鯛鮓や一門三十五六人 正岡子規
鯛鮓を囲んでの一門の句座であろうか
子規の上機嫌の様子がうかがえる
決して順風満帆でなかた来し方
子規なりの達成感に似た述懐を感じる
(小林たけし
【鮓】 すし
◇「鮨」(すし) ◇「熟鮓」(なれずし) ◇「圧鮓」(おしずし) ◇「握鮨」(にぎりずし) ◇「早鮓」(はやずし) ◇「一夜鮓」 ◇「巻鮓」 ◇「鮎鮓」 ◇「鮒鮓」 ◇「鱒鮓」 ◇「鯖鮓」 ◇「ばってら」 ◇「五目鮓」 ◇「鮓桶」
鮨は「酸し」(すし)の意。酢に漬けた魚肉、または魚肉を飯と一緒に圧して、酸味を生じさせてから食べたことから名付けられた。鮨。おすもじ。因みに「寿司」は当て字。
例句 作者
ばつてらや出自誰かにしやべりたく 三浦照子
定型にすぎぬ凡句やにぎり鮓 加藤郁乎
飯白き柿の葉鮓をいただきし 後藤夜半
鮒鮨や近江の眞昼楕円なす 二村秀水
鮓食べてケインズ論は遠きかな 星野明世
鮨つまむシンプルも又食文化 山本洋
鮨喰わせ山見せて父淋しかろ 松本勇二
ばつてらや出自誰かにしやべりたく 三浦照子
定型にすぎぬ凡句やにぎり鮓 加藤郁乎
飯白き柿の葉鮓をいただきし 後藤夜半
鮒鮨や近江の眞昼楕円なす 二村秀水
鮓食べてケインズ論は遠きかな 星野明世
鮨つまむシンプルも又食文化 山本洋
鮨喰わせ山見せて父淋しかろ 松本勇二