
橡の雨母も安らぎ給ふらむ 結城昌治
母堂を偲んでの作者の心情は重く切ない
花をつけた橡の木のかたわらに作者は立っている
おりからのそぼふる雨は梅雨寒である
母も安らかに の措辞が雨にしっとりと響きあう
(小林たけし)
【橡の花】 とちのはな
◇「栃の花」(とちのはな) ◇「栃咲く」
全国各地の山地に自生し、大木に成長するものも多い。5月頃、いくつもの白い花穂が空に向かって咲いている様は美しく、街路樹や公園の植樹にも用いられる。「マロニエ」は西洋橡の木と呼ばれているが、こちらはピンク色の花で別種である。
例句 作者
水中にしんと日を置く橡の花 ながさく清江
橡の花貴船といへばこぼれけり 後藤夜半
古里を共に捨て来し栃の花 薮田慧舟
橡の花 フランス菓子とゴスペルと 中田敏樹
橡咲けり人等疲れて笑ひやすく 八木絵馬
水中にしんと日を置く橡の花 ながさく清江
橡の花貴船といへばこぼれけり 後藤夜半
古里を共に捨て来し栃の花 薮田慧舟
橡の花 フランス菓子とゴスペルと 中田敏樹
橡咲けり人等疲れて笑ひやすく 八木絵馬