草笛の澄むまで父がそばに居り 和田浩一
草笛を吹いているのは作者だろう
上手に音の出ない自分を父がかたわらで
優しい顔つきで見ていてくれる
ついにきれいな澄んだ音が出た
父と私は一緒に笑顔になった
作者の懐古のようでもあるが
草笛が済む
は作者の独り立ちのことだろも伺える
(小林たけし)
【草笛】 くさぶえ
◇「蘆笛」(あしぶえ) ◇「麦笛」
例句 作者
草笛の草の傷むを恋という 篠原信久
草笛や少年の日のこころざし 丸山太一
草笛を吹いている間は大丈夫 髙橋悦子
草笛を吹く息つぎを取り戻し 巻良夫
草笛を子と吹くこころちぐはぐに 吉田未灰
草笛吹こうか点滴を外そうか 大坪重治
酒蔵の裏か草笛明日征くと 田中實子
草笛の草の傷むを恋という 篠原信久
草笛や少年の日のこころざし 丸山太一
草笛を吹いている間は大丈夫 髙橋悦子
草笛を吹く息つぎを取り戻し 巻良夫
草笛を子と吹くこころちぐはぐに 吉田未灰
草笛吹こうか点滴を外そうか 大坪重治
酒蔵の裏か草笛明日征くと 田中實子