竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

黒鯉は自意識つよし夏至の家 宮坂静生

2020-06-21 | 今日の季語


黒鯉は自意識つよし夏至の家 宮坂静生

この作者には珍しい心象の句
訪ねた家からの帰途のように感じる
立派な邸宅の庭に立派な池がある
その池にはまた見事な鯉が泳いでいる
大きな黒い鯉の姿がこの家の主を彷彿させる
おりからの日差しも強い
(小林たけし)


【夏至】 げし
二十四節気の1つで、6月21、22日頃に当る(芒種の15日後)。1年中で昼が最も長い日で、東京では昼間が14時間半を超える。

例句 作者

夏至の日の百のグラスを満たしけり 森田智子
夏至の日やみな太陽の子でありし 宇咲冬男
夏至の月更けて日記の一行に 進藤芙蓉
夏至の木に蘊蓄すこし傾ける 菅谷和夫
夏至の水呑んできれいな声を出す 山﨑政江
夏至終わる呼吸が終わる人終わる 山口木浦木
夏至過ぎというは水辺の大男 塩野谷仁
孫マリア北に嫁ぎて夏至祭 林壮俊
思想までレースで編んで 夏至の女 伊丹公子
昏れようと力を拔きし夏至の空 池田璋子
泛子沈む水のくぼみも夏至の昼 桂信子
渦で了る女医の巻尺夏至時刻 澁谷道
私の声で夏至といふ鳥のこゑ 小川双々子
空っぽの犬小屋匂う夏至の雨 広瀬孝子
胸やけがする即ちそれが夏至 山内俳子洞