて梅雨寒し 石橋秀野
インド綿ひと巻き分の梅雨の冷え 二郷愛
マンモスの牙にさわりて梅雨寒し 山戸みえ子
人間のうしろしづかに梅雨寒や 岸美世
梅雨寒し一人にかはる信号機 髙野春子
梅雨寒のガレのランプに灯がともる 米倉初音
梅雨寒やバスの乗客皆喪服 平田典子
梅雨寒や眼鏡の玉に指紋浮き 園部鷹雄
梅雨寒を繕ふ針箱セルロイド 櫻本愚草
とびからす病者に啼いて梅雨寒し 石橋秀野
インド綿ひと巻き分の梅雨の冷え 二郷愛
マンモスの牙にさわりて梅雨寒し 山戸みえ子
人間のうしろしづかに梅雨寒や 岸美世
梅雨寒し一人にかはる信号機 髙野春子
梅雨寒のガレのランプに灯がともる 米倉初音
梅雨寒やバスの乗客皆喪服 平田典子
梅雨寒や眼鏡の玉に指紋浮き 園部鷹雄
梅雨寒を繕ふ針箱セルロイド 櫻本愚草